銀座メゾンエルメス フォーラムにて、4人のアーティストによるグループ展「インターフェアレンス」が開催される。入場無料で、会期は2/23(木・祝)から6/4(日)まで。
アート鑑賞を通じて
“知覚のメディテーション”を
スザンナ・フリッチャーの作品。Frémissements / Flickering 2020 | Silicone threads, 16 acrylic tubes, 20 rotary air diffusers | Sound installation Centre Pompidou-Metz, France (Curator: Emma Lavigne)
Photo: Susanna Fritscher
振動、波動など、身体に介入するゆらぎの感覚を通じて知覚探求を試みる4人のアーティストが集結する展覧会。作品の鑑賞を通じて、皮膚や臓器といった身体の感覚や無意識とより深く向かい合う、“知覚のメディテーション”を促していく。
フランシス真悟の作品。 Subtle Impression (violet, blue and emerald) 2019 | Oil on canvas | 100 x 86 cm
Courtesy of MISA SHIN GALLERY
展覧会名の「インターフェアレンス」とは、絵画における空間の広がりや精神性を探求するアーティスト、フランシス真悟のペインティングシリーズのタイトルでもある。蝶の鱗粉のように、見る角度によって色や表情が変化する特殊素材を使用した作品は、その微細な変化や色彩の振れ幅によって鑑賞者の内面深くにコネクトする。
スザンナ・フリッチャー の作品。 Flügel Klingen 2017 | 9 PVC tubes painted white, rotary engine |Sound installation
Image: Performance by Eva Reiter, viola da gamba
“Mondes flottant / Floating Worlds” 14e Biennale de Lyon, France, 2017 (Curator: Emma Lavigne)
Photo: Blaise Adilon
ブルーノ・ボテラの作品。Foulbrood (detail) 2015 | Pond, water, sodium polyacrylate | Variable size
Photo: Aurélien Mole
このほか、鑑賞者の身体を重力から引き離し、現実世界との脆弱な関係性について問い続けているスザンナ・フリッチャーのインスタレーションや、私たちの意識下に潜む知覚を触発するブルーノ・ボテラの彫刻作品も展示。
宮永愛子の作品。soramimimisora (hearing things) 2005 | Ceramic, glaze, mixed media | Sound installation
Photo: HATAKEYAMA Takashi
© MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery
さらに、「変わりながらも存在し続ける世界」をオブジェやインスターレーションなどで表現する宮永愛子は、日常から宇宙を感じる茶会を開催。オンラインを通じて時空を越える体験へと私たちを誘う。
※茶会は会期中に数回実施予定です。参加者募集はオンラインにて行います。
少しずつあたたかくなり、お出かけが楽しい季節。自分の内面へと向き合う貴重な体験ができるアートギャラリーに、ぜひ足を運んでみてはいかが?
「インターフェアレンス」
フランシス真悟、スザンナ・フリッチャー、ブルーノ・ボテラ、宮永愛子
【会期】2023年2月23日(木・祝)~2023年6月4日(日)
【開館時間】11:00~19:00(入場は18:30まで)
【休館日】不定休
※ギャラリーは基本、エルメス銀座店の営業に準じます。 ただし、開館日と開館時間についての最新の情報はウェブサイトをご確認ください。
【入場料】無料
【会場】銀座メゾンエルメスフォーラム 8・9階(東京都中央区銀座5-4-1 TEL 03-3569-3300)