川口春奈さんがBAILAミューズとして誌面を飾ることに! 一つひとつの仕事と真摯に向き合い、着実にキャリアを積み重ねながら自分らしく歩んできた、これまでの道程。その姿はまっすぐで、自然体で、飾っていないのにカッコよくて。BAILAは、そんな川口さんが持つ3つの魅力にフォーカス。どんなときも輝きを放ち続ける秘密に迫ります。
シャツ¥47300/ロンハーマン(エブール フォー ロンハーマン)
【BAILA的 川口春奈のココが好き!】自然体でキレイなところ
自身のInstagramのストーリーズやYouTubeチャンネルで見せるのは、取り繕ったりカッコつけたりしない、ありのままの姿。憧れずにはいられないほどキレイなのに、親近感も抜群だから、ますます目が離せない!
「自分をひと言で表すと、めちゃくちゃネガティブ。でも、やると決めたら腹をくくれる潔さは悪くないかもって思います」
ニット¥93500/エストネーショングランフロント大阪店(エストネーション) パンツ¥20900/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト) ブレスレット(右)¥28600・(左)¥26400・リング(右)¥44000・(左)¥36300/スワロフスキー・ジャパン(スワロフスキー・ジュエリー) 靴¥145200/ブルーベル・ジャパン(マノロ ブラニク)
Q.川口さんがいつも自然体でいられる理由は?
A.本当の自分を肯定してあげたいから。
思ったことはハッキリ伝えるし、こういうインタビューを受けるときも背伸びはしない。そうすることで誤解されたり、発言がストレートすぎて「お、おぉ……」って引かれたりしてしまうことも、もちろんあります(笑)。でも、それも私。だから、そのままでいいと思っているんです。
Q.そんな川口さんでも、周りからどう見られているかが気になることはありますか?
A.自分自身に関しては、本当にないです。
でも、作品とか演じる役がどう届いているかはものすごく気になります。だから、見てくださった方からのメッセージが耳に入ってくると「ちゃんと受け取ってもらえているんだな」って感じられて、とても励みになるんです。
Q.自分の性格を分析するとしたら?
A.ビビりで、不器用で、人見知りで、めちゃくちゃネガティブ。
新しい作品の撮影に入る前は毎回「大丈夫かな?」っていう不安のほうが圧倒的に大きいです。でも、始まってしまえば楽しめることも知っているから、「今回もきっとうまくいく!」っていうおまじないを自分にかけて、最初の一歩を踏み出すようにしています。
Q.そんな自分の性格の好きなところは?
A.一度やると決めたら、腹をくくれるところ(笑)。
引き受けると決めた仕事は、うじうじせずに腹をくくってやる! そこの潔さとか勢いはあるほうだと思います。
いつも自然体でいる川口春奈が好きなコト
旅行
自分を仕事と切り離せる場所に行くと、フラットな気持ちになれる。ネガティブ思考になりかけたら、そういう時間をとっています。
体を動かす
運動は、メンタルヘルスを整えるのに必要不可欠。汗をかくことで、それまで悩んでいたことがどうでもいいやって思えるんですよね。
動物
無条件に可愛い犬や猫と触れ合うだけで、癒されて、パワーチャージもできる。動物の存在は、私にとってめちゃくちゃ大事です!
食べる
好きすぎて、命をかけて何を食べるか考えるほど(笑)。「あのお店に行く日まで頑張ろう!」っていうモチベーションにもなっています。
【BAILA的 川口春奈のココが好き!】おしゃれセンスが抜群なところ
私服は、ほどよく力の抜けたコーディネートが印象的。かと思えば、カメラの前ではどんなスタイルもさらっと着こなしてしまう。自分の“好き”がブレなくて、自分に似合うものを知っている、そんな川口さんの最新ファッション事情。
ジャケット¥37400・パンツ¥24200/ジル スチュアート Tシャツ¥10890/プラージュ 代官山店 ネックレスにしたブレスレット¥11000・リングにしたイヤカフ(ゴールド)¥8800・(シルバー)¥13200/アルティーダ ウード 靴¥9790/プーマ
仕事を頑張った分、好きな洋服を楽しめるのは大人の特権!
年が離れた二人のお姉ちゃんの背中を見て育った影響で、子どもの頃の私はいわゆる“おませな子”でした。ファッションに目覚めるのも早くて、考えてみたら好きなテイストは小学生のときからあまり変わっていないかも。当時も今も、一貫してボーイッシュな感じはすごく好きですね。
洋服を買うときに大事にしているのは着心地と、いちばんは直感。「こういうものしか着ない!」っていうこだわりはなくて、たまたまフラッと入ったお店やスタイリストさんに連れていってもらった展示会で可愛いなってひと目ぼれしたアイテムを買うこともあります。
アウターやバッグに関しては、長く使って味を出したいから、トレンドに左右されず、20年後も30年後も持っているイメージができるものを選ぶようになってきました。
私にとって、ファッションは原動力。「あのバッグを買えるように頑張ろう」「好きな洋服を着て、気分を上げて働こう」というふうに、仕事のモチベーションにつながっているんです。自分で稼いだお金で欲しい洋服を買えるようになって、それを好きなタイミングで着られるって、大人の特権! そうやって、これからもファッションを楽しんでいきたいです。
川口春奈に一問一答 今のファッションの気分はどっち?
白or黒なら「白」
今日も、白のスウェットのセットアップで撮影現場に来ました!
パンツorスカートなら「パンツ」
スウェットやキレイめなスラックスもはくけど、多いのはデニム。
ピアスorリングなら「リング」
ゴツめで存在感のあるシルバーのリングが好き。
ヒールorスニーカーなら「スニーカー」
普段の足もとは、スニーカー9割、サンダル1割です。
シアーorラメなら「シアー」
どっちも持っていないけど、ラメはお化粧するときも使わないかも。
メタルフレームorセルフレームなら「セルフレーム」
黒とか茶色、べっ甲みたいな落ち着いた色が多いです。
タイトorフレアなら「タイト」
FENDIのタイトなワンピースは、シルエットの美しさに惹かれて購入。
オーバーサイズorジャストサイズなら「オーバーサイズ」
スウェットは、わざと上のサイズやメンズを選びがち。
柄or無地なら「無地」
派手な柄物も好きだけど、基本ファッションはどんどんシンプルになりつつあります。
キャップorハットなら「キャップ」
どんなファッションの日も毎日かぶっているくらいマスト!
可愛いorカッコいいなら「カッコいい」
子どもの頃からずっとカジュアルでボーイッシュな感じが好き。
【BAILA的 川口春奈のココが好き!】演技に引き込まれるところ
役の感情をこまやかに表現し、見る人の心を揺さぶる川口さんのお芝居。そこには、長く第一線を走り続けてきたからこその葛藤も。仕事をする上で大切にしていることや4月から始まる主演ドラマ「9ボーダー」について伺いました。
ジャンプスーツ¥77000/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(ウィム ガゼット) ブレスレット¥8800/アンドクラウド 靴¥121000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
川口さんがこの世界に入ったのは、12歳のとき。友人が履歴書を送った雑誌のオーディションでグランプリを獲得し、専属モデルとして芸能活動をスタートさせた。
やりたいことは、かなわないことじゃない。可能性を感じるから、走り続けられる
「当時は子どもだったし、そもそも自分が望んで始めたことでもなかったから、仕事というよりは学生時代の思い出づくりのひとつ、みたいな感覚でした。22~23歳くらいまでは、“将来どうなるのかな、この仕事をずっと続けていくのかな?”っていう漠然とした不安があったかな。今も、仕事が好きかと聞かれたら“全部楽しくて全部好き!”とは、とても言えないです。特にお芝居に関しては、正解がないものだし、自信もないので、悩んで迷って……の繰り返し。今年は、お芝居が好きって胸を張って言えるようになりたいですね。モチベーションを高めて、自信をつけて、自分で自分に“大丈夫だよ”って言ってあげたい。こう見えて、意外とまじめなんです(笑)」
そう謙遜して笑う川口さんだけれど、まじめな性格は「“いいものをつくりたい”っていう熱量や責任感を持って向き合うことを大切にしている」という仕事への姿勢にも存分に表れている。そんなふうに川口さんが真摯に走り続けられるのは、“可能性”があるから。
「私は人との出会いに本当に恵まれていて、おかげで今はこの先のビジョンみたいなものがわりと明確に見えているんです。だから、やりたいと考えていることはかなわないことじゃないって思えて、頑張れる。私は言霊って絶対にあると信じているので、“この監督に会いたい”とか“この枠のドラマに出たい”っていうのは、めちゃくちゃいろんな人に言うようにしています」
誰にでも訪れる人生のターニングポイント。悩める女性に寄り添えるドラマを届けたい
現在、川口さんは4月から始まる金曜ドラマ「9ボーダー」の撮影の真っ只中。19歳、29歳、39歳と各年代のラストイヤーにいる三姉妹がモヤモヤや焦りを抱えながらも人生を前向きに進んでいくヒューマンラブストーリーで、主人公の次女・大庭七苗を演じている。
「誰しも、ターニングポイントになる年齢ってあると思うんです。このまま仕事ばっかりしていていいのかと立ち止まったり、家庭を持ちたいと考えたり……そういう女性の悩みに寄り添って、ひとりでも多くの方に勇気を届けられる作品にしたいです」
俳優の枠にとどまることなく、モデルとしても“表現すること”と向き合い続けている川口さん。今月号からはBAILAミューズとして誌面を飾ってくれることが決定!
「読者の皆さんと同じように、私も仕事をしながらファッションを楽しんでいるひとり。これから誌面を通して、ファッションがくれるワクワクやときめく瞬間を体現していけたらと思っています。私はもともとファッション誌の中にいる自分を同性の方に見てもらえることがすごく嬉しいんですけど、BAILAはそれが同年代の方たちということで、さらに嬉しい。“よろしくお願いします! どうぞごひいきに”っていう気持ちです(笑)」
今年2月に29歳の誕生日を迎え、「私自身も30代を迎えることはすごく楽しみなんです」と大きな目を輝かせる。
「小さい頃から早く大人になりたかったし、何よりも周りにいる30代の方たちを見ていると楽しそうなんですよね。もちろん仕事での責任は増えると思うけど、20代に比べると心に余裕が生まれることで自分の時間が持てて、ある程度好きなことができている姿が素敵だなって。私も、30代は好きな人たちといいなと思うものを形にしていきたい。自分のためだけにはここまでやってこられなかったので、これからも誰かのためや作品を通して伝えたいメッセージのため……しっかり目的意識を持って、そこに向かって走っていける人でありたいです」
BAILAの誌面を通して、大好きなファッションがくれるワクワクやときめく瞬間を体現していきたい
金曜ドラマ「9ボーダー」
出演/川口春奈、木南晴夏、畑芽育ほか
4月よりTBS系にて金曜夜10時スタート
29歳の大庭七苗(川口春奈)、39歳の成澤六月(木南晴夏)、19歳の大庭八海(畑芽育)の三姉妹は、父の失踪がきっかけでひとつ屋根の下に集結することに。それぞれ仕事や恋愛に悩みながら自分の生きる道を模索していく。
撮影/伊藤彰紀〈aosora〉 ヘア&メイク/河北裕介 スタイリスト/百々千晴 取材・原文/吉川由希子 ※BAILA2024年5月号掲載