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【祝!直木賞】恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』は一気読み必至!

大好きなのに中々時間が取れないことってありませんか? 私にとっては読書時間がそうです。小説、ノンフィクション、漫画とジャンルを問わず子どもの頃から本が大好きで、ある程度の年齢までクリスマスプレゼントは好きな本を3冊買ってもらうことでした。そんな私にもかかわらず、最近はめっきり読書量が減ってしまってた。理由は時間がないとか、スマホを見てるとか、目が悪くなったとか、近所に書店が減って立ち寄る回数が減ったとか、いろいろ。 せっかく買った本も読了するのに、けっこう時間がかかってしまってたんです。

ところが、先日出会った恩田陸さんの最新刊『蜜蜂と遠雷』は、もう一気読み。

【祝!直木賞】恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』は一気読み必至!_1
小説と漫画、どちらも互いに読みたくなりますよ!
買ったきっかけは、帯にあったピアノの文字。下手の横好きで、時々自分でも弾いたりするので、映画、小説、漫画など音楽がテーマになっているものは、もともと好き。そして、恩田陸さんといえば、名うてのストーリーテラー。面白そうと期待が高まりました。ちらりと中を見ると、登場するピアニストたちが弾いた曲目リストもあって、それもよかった。

内容はうまくお伝えできる自信がないので省略しますが、読みながら感じたのは、小説を読む楽しさってこういうことだったな、ということ。聴こえない音楽を文字で表現しているわけですが、そのせいで、かえって想像力を掻き立てられた。奏でられたはずの音楽が、色や匂いや景色を持って感じられてくるんです。読み進むにつれて、自分もピアノを弾きたくなったし、これは映像化はできない世界だなと思ったり。中でも、際立って思い出したのが、ある一冊のマンガでした。

一色まことさん作の『ピアノの森』。こちらも若手ピアニストがコンクールに挑む話なのですが、こちらは音楽を音のないままに想像の羽を大きく広げてビジュアル化してくれていて、ともに自然と音楽との共生というか一体感みたいなものを感じさせてくれます。

こうやって、芋づる式につながっていくのも読書の楽しみ。どちらもオススメ!


上記の記事を書いた10月には想像もしていませんでしたが、恩田陸さんが、この作品で直木賞を受賞されました! 恩田さんが、今頃?! と思わなくもありませんが、文句なしの受賞だったに違いありません。本当に読み応えのある一冊なので、ぜひ手に取ってみてください!(副編ナカディ)

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