BAILAは働く30代に寄り添い続けて、今月号で創刊25周年。キャリアも私生活も多様に変化し、責任や背負うものが増える年代だからこそ、経験を積み重ねながら楽しむことが大切に。BAILAモデルズの言葉から、輝きを更新し続けるヒントを見つけて。
CONTENTS
BAILA編集長からのメッセージ

30代は忙しい。 TO DOリストは増え続けるし、考えることは山積み。これからの生き方を左右する選択をすることもある。そんな慌ただしい日々の中で、ときめく何かとの出会いがふと心を軽くしてくれることがある。BAILAはそんな素敵な何かと読者の皆さんをつなぐ存在として25年間走り続けてきました。今日も明日もこれからも、頑張るあなたの背中をそっと押したり、くすっと和ませることができたら、編集部とチームBAILAはとても幸せです。26年目の私たちも、どうぞよろしくお願いします。

BAILA編集長
小泉光代
撮影/魚地武大〈TENT〉
川口春奈「自分の“好き”を選びながら楽しんでいられる30代に」

去年30歳を迎えたときは「やっと30代になれる!」と喜びもありました。実際に1年間過ごしてみると、子どもの頃は30歳って大人だと思っていたけれど、20代の頃と何かが大きく変わった実感はなくて。ただ、後輩も増えてきて大人としての責任が伴う一方で、先輩方の中ではまだまだ若手で……と、そういう“もどかしさ”みたいなものは感じるときがあります。でも、正直仕事に関してはポジティブな想いしかありません。年齢を重ねるほど演じられる役柄も広がっていくし、人としても表現者としても説得力が増していく職業だと思うので、その点でも30代はとにかく楽しみ! 一方で変化といえば、時間の使い方への意識かもしれません。20代は目の前の仕事にとにかく全力で、がむしゃらにやってきたけれど、今は仕事以外の時間も大事にしようというマインドになりました。人間関係もミニマムになり、その分、一つひとつが濃くなっていく。家族との時間や一人時間にもフォーカスするようになったのは大きく変わった点ですね。特に、この1年は仕事でもプライベートでも海外に行く機会が多かったんです。初めて見る景色や、そこで出会う人、普段とまったく違う環境に身を置くことは、とてもいい刺激になりました。そういうリフレッシュできる時間が、結果的に仕事にもつながっているんだなと実感しています。
よく「いつも自然体でブレないよね」と言っていただくことがあるのですが、私が何よりも大切にしているのが自分の直感。ときめく感覚というのかな。じっくり考えることもあるけれど、最後はフィーリングを大事にしています。いいことも悪いことも人生において全部意味があると思うから、何事も決めるのは早いほう。それはたとえば買い物のときも一緒で。30歳のタイミングでCartierの時計『ベニュワール』を購入しました。“記念日買い”というわけではないんですが、ずっと素敵だなと思っていたのが、たまたま30歳のタイミングで出会いがあったんです。時計って、時代を越えてずっと大切にできるもの。いつか次の世代に受け継げたらいいなと、そんな未来を想像しながら一期一会の出会いを機に購入しました。
私は30代に突入してまだ1年目ですが、これからもただシンプルに“楽しんでいたい”ですね。何歳になっても、ルーティン化するのではなく、自分で取捨選択しながら好きな人と好きなことをして過ごしていたい。それが人生のモチベーションや生きがいにもつながると思っています。こういう女性になりたい!という具体的なロールモデルはいないんですけど、先輩やスタッフさんなど、周りに魅力的な大人が多いので、そういう人たちと時間を過ごす中で自然と自分も影響を受けていると思います。仕事もプライベートも楽しくときめきながら、可愛い大人になりたいですね。
確かに30代は仕事や、結婚・出産など、悩むことが多くなる世代だけれど、同時に、20代の頃に比べると社会にも慣れてきて、少しずつ自分と向き合う余裕が出てくるという側面もありますよね。だからこそ、自分をいたわって、めいっぱい甘やかしてあげてほしい。まだまだ若いし、色々なことが可能性でしかないと思うから、一緒にポジティブに楽しんでいけたらいいな。

川口春奈
かわぐち はるな●1995年2月10日生まれ、長崎県出身。2009年に俳優デビューし、ドラマ「silent」「9ボーダー」など話題作に多数出演。オフィシャルYouTube「はーちゃんねる」も大人気。
トップス/スタイリスト私物
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/百々千晴 モデル/川口春奈 取材・原文/東原妙子 ※BAILA2026年6月号掲載
佐藤栞里「信頼できる人が周りに少しずつ増えて30代はより、私らしくいられるように」

今年はバイラだけでなく、私にとってもデビュー25周年という記念すべき年なんです。20代ではモデル業に加え、テレビのお仕事もスタート。レギュラー番組も決まり、とにかく目の前のことを乗り越えるのに毎日、精一杯でした。今も変わっていませんが、私は“準備の人”なので、お仕事の前に入念に下調べをするのがルーティン。当時は初めての現場も多く、毎度、1から100までイメトレをして汗だくになりながら必死で本番に挑んでいました。でも想定と違うことが起きると臨機応変に対応できず、落ち込むこともしばしば。そんな風に慌ただしく20代を駆け抜けたので、なりたいイメージや理想がないまま30代に突入したような気がします。30代半ばになった今、正直、根本的な部分は何も変わっていません。毎日がむしゃらだし、常にいっぱいいっぱい。ただ経験を積むごとに信頼できる人たちが周りに少しずつ増えてきて、「全部一人で背負わなくちゃ」という気負いがなくなってきました。仕事の下準備も自分を追い込みすぎない程度にコントロールできるように。4時間半という生放送番組のMCも10年目ですが、今も伸び伸びと楽しく続けていられるのは、“誰かに頼る勇気”をもてるようになったおかげかもしれません。
ポッドキャスト番組のお仕事は30代になって挑戦したことのひとつ。普段、部屋の片隅で友達とするような“こそこそ話”が、わずかな人たちに面白く伝わればいいなと始めたのですが、想像以上に大勢の方が聴いてくださるようになり、去年はリスナーさんも参加して公開収録という大きなイベントも開催できました。ポッドキャストは私が素でいられて、ファンの方とダイレクトにつながれる唯一の場所。できるだけ近い感覚で交流したかったので、恋愛相談のお便りが来たときは本当に嬉しかった(笑)。気になっている物や日々の生活で感じたこと、そんなたわいもない私の話が誰かの生活を少しでも豊かにしているなら、この上ない幸せです。回数を重ねるにつれてリスナーさんとの距離も縮まり、私にとってますます愛おしく大切な存在になりました。そんな宝物みたいな場所に出会えたのも、今までの経験がお守りになって、何事も肩の力を抜いて楽しめるようになったから。もし30代になることにちょっぴり不安を感じている人がいたら「大丈夫!」と言ってあげたい。今まで頑張ってきたことが、必ず未来の自分の背中を押してくれるはずです。

佐藤栞里
さとう しおり●モデル業のほか、「王様のブランチ」(TBS系)、「1億人の大質問⁉笑ってコラえて!」(日本テレビ系)、「有吉の壁」(日本テレビ系)などにレギュラー出演中。オールナイトニッポンPODCAST「さとしおあちぇとぺぺ -餃子オンザライス-」も大好評!
ジャケット¥72600/にしのや(ヘリル) Tシャツ¥7700/ドレステリア 渋谷スクランブルスクエア店(ドレステリア/ジェイジェイマーサー)
撮影/藤原 宏〈Pygmy Company〉 ヘア&メイク/川添カユミ〈ilumini.〉 スタイリスト/石上美津江 モデル/佐藤栞里 取材・原文/野崎久実子 ※BAILA2026年6月号掲載
佐藤晴美「私のキャリアを大きく変えた30歳だからこそ挑戦できたこと」

実は、27歳からの3年間、自分のキャリアについてすごく悩んでいた時期がありました。20代前半まではがむしゃらに走って、半ばで“このままじゃダメだ”と気づきつつ、そこからしばらく動けない日々が続いて。そんな中で事務所の代表でもあるHIROさんに自分の気持ちを打ち明けたとき、お互い心のどこかに、“ガールズグループを盛り上げたい”という思いを持ち続けていたことを知ったんです。その瞬間、私自身がかつてE-girlsで様々なことを乗り越えた経験を通して伝えられること、形にすべきことがあるんじゃないかという思いに駆られて。しかも、そのときがちょうど30歳という節目を迎えるタイミング。新たなキャリアに挑むフェーズなんだと、覚悟が決まったんです。いろんなことが重なり、運命的に私がプロデューサーを務める形での新ガールズグループのオーディションの開催へとつながっていきました。
そうしてガールズグループ「CIRRA(シーラ)」が誕生し、実際にプロデューサーという立場になってみると、想像以上に苦労の連続。10名いるメンバーそれぞれの個性をどう引き出すか、そのためにはどう演出すべきか、その意図をメンバーやスタッフにどう伝えるかを考える毎日。相手の気持ちを理解して、適切な言葉で伝えることの難しさを痛感しています。だからこそ、自分が演者の立場になったとき、何を求められているのかをより深くに考えるように。下準備の大変さ、支えてくれている人たちの大切さをあらためて実感できたことは自分にとってかけがえのない学びですし、物事への向き合い方も確実に変わりました。表現の幅も広がり、いい相乗効果を生んでいる気がします。
今、いちばん面白いと感じるのは、MV撮影や、ダンスなどの見せ方をディレクションし、形になっていく過程を目の当たりにする瞬間です。これまでの与えられたものにこたえる楽しさとは違って、0を1にしていく面白さがある。仕事も人生も、自分で道を切り拓いていく感覚を味わえていることが幸せで。苦しいこともたくさんあるけれど、その分確かなやりがいを感じています。あのとき迷いながらも一歩踏み出したからこそ、「今がいちばん楽しい」と思える自分がいる。これからも更新を止めずに、どんなことも面白がれる人でありたいですね。10年後に振り返ったとき、この選択が間違っていなかったと胸を張って言えるように……。

佐藤晴美
さとう はるみ●ダンス&ヴォーカルグループ「E-girls」の2代目リーダー。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーディション番組「ガルバト-GIRLS BATTLE AUDITION-」を経て、10人組ガールズグループ「CIRRA」のプロデューサーに就任。演者としての経験から得たしなやかな感性と審美眼で、次世代のクリエイションを牽引。
ジャケット¥217800・パンツ¥97900/スーパー エー マーケット 青山(ガブリエラコールガーメンツ別注) ピアス¥484000・バングル¥363000/トーカティブ 表参道(トーカティブ) 靴¥73700/ネブローニ タンクトップ/スタイリスト私物
撮影/生田昌士〈hannah〉 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/佐藤晴美 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※BAILA2026年6月号掲載
貴島明日香「安心できる場所があるからこそ思い切って挑戦できる」

30代に足を踏み入れた今、充実した毎日を送ることができています。20代の頃からのいちばんの変化は、視野が広がったこと。そのきっかけは夫との出会いでした。今までは『どう思われるか』が何より大事で、みんなが喜んでくれそうな選択を優先していました。でも、自分の信念にまっすぐな彼と過ごすうちに、『自分の“好き”を信じてもいいんだ』と思えるように。これからは、もっと自分の好きなものを発信していきたいです。
以前なら一人で抱え込んでいた悩み事も、夫に相談することで前向きに考えられるようにもなりました。彼は私の悩みに答えを出すのではなく、気持ちを理解するために深く掘り下げてくれるタイプ。その上で『明日香ちゃんが思っているのは、こういうことじゃない?』と言語化してくれたり、ときに一緒に悩んでくれたり。それがすごくありがたいです。彼のおかげで今がいちばん健やか(笑)。だからこそ、二人で過ごす家での時間を何よりも大切にしています。毎月記念日にくれるお花を飾る時間も心が満たされますし、部屋づくりやボードゲームにもハマっています。
結婚生活がくれる安心感のおかげか、お仕事に対する考え方にも変化がありました。今までは、目の前の仕事にとにかく全力で取り組んできましたが、30歳になった今年は、自分が本当にやりたいことに向き合う『挑戦の年』にしたい。モデル業はもちろん、ほかのお仕事でも、もう一段階上の景色を目指して頑張りたいんです。5月号でBAILAの初カバーを飾らせていただいたので、今の目標はBAILAで連載を持つこと。そのためにもモデルとしての成長は必須だと思っています。読者の皆さんにとって親しみもありつつ憧れてもらえる存在になりたいです。表現力を磨くのはもちろん、センスが試される私服企画もずっとやりたくて。今だからこそできる等身大の私で、どんどん挑戦していきたいです。

友人を家に招いてのボドゲが最高!

お花を生けるのが習慣になりました♡

いい香り♪
新居の様子をちょい見せ!

「3月に引っ越した新居は絶賛アップデート中! 一人暮らしの頃はシンプルな韓国家具が好きだったのですが、最近は温かみのある配色やデザインに惹かれます。今の二人に心地いい空間づくりを楽しんでいます」

貴島明日香
きじま あすか●2018年より『non・no』専属モデルとして活動。2024年よりバイラのレギュラーモデルとなり、2026年5月号で初表紙を飾る。YouTubeチャンネル「あすかさんち。」で見せる趣味のゲームをする姿や愛猫との心温まる日常も人気。
ニット¥12000/コス 青山店(コス) パンツ¥26400/ミースロエ ルミネ新宿1 店(ミースロエ) ピアス¥40700/プラウ
撮影/芹澤信次 ヘア&メイク/中村未幸 スタイリスト/徳永千夏 モデル/貴島明日香 ※BAILA2026年6月号掲載
新川優愛「家族とともに成長しながら楽しさをたぐり寄せたい」

出産が重なったこともあり、気づけば慌ただしく迎えた30代。20代が終わってしまうという感傷に浸る余裕はまったくなくて。ただ、周りの先輩方の多くが「30代はすごく楽しい! ラクになるよ」と話してくださっていたこともあり、楽しみにはしていました。実際に迎えてみると、仕事面では任されることが増えたと実感。「自由にやってみて」と、託される現場も多くなったんです。今までご一緒してきたスタッフさんたちの、その言葉の奥にある信頼や期待を感じると、嬉しさと同時に責任の重みも強く感じるように。
また、子どもが生まれてから変わったこともたくさん。一人でゆっくり過ごす時間はぐっと減りました。とはいえわが家の場合、夫が育児にとても積極的で。日々お互いのスケジュールや役割分担をマメに連絡し合いながら、もはやチームのような関係に(笑)。そんな毎日を気持ちよく過ごすために心がけていることといえば、常に穏やかな気持ちで笑顔でいることくらい。先日、家で3人で遊びながら歌っていたとき、ふと振り返ると楽しそうな笑顔の二人がいて。「幸せだなぁ」と感じます。
私、30代になった今が、とても楽しいんです。でもそれって、きっとどの世代にも言えることですが、結局は自分次第。「楽しもう」という気がないと、楽しさはやってこないから。30代って、仕事でもプライベートでも、ひとつステップが上がって様々な責任が重くのしかかってくる時期。その苦労や大変さ、経験も、自分や家族の成長として楽しめるように、前向きに受け止めていきたい。幸せを誰かに委ねるのではなく、他力じゃなく自力で“楽しい”をたぐり寄せるほうが、絶対に素敵だと思うんです。

新川優愛
しんかわ ゆあ●モデルや俳優としてキャリアを積みながら、2019年に結婚、2023年に第一子を出産。愛犬の名前はちゃわた。テレビ朝日系連続ドラマ「余命3ヶ月のサレ夫」に出演中。
ベスト¥22000・パンツ¥25300/リエス スカーフ¥16500/マニプリ チョーカー¥58300/プラウ
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/鈴木海希子 スタイリスト/石田 綾 モデル/新川優愛 取材・原文/道端舞子 ※BAILA2026年6月号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。











































