生きづらさをラクにする魔法の言葉【よそはよそ、うちはうち】哲学とは?

2019-03-23 18:00
  • 小さいころはなんだか煙に巻かれて納得がいかなかった「よそはよそ、うちはうち」。実は今の世の中の生きづらさをラクにする魔法の言葉だということが判明! この「よそうち」哲学が今必要とされる理由を、関西出身の有識者二人に聞きました!
  • 関西マインドに詳しい2人に聞いた!「よそうち」哲学6

  • おばちゃんがやってることは「リフレーミング」
  • “よそはよそ、うちはうち”にいたるまでの考え方が大切なんですね。たとえばブランド品をたくさん持っている人がいたら、“いいなぁ”ではなく“あんなにジャラジャラつけとったら肩が凝るやろな”と考えるんです。これはカウンセリングでは“リフレーミング”と呼ばれているもの。違う枠組みでものごとをとらえ、自分にとってポジティブな面を見つけるんです。大阪のおばちゃんはこれがとてもうまい。(精神科医 名越康文さん)
  • 幸せよりも楽しさを追求
  • “幸せ”の尺度は、世間的にはお金や恋人の有無で判断されてしまう面があります。つい人と比べてしまいがちなんです。一方で“楽しさ”は、今おいしいものを食べているとか、テレビが面白いとか、目の前にあるもので、一人で満たせる気持ちです。大阪のおばちゃんは"楽しさ”で生きているんですよ。大阪のおばちゃんに“今幸せですか?”なんて杓子定規に聞いても、“どうやろなあ”と笑われる気がします。(精神科医 名越康文さん)
  • 自分が持っていないものには目がいかない
  • 人と比べてしまうのは、“あの人が持っているものを、私は持っていない”という思いからきていますよね。でも大阪のおばちゃんは“これいくらやと思う? 100円やで!”と、自分が持っているものの安さを自慢する。マウントが自由なんですよ(笑)。さらに、うらやましいと思ってしまう相手に対しても“いつまでもいいことは続かへんで”と、サッと切り返すこともできます。(精神科医 名越康文さん)
  • ハッピーエンドは出来事のほんの一部でしかない
  • 関西の方って“オチは?”っていうじゃないですか。あれはつまり、起承転結を求めているんですね。幸せそうな“結”の部分だけを見ても、“しんどいことも乗り越えてんねんやろうな”とストーリーを考えられる。もし意地悪な人と出会っても“この人なんでこんなに性格悪くなったんやろか”と、考える。ひとつの事象を“女の人生”の一部として見られるから、細かく比べたりしないのかもしれません(ノンフィクションライター 森 綾さん)
  • 隠すことなく、露骨にうらやましがる
  • うらやましいなと思ったときは、口に出してしまうのが大阪のおばちゃん。なんなら“ええ服着てんなあ〜”ってベタベタさわりにくることもあります(笑)。暗くなったり、モヤモヤしてもしょうがない。それなら、明るく大げさに伝えてあげたらええねん!の精神です。大阪のおばちゃん同士は、感情を吐き出すことを許し合えているコミュニティで生きているので、悩む前に明るく本人に言えるんです。(ノンフィクションライター 森 綾さん)
  • うらやましく思えることでも現実的に自分に置き換える
  • キラキラきれいな人を見たときに“あれをやり”って言われたらできるやろか、そんなずっと素敵でおるのは無理やなっていうところまで考えるんですよ。人のよさを素直に認めて、キラキラしている裏側には努力があるんやろうなって考える。そうすれば、“よそうち”の精神になれるんですよね。自分にはできない部分を認めることも大事。だってできへんことはできへんねんから!(ノンフィクションライター 森 綾さん)
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    教えてくれたのは……
    精神科医 名越康文さん
    奈良県生まれ。情報番組「シューイチ」(日本テレビ系 日曜7時30分〜)をはじめとするテレビ・ラジオでのコメンテーターや、映画評論、漫画分析なども。
    著書:『生きるのが "ふっと” 楽になる13のことば』朝日新聞出版 1400円

    ノンフィクションライター 森 綾さん
    大阪市旭区生まれ。スポーツニッポン大阪の新聞記者からFM802編成部員を経て、独立。人物インタビュー、エッセイ、コラムなどを女性誌を中心に連載中。
    著書:『大阪のおばちゃんの人生が変わるすごい格言一〇〇』SBクリエイティブ 1200円
イラスト/香川尚子 取材・原文/東 美希 ※BAILA2019年4月号掲載
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