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幻の"間人蟹"を堪能!癒やしのご褒美温泉②【関西のイケスポ】

今回の主役は温泉よりもむしろ蟹です

幻の"間人蟹"を堪能!癒やしのご褒美温泉②【関西のイケスポ】_1
プリプリッと鮮度が自慢のお刺身
ズバリ、今回は温泉が舞台で主役は蟹です!蟹が主役なんです!

地方によって呼び名が異なるズワイ蟹。ここ丹後半島や山陰地方では「松葉蟹」と呼ばれるのが一般的ですが、近年では水揚げされた漁港ごとに色分けしたタグを蟹に付けるようになっています。旅館のプランで「タグ付き蟹」と出て来ることがありますが、これは輸入ではなく、紛れもなく地元で捕れた蟹だという証拠なんです。

幻と言われる間人蟹が特別な訳

そんな松葉蟹の中でも間人港で揚げられた蟹だけが、「間人蟹(たいざがに)」と呼ばれ、別格扱いされます。

通常の蟹漁は数日掛けて大型の底引き網漁船で行いますが、間人港から出る漁船は小型で認可されているのは、たった5艘のみ。間人蟹の漁場は沖合から近く、基本的に日帰りのみで、蟹の鮮度と肉質を落とすこと無く水揚げができるのです。

そんな松葉蟹の最高峰、これは食べてみたい!となりますよね。 

どの部屋からも海が一望できる人気の宿

幻の"間人蟹"を堪能!癒やしのご褒美温泉②【関西のイケスポ】_2
全室オーシャンビューの本館
ならば間人漁港のお膝元であるこちらのお宿へ。

「炭平(すみへい)」は、さかのぼること明治元年創業。元もと漁船を直す船大工だった初代平吉さんがふるまう料理が好評で、料理旅館として転身。炭打ちが得意の平吉さんだったことから「炭平」と名付けられました。

20年ほど前に今の場所に移転し、露天風呂付き大浴場や客室の改装や、離れの増築など、どんどんバージョンアップを重ねながら現在に至ります。

お部屋は全室オーシャンビュー。3棟の離れは全て半露天風呂付き、ほかには日本庭園併設の半露天風呂付き特別室や昨年秋リニューアルしたばかりの和洋室など、幅広い客室は全部で16。部屋数が限られているからこその、行き届いたおもてなしも自慢です。

お部屋を見せていただいて特に驚いたのは、部屋に付いている露天風呂の大きさ。「非日常感を味わっていただきたく、大きくしたらやりすぎました(笑)」と、担当者が言うほど贅沢な、大浴場とそう変わらない広さ!しかももちろん全て温泉なんです。
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こちらは大浴場のオーシャンビュー露天風呂「空の雫」
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日本庭園越しに海が見える温泉露天風呂付き特別室「水ノ綾」
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ロビーにはセルフで飲める自家製果実酒も

うま味、甘み、風味、三拍子そろった間人蟹コース

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「蟹炭火焼き」は飛騨コンロの強い火力で甘みを引き出して
さて、お楽しみはもちろん夕食の間人蟹。

その一例、ベストセラーである「活間人蟹会席」のフルコースでは…

蟹刺し
蟹みそ
みそしゃぶ
蟹しゃぶ
蟹炭火焼き
蟹甲羅焼き
蟹ちり鍋
蟹雑炊

…と、蟹だけでもこのボリューム!引き締まった身、ギュッと詰まったうま味、独特の甘み、余韻が残る風味…、全て堪能できます!

これに先附や地魚のお造り、京都牛やフグ、アワビなどから選べる2品が付きます。基本的に茹で蟹はなく(別でオーダー可能)、活け蟹のおいしさを存分に味わえるのが特徴の1つです。
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蟹味噌をお出汁にサッとくぐらせていただく「みそしゃぶ」
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「蟹ちり鍋」蟹のうま味が凝縮された締めの雑炊もお楽しみ!
いやいや、こんなに食べられないかも…、という方には、女性のリクエストから作られた「美味少量」の間人蟹プランがおすすめです。中サイズの活間人蟹を2人で1杯(蟹の大きさだけで、内容は定番の会席と同じです)

ちなみにこの「美味少量 活間人蟹会席」ならば、最もお手頃なお部屋だと¥37520〜(2名一室利用時1名あたり)。間人蟹の会席コースだけでも、一般的に3万円超えが当たり前なので、温泉まで入れて一泊2食付きのこれ、かなりお得デス!

ちなみに価格は変動ありなので、HPで確認を。すでに2、3月の土曜は、この価格のお部屋ではほぼ満室…、3月ならばまだお値段も3万円台で予約可能なので急いで!

うれしいことに3月は最も蟹漁が安定する時期で、品質と素材価格もバランスが採れて案外狙い目です。

あー、書いているだけで思い出してしまいます(ついつい写真を載せすぎました)。

3月末までの限られた美食。ぜひ今冬行って見て下さい。逃すと次はまた11月まで食べられませんよ!
幻の"間人蟹"を堪能!癒やしのご褒美温泉②【関西のイケスポ】_9
おまけカット。食べ過ぎたらレンタサイクル(半日¥1500)で近辺散策へ
【間人温泉 炭平(たいざおんせん すみへい)】
住所:京都府京丹後市丹後町間人3718 
☎0120(42)0680
¥36920〜、間人蟹が食べられる特別室プラン¥52640〜(2名一室利用の1人あたり、2食付、税サ・入湯税込)
IN:14時〜17時 OUT:11時 

取材/天見真里子 写真/佐藤純子

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