泉質もアクセスも良い、関西屈指の人気温泉と言えば…
有馬温泉は、大阪からクルマでわずか45分という近さ。梅田や神戸からも高速バスが出ていて、思い立ったら即行ける手軽さも人気です。
赤茶色の鉄分豊富な金泉、炭酸泉が含まれサラッとした湯ざわりの銀泉、2種類の温泉が楽しめます。そして情緒ある温泉街の散策もお楽しみ。
食も設えも、メイドインジャパンにこだわった極上宿
「御所坊」が伝統ある和の温泉宿であるのに対し、こちらは離れという洋館で、食事もフレンチ、お布団ではなくベッドを採用。和式が苦手な海外のお客さまにも対応できるのもポイント。
ただし、こだわったのは「メイドインジャパン」。フレンチに使われる食材や部屋にあるリネン類、アメニティなど、できる限り日本製を使っています。
木造建築の離れは、リビングの奥にベッドルームがあるヴィラタイプで、100㎡もの広さ。思わず見上げてしまうほど天井が高く、大きなソファがなんと2セットも。
ヴィラタイプ以外に、2階建てのメゾネットタイプもあり。こちらも広さは同じです。
温泉後は「サーマルルーム」でまったりと
赤褐色のとろっとした湯は、鉄分、塩分、ミネラル等を豊富に含んだ金泉。戦後に「御所坊」の裏から湧出した「御所泉源」と「妬泉源」からの混合の源泉をかけ流しで楽しめます。
さらに歩いて8分の「御所坊」内にある、半混浴式の金郷泉も利用できます。
しかし!温泉タイムはここで終わりではありません。
全ての離れには「サーマルルーム」があり、温泉後の余韻をじっくり楽しむことができます。
この「サーマルルーム」とは、体温とほぼ同じ37度前後に設定した低温岩盤浴。胎内にいた時と同じ温度の中でゆっくりと過ごす事により、体内の免疫力が増すと言われています。「単なるサウナと違って、疲労感が取れる」と、この空間を目当てに訪れる人も多いとか。
徹底的に素材にこだわる“有馬フレンチ”
フレンチと言っても使うのは自慢の日本、しかも近郊の名食材。
日本の子牛の最高ブランドである但馬牛や淡路島の新鮮な魚介類など、「御所坊」が過去集めてきた厳選した素材を使用。時には和のテイストを取り入れたり、素材の味を楽しむためにソースではなく塩を添えたり、大胆かつ繊細に仕上げます。
この日の前菜(プルミエオードブル)は、
スモークした本マグロと寒平目のタルタル 旬のサラダ仕上げ。オリーブのシャーベットとボッタルガをトッピング。エディブルフラワーなど、見た目の演出も華やか。
メインは
但馬牛ロースのステーキ。モザイク状に入った美しいサシが入った霜降り肉。塩とワサビでシンプルにいただきます。口の中でとろけます!
スタンダードのコースは、アミューズからはじまり、デザート2種、最後にプティフールが付き、全7品。メニューは日ごとに変わります。
リピーターが多いこちらのお宿、特に週末は争奪戦。3月はあいにく土曜日は全て満室…。早めの予約を〜。
住所:神戸市北区有馬町958
☎078(904)0554
¥43500〜(2名一室利用の1人あたり、2食付、税サ込、入湯税別) ※部屋の価格は季節により変動あり
IN:15時〜19時 OUT:12時
取材/天見真里子 写真/佐藤純子