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辛酸なめ子さんと振り返る辛口【平成6大新人類】図鑑|グッバイ平成♡ハロー令和

2019年5月1日。ついに私たちの平成が終わり、令和時代を迎えます。幼少期も、初恋も、青春も、就活も、ぜ~んぶ平成にあった私たち、20代後半~30代のBAILA世代。思い出も思い入れもたくさんですよね。そこで、平成元年当時15歳、平成30年間を見つめ続けた先輩世代の辛酸なめ子さんとともに、平成に現れ、流行語や社会現象となった【新人類】を振り返ります。

辛酸なめ子さんとちょっぴり辛口に振り返る、6大平成人類図鑑

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①【ゆとり世代】物心ついたときからインターネット。わからないことはなんでも検索! 「世間でいわれているように、私の周りのゆとり世代には我慢強くない方もいますね。いい会社に就職しても、2年くらいで転職してしまったり。また、学校裏サイトや前略プロフィールに揉まれて育ち、気になった名前はすぐに検索。その半面、ネットに情報を出しすぎるツメの甘さもあるように見えます。このままスマホ依存が続けば、魂を吸い取られて、何でも検索結果で決める『半分AI世代』も生まれてしまいそう」(辛酸さん) 「年上の方はどこからゆとりかわかっておらず、ひとまとめにされていた……。私たちの一つ下からがゆとりです!」(昭和61年生まれ・医療)
②【コギャル】モテを無視してわが道を行く。JK(女子高校生)が無敵だった時代! 「コギャルは意外とモテを意識せず、女同士の派閥や絆を大事にしているイメージがあります。ヤンキーと近いのかもしれませんね。当時、コギャルたちがブランド物を買うために援助交際をしたりと、高校生の乱れが話題になっていたのも印象的です。今考えるとすごい時代。私はギャルだった時代はないのですが、『egg』をときどき読んで楽しんでいましたね」(辛酸さん) 読者の声:「当時は地方に住んでいたので、テレビや雑誌でコギャルを見て"東京ってすごい! 怖い!"と思っていた」(昭和59年生まれ・研究職)
③【アキバ系】クールジャパンの始まりにも貢献? 秋葉原の流行でオタクに市民権が 「人に対する意識が向いてないのか、エレベーターのボタンは絶対に押してくれません(笑)。ドラマ『電車男』の流行や、しょこたんなどのオタク系芸能人の露出、"痛車"や"痛バッグ"などまで出てきて、オタクを隠さなくてよくなった。"オタク"はステータスになり、勢力が拡大していきましたね。そういえば、アニメ系のイベントに来ている外国人も、オーラがアキバ系と同じなんですよ。国が違っても、似てしまうものなんですね」(辛酸さん) 読者の声:「アキバ系に興味がない私でも、友達とメイド喫茶に行きました(笑)。秋葉原のアニメの看板はすごかった!」(昭和63年生まれ・営業)
④【草食系男子】アプローチもデートの誘いも女子から。草食男子は意外と面倒!? 「プライドが高いのか、傷つくのが嫌なのか、自分から女性に声をかけない男性。"草食系男子"という名前がついて、言い訳に使えるようになったせいか、どんどん増えていった印象があります。そして逆に女子が肉食化。電車の中で、男子をお持ち帰りしようとして断られている女子を見たことも。草食系男子に疲れた女性は"おじさんとつきあったらすごく楽"と言っていました。草食系男子のおかげで、グイグイ積極的にもてなしてくれる40代男性がモテ始めたのかも」(辛酸さん) 読者の声:「"ロールキャベツ男子""アスパラベーコン巻き男子"など、いろいろな男子が登場し、わけがわからなかった!」(平成元年生まれ・アパレル)
⑤【共働き】「女性はほぼ専業主婦」の昭和から、共働きが当然になった平成 「私の祖母の時代、女性は働いていなかったのに、二世代で変わりました。男性との割り勘も主流に。一方で、今の若い子は"結婚して早く仕事をやめたい"と時代に逆行し始めている印象も。SNSで友人の子どもの写真が毎日アップされたり、芸能人のブログもほとんどママブログになっていたり……幸せ=子育てという価値観が刷り込まれている気がします。昔は人の子どもなんて、年賀状くらいでしか見なかったですからね」(辛酸さん) 読者の声:「共働きが主流になったとはいえ、家事や子育てに関してはまだ女性の負担が重い。令和の時代でさらなる変化を期待!」(昭和59年生まれ・広告)
⑥【イクメン】人前でだけイクメン化するニセモノにはご用心! 「"草食系男子"同様、名前がつくことで増えた人種。昭和の時代は、一人で赤ちゃんを連れているお父さんなんて、ほとんど見かけなかったですからね。そして、イクメン男子は人相に出ている! ギラギラしてなくてやさしそう、赤ちゃんと接しているからか肌つやがいい……。しかし、人前でだけイクメンぶりたい男性がいるのも確か。外では赤ちゃんを抱くのに、家では何もせずにゴロゴロなんて男性には気をつけて!」(辛酸さん) 読者の声:「男性の友人が育児休暇を取得しました! 社会もイクメンを支援するモードになっているのがうれしいです」(平成3年生まれ・SE)
いかがでしたか? 仕事もプライベートも忙しく充実している20代後半~30代のBAILA世代女子100人に、来たる令和時代への期待を聞いたところ「平和」「精神的、時間的ゆとり」「個を大切に」などのキーワードがたくさん見受けられました。障がいやジェンダーについての議論が活発化し、個人やそれぞれの違いを“個性”として尊重し、差別がなくなることを願う女子が多数。仕事や働き方、結婚、子育てを含めたライフスタイルのさまざまな面において選択肢が広がり、本当の意味で、どんな人にも自由で平等の未来がある時代にしたいですね。みんなで期待をもって、新しい時代を迎えましょう!

【合わせて読みたい】令和時代に本気で考えたい、女性の生きづらさ問題

イラスト/辛酸なめ子 取材・原文/東 美希 ※BAILA2018年6月号掲載

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