香港へ旅行するなら、冬がベストな時期！ 年間を通して温暖なエリアなので、夏は気温が高めで湿度も多く、５〜11月は雨季にあたり台風が発生しやすいそう。その点、冬は薄いコートがあれば十分で、カラッと晴れる日も多く、過ごしやすさが抜群。しかも12月からライトアップイベントが増え、特別な絶景が楽しめます。本記事では、香港にしかない昼と夜の絶景スポットをご紹介します！

香港随一の名所であるビクトリア・ハーバーを一望できるスタバは、知る人ぞ知る絶景スポット。テラス席を設けた2階建で広々とした空間で、昼も夜もウォーターフロントの絶景が楽しめます。

店舗があるのは、ハリウッドのウォーク・オブ・フェームをモデルにした香港映画業界の著名な人物たちの手形や銅像が飾られている、アベニュー・オブ・スターズ。日中は、目の前広がるビクトリア・ハーバーの光景が心地よく、席数にも余裕があるので、勉強したりPC作業したりする地元の人たちの姿も見かけました。

夜に訪れるなら、ほぼ毎晩20時に開催されるライトアップショー「シンフォニー・オブ・ライツ」の時間を狙って。ハーバー沿いに並び立つビル群が一斉にイルミネーションを約10分間輝かせ、誰でも無料で見ることができます。

DATA
住所：24 Salisbury Rd, Tsim Sha Tsui, 香港
営業時間：8時〜21時

尖沙咀は前出のスタバがあるエリアで、ホテルやショッピングモールが密集する繁華街。南北に伸びる海沿いのプロムナードから見渡す、香港島サイドのパノラマの素晴らしさといったら！ スタバから歩いて約20分ほどのところにある、オーシャン・ターミナル・デッキ（Ocean Terminal Deck）まで移動すると、よりダイナミックな景色が楽しめますよ。光が水面に映る極彩色の夜景はもちろん、夕日の美しいスポットとしても人気です。

住所：Harbour City, 3-27 Canton Rd, Tsim Sha Tsui, 香港
営業時間：7時〜24時（無料）

香港はタクシー、フェリー、鉄道、バス、トラムなど、さまざまな方法で移動することができ、とても便利！ 公共交通機関も安全で清潔、時間通りに運行しているので、旅行中も安心して移動することができます。トラムは電車と比べるとのんびりしていますが、観光しながら移動ができるのが楽しく、よりディープな景色を眺められます。

トラムが走るのは、香港島の北側の回廊。６つのルートがあるのですが、おすすめは北角（ノースポイント）行きです。このルートでは、賑わう春秧街（Chun Yeung Street）の露天市場の中をトラムが走り、暮らしの活気を感じられます。市場用の台車やトラックがトラムの線路上を通行するため、トラムが通るために「チンチン！」と警笛を鳴らすのも名物のひとつ。

北角で降りてマーケットをのぞいた後は、筲箕湾（Shau Kei Wan) 行きのトラムへ乗り継ぎ、鰂魚涌（クオリーベイ）にある日本発のカフェ、% Arabicaへ。実は% Arabicaが入っている建物、益発大廈（モンスターマンション）はレトロな高層ビルとして有名なんです。地元の方が暮らす場でもあるので、マナーには気をつけて。

2024年に金融街にできた新ランドマーク、The Hendersonの38階にあるバー「Peridot」は夕暮れ時に訪れ、ディナー前の一杯を楽しむのがおすすめ。ザハ・ハディド・アーキテクツが手がけたモダンな高層ビル内に位置し、空間からカクテルまでどこを切り取っても絵になる最旬スポットです！

ピスタチオグリーンを基調にしたラウンジ全体がLEDライトで彩られていて、煌びやかなムードは非日常感たっぷり。

大きな窓の向こうには摩天楼が広がり、夕焼けに染まった空との景色がなんともロマンチックでした。バーの看板メニューは、ミクソロジーカクテル。芸術的なビジュアルに加えて、味わいもモダン。気分が上がって、さらにおいしく感じました！ 予約するのがおすすめ。

住所：The Henderson 38/F, Summit 38, 2 Murray Rd, Central, 香港
営業時間：月〜木曜日12時〜1時、金〜日曜日 12時〜2時

銅鑼湾にあるビクトリア・ハーバーにもほど近いホテル、パークレーン香港。夜が深まったら、その27階にあるルーフトップバー「SKYE Roofbar& Brasserie」へぜひ足を運んでみて。同じフロアにはしっかり食事もいただける室内のダイニングもありますが、おすすめはオープンルーフのバーです！ 

ビクトリア・ハーバー越しに九龍島を眺めることができ、煌めく夜景に酔いしれながら、カクテルやワインを味わうことができます。洗練されたインテリアで揃えた空間はリュクスな雰囲気を醸しながら、気負わず訪れられるのも魅力です。これは香港のお店全般に言えることで、嬉しいポイントですね！ 高層階の屋外は、夜になると冷えるので羽織りものを持っていくことを忘れずに。

住所：27/F, 310 Gloucester Rd, Causeway Bay, 香港
営業時間： 12時〜1時

毎年恒例の「香港ウィンターフェスタ」は一度は訪れたい、ホリデーシーズンのメインイベント。毎年テーマでがらりと趣向が異なり、大規模な演出で訪れる人を魅了します。今年は前出のThe Hendersonもほど近い、金融街にある皇后像廣場花園（スタチュー・スクエア・ガーデン）にて、2026年1月4日まで開催。

広場がクリスマスタウンに変わり、高さ20mのクリスマスツリーを中心に、宇宙船やミニチュアの列車など、大きなおもちゃのモニュメントが飾られ、子どもの頃に夢見たおとぎ話の世界へ迷い込んだような気分に。

どこもかしこも映える会場内では、クリスマスマーケットもオープンし、スイーツやクリスマスギフトにぴったりのアイテムが販売されています。さらに、今年は初めてナイトショー「イマーシブ・ライトショー in セントラル」 も実施され、さらにクリスマスムードを盛り上げます。 クリスマスタウンを囲む建物をキャンバスに、3Dプロジェクションマッピングとライティングを組み合わせ、トナカイや雪だるまなどの映像を建物に次々と投影。音楽に合わせて踊るように見え、いつにも増して華やか夜を演出。

他にも、ペニンシュラホテルやショッピングモールなど至る所でクリスマスデコレーションを眺めることができ、ただ街を歩いているだけでも楽しいですよ。

時間：平日毎日 午後 7 時半~午後10時半

　　　土日祝 午後 7 時~午後10時半

※ショーは 30 分ごとに繰り返し開催されます。
※※12月24日、25日、31日は19時から午前1時（翌日）まで開催されます。

取材協力／香港政府観光局　取材・文／横溝桃子