フリーランスPRとして働きながら、現在は1児のママでもある栗原蒼さん（28歳）。「そろそろ結婚を真剣に考えたい」と思い始めた頃、友人と訪れたのが“縁結びの神社”として知られる東京大神宮でした。すると参拝からわずか1週間後、今の夫と出会うことに！　以来、東京大神宮は“家族の神社”として、人生の節目に寄り添う存在になっています。

2017年当時、私は25歳。ちょうど結婚を真剣に考える年齢になってきて、「誰かいい人いないかな」なんて話を友達としていました。

そんなときに教えてもらったのが、東京大神宮。
「縁結びの神社があるよ」と友達が教えてくれて、気になって調べたのがきっかけです。

ネットで、生年月日を入れると自分に合う属性の神社が全国から出てくるサイトがあるんですが、占いみたいな感覚で見てみたら、東京だと私の場合は東京大神宮が一番近かったんです。

「じゃあ行ってみよう」
友達と意気投合して、軽い気持ちで参拝することにしました。
もともと縁結びの神社としても有名なので、「出会いがあるといいね」って。

東京大神宮に行ったのは、午前中でした。女性がたくさんいて、やっぱりすごく並びました。

私が午前中に伺ったのは、「神社は午前中に御参りするのが一番いい」という話を聞いたから。午前中は、神社の方が清めた直後で、人がたくさん来る前の空間が浄化されている時間帯だそうです。

ちなみにその日引いたおみくじは…大吉でした！

参拝のときは、名前と住所を言って、まず感謝の気持ちを伝え、「いい出会いがあったら嬉しいです」とお願いしました。

お守りも購入。東京大神宮は、すずらんのお守りが有名で、赤い紐が切れたら願いが叶うと言われています。

驚いたのは、その1週間後。
なんと、すずらん守りの赤い紐が、きれいにほどけたんです。まさにその日、私は今の夫と出会いました。

「早い！」と自分でもびっくり（笑）。

夫となる男性と出会ったのは、共通の友達がやっているバーでした。そこに遊びに行ったお客さん同士で仲良くなったのです。

みんなのLINEグループがあって、そこで連絡先を交換しました。彼のことは、最初は人として「すごくいいな」と思ったけど、恋愛関係に発展するのには少し時間がかかり、じわじわと進んだという感じです。

次に会った時、彼はちょっと酔っぱらってしまい、気づいたらいなくなっていたんです。普段はあまり酔わないタイプなのに、その日は結構酔っていて。

私は少し心配になって、後日「大丈夫だった？」とLINEしました。

そこからやり取りが始まって、月に一回、二人で会うようになりました。

交際スタートは出会ってから5ヶ月後くらい。告白は向こうからでした。

出会ってから付き合うまで少し時間はかかりましたが、
「この人と結婚したら幸せになれるんだろうな」と思ったのは覚えています。

どうしてそう思えたかというと、優しいだけじゃなくて、仕事に熱心で優しく誠実で、性格のバランスが取れている人だったから。感情が激しく動くタイプではなくて、トラブルがあっても落ち着いている。
“ジェットコースターみたいな、紆余曲折のある激しい恋愛”ではなく、穏やかに恋愛を育めそうな人でした。

交際期間は3年半〜4年くらい。結婚したのは私が28歳のときです。
子どもができたのは今年。

もともと二人とも「急がなくてもいいよね」というタイプだったんですが、日々の暮らしの中で、家族が増える未来を思い描くようになり、ご縁に恵まれて新しい命を授かることができました。

バーで出会い、その後付き合いようになってからは、東京大神宮には二人でお参りしていました。
そして結婚してからは安産祈願やお宮参りなども東京大神宮で。

今は家族3人で伺っています。

家の近所にも神社はありますが、東京大神宮はふとした瞬間に行きたくなるところ。節目節目でお願いしたくなる神社です。私の場合、きっとこれからも毎年行くんだろうなと思いますが、これって神社とその人との相性もあるのかなと感じています。

そうそう。我が家には、東京大神宮に行った後の楽しいルーティンもあります。それは神社からほど近いecute EDITION 飯田橋内にある「果実園リーベル」に必ず寄ること。

このお店はフルーツサンドやフルーツパフェで有名。夫も私もフルーツが大好きなので、参拝帰りに寄って帰るのが習慣になりました。

私が思うのは、「素直に信じることって大事だな」ということ。そして、行動してみることが大切と思うのです。何も考えず、何もしないのではなく、ネットで自分に合う神社を探し、実際に御参りしてみた……ちょっとしたことですが、それでも動いてみたからこそ、今につながったと思うのです。

そして今、お願いしたいことは、娘の成長です。体が小さく生まれたので、元気に大きく育ってほしい。七五三のタイミングでも、東京大神宮に参拝に訪れたい、と思っています。

“家族の神社”があるって、すごく素敵なこと。東京大神宮は、私にとってこれからもずっと、そんな場所であり続けそうです。

取材・文／井尾淳子