読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第452回は「吝か」の読み方です!
今日のお題【吝か】
後ろに否定形をともなって「吝かではない」と使われることが多いです。
■ヒント
「吝か」の意味は
「⦅文章⦆物惜しみするさま。けち。(「…に吝かではない」の形で)努力を惜しまない。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「上司にスピーチをお願いしたら、吝かではないとの回答をもらった」
「取引額の増加、当社としては吝かではございません」
↓↓↓
正解は……
■正解は…
正解は……「やぶさか」でした!
■「やぶさかではない」の意味は分かる?
使い方の例文で紹介したとおり「やぶさかではない」と言われたら
良くないことなのかなと思いがちですが、真逆。
「喜んでお引き受けします、願ってもないお話です」と前向きな意志を伝える言葉です。
■ちなみに、これは読める?
正解は…「りんしょく」でした。
意味は、けち。
「吝」は、口先の言葉(文)で言い訳をして、金品を離さないことを表している漢字で、
そこから、けちなどの意味を持っています。
「吝かではない」は、日本特有の、遠回しに気持ちを伝える言葉として代表的なものと言えます。
ビジネスシーンでこの返答がきたら、素直に喜びましょう!
取材・文/高橋夏果