読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第222回は「予て」の読み方です!
今日のお題【予て】
「予て」、正しく読めますか?
会話の冒頭につけて使うことが多いです。
■ヒント
「予て」の意味は
「【副】以前からすでにそうであったさま。あらかじめ。前もって。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「予てより希望していた商談をようやくセッティングできた」
「予てから聞いていたように、お見合い相手はとても穏やかな人だった」
正解は……
↓↓↓
■正解は…
正解は、「かねて」でした!
■「兼ねて」との違いは?
気になるのが、「予て」と「兼ねて」の違い。
この2つの漢字には、ニュアンスの差があると言われています。
予て……前もって。
兼ねて……(古語の意味より)予期した上で、前もって。
「兼ねて」は、「兼ねる」の「ほかのものも含める、一つで二つ以上の働きをする」という意味と混同しそうなので、
「前もって」の意味で「かねて」というときは 「予て」を使うのがよさそう。
伝えたい言葉のニュアンスによって使いわけてみてくださいね。
取材・文/高橋夏果