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相手が女性だと強気に出る【男性優位だおじさん】を絶滅させるには?

体の芯から男尊女卑、女は男が評価するもの、女は男に尽くして立てるものだといまだに思ってしまっているタイプ。令和での絶滅を祈ります。エキスパート二人が教えてくれた必殺技を参考にして。
アドバイスしてくれたのは…
イラストエッセイスト 犬山紙子さん
マウント問題なら犬山さん! 著書『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)にはマウンティングに関するエピソードも多数。

心理カウンセラー 石原加受子さん
「自分中心心理学」で楽に生きる方法を提唱。『「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』(学研プラス)など著書多数。
 

「取り分けろ」おじさん

相手が女性だと強気に出る【男性優位だおじさん】を絶滅させるには?_1
数人の同僚たちと、ビュッフェ形式の料理を楽しみながら野球観戦ができる場所に行ったとき、そのうちの一人が普段それほどのかかわりがあるわけではないのに、当然のように料理を自分の器に盛るように指示してきた。立場的にはその人のほうが上で、しかも私が女だからだと思います。私だって野球が観たいんだから、自分でやってよ!と思ったけれど笑顔で“何がいいですか?”と対応しました。かわす方法ってあったんでしょうか。(28歳・I T営業)

〈石原さん〉”私は全部やりません”という姿勢を見せることが大事。「じゃあ、私にそれを取り分けてください」と相手にも何か取り分けてもらう交換条件にするといいと思います。

〈犬山さん〉女性だけに言うのなら、同僚の男性に「ねえ、取ってって言ってるよ!」とさらにお願いして“人に取らせるのは変だ”ということを見せつけて、気づかせてあげてもいいかも!

「ビジュアル評価」おじさん

相手が女性だと強気に出る【男性優位だおじさん】を絶滅させるには?_2
ニヤニヤして“入社してきたときよりあか抜けたよね”と上から目線で言ってきた上司……。プライベートまで知りたがり、知ったところで噂のネタにするだけ。なぜこの人に女性としての部分にふれられて、評価されなければいけないんだ!と思いました。(33歳・経理)

〈犬山さん〉喜んでると勘違いしています。傷つかないよう心の中で相手の存在を無視するか、ため息をつくなどこの話題を振ると嫌な空気になることをわからせるのがいいかもしれません。

〈石原さん〉「(あなたとは話したくありませんが)ありがとうございます」というように、頭の中でカッコで本音を言い、適当に対応して終わらせましょう。悪い反応すらしてあげなくていいです。
「女子にだけクレーマー」おじさん
私にギャンギャンと文句を言っていたお客さまが、男性上司が出てきたら急におとなしくなった。年下の女性だから軽く見ていたのだと思います。自分より弱い人にしか強く出られないんだと思います。そういう男性には、負けないぞ!という気迫を見せるよう、少し強めの言葉で話をするようにしていますが、ほかにいいやり方はありますか?(34歳・会社員)

〈犬山さん〉こういうおじさんが来たら、すぐ対応を代わってもらえるように、男性上司に相談しておくといいです。「モンスター来た! はい交代!」くらいの気持ちでいて大丈夫です

「肩書重視」おじさん

相手が女性だと強気に出る【男性優位だおじさん】を絶滅させるには?_3
バーで隣に座っていた大企業に勤めるおじさん。おじさんと一緒に来ていた人が名刺交換する流れをつくったので、名刺を渡そうとしたら“うーん、いいや! 名刺ないし!”と言われた。その後“仕事を取るために誘惑しないでね”とか、“可愛い系ライターで売り出してあげようか?”とか、なめ倒してきた。私が“は?”という顔をし続けていたからまずいと思ったのか、帰りぎわに“名刺あげるね!”と2枚も渡してきた。持ってるじゃん!(32歳・ライター)

〈石原さん〉自分の実力で上に立てないから、立場の弱い人を使って自己肯定していますね。“私が常識を教えてあげる”というくらいの気持ちで目を見て「名刺ください」ともう一度言ってみて。

〈犬山さん〉これはもう弱い者いじめ。許すべきではないけれど、その場で対抗しようがなければ帰っていいです。あとで周囲の人に“こんなことを言われた”という悪評はまいておきましょう。
「上げ膳据え膳」おじさん
会社でおじさんが“暑いな”と言ったので“そうですね”と言ったら“いや、窓開けたり茶いれたりしろよ、気がきかない女だな”と言われたことがあります。“キャバクラで働いて女を磨いてこい”とも。ただの部下と上司という関係なのに、女であることを常に意識させられるのが嫌でした。私の女のレベルが低いせいだと感じ、何を言われてもニコニコしてやり過ごし、家に帰って泣いていました。(35歳・メーカー)

〈犬山さん〉マウントおじさんなんて可愛いものではなく、セクハラ案件。許さなくていいです。ほかの女子社員と情報を共有しあい、みんなでさらに上の役職の人に相談するのがいちばん!
イラスト/花くまゆうさく 取材・原文/東 美希 ※BAILA2019年7月号掲載

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