極度のカラッカラ空気に加え、花粉、PM2.5が飛来して、肌にとってつらいゆらぎ期がやってきた。今年こそゆらぎに負けない肌を目指して、乾燥・花粉・寒暖差討伐の旅に出よう! 外部ストレスに負けないよう今一度スキンケアに力を入れて。
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教えてくれたのは…
トータルビューティアドバイザー水井真理子さん
エステティシャンとして多くの女性の肌悩みを解決。寄り添い美容がテーマの著書も好評。
「この時季、肌がゆらいで傷んでいるのに、なぜかお手入れを変えていない人は多いもの。コスメ選びはもちろん、「手の使い方」と肌に寄り添う意識を変えるだけで、肌は鎮静。ゆらぎがゆらぎを呼ぶ、負のスパイラルから脱出できますよ。」
皮膚科医 山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック院長。外側と内側、両方のアプローチで美肌に導く。
「PM2.5などの大気汚染物質は、ここ数年増加の一途。これまでゆらぎ肌を気にしていなかった人も、今年は悪化の可能性も。どうすれば防げるのか、ゆらいだら何を使えばいいのかを知っておくことは、日本女性の必修課題です。」
子どものころからの敏感肌。各メディアでゆらぎ肌や花粉時季の乗り切りスキンケアを指南。
「もともと敏感肌の私ですが、年々進化していくゆらぎ肌コスメを使っているので、春先の花粉時季でも肌が荒れることはありません。大事なのは転ばぬ先の杖。ゆらぎや花粉を感じたら、見過ごさずに即対処することが肝心です。」
1.乾燥・花粉・寒暖差に負けない肌の整え方
乾燥・花粉・寒暖差に負けない肌の基礎HPを整えよう
頰の色ムラ、ムズムズ、ほてりとなって現れるゆらぎの予兆。この段階で食い止めておけば、春まで美肌をキープできる!
やること
●補湿強化
●ムズムズ鎮静
●インナー強化
最初のムズムズサインを見逃すな
・ムズムズ
・ザラつき
・乾燥で粉吹き
・赤いブツブツ
いつもの化粧水がしみるなどのゆらぎ症状が出る前、実は、肌は「ゆらぎかけサイン」を出しています。それは、肌がなんとなくムズムズするなどの小さな症状。こんなサインを見逃さず、敏感肌のSTAGE1と受け止めていたわりケアをスタート。(水井さん)
いつものクリームを「追いづけ」作戦
夜はもちろん、朝も締めに乳液かクリーム。油分が「ふた」となり潤いを逃がさないので、ムズムズサインが落ち着きます。一度塗ったあと、もう一度乳液やクリームを手にとり、ハンドプレスで「追いづけ」を。完璧な「ふた」を作り上げて。(水井さん)
とにかく乾燥を撃退せよ
春先のゆらぎ肌、敏感肌は、秋冬から続く乾燥が原因。肌の水分キープ力が落ちていると、寒風やちり、ほこり、汚染物質、紫外線などのダメージを受けやすいんです。すでに乾燥が進んでしまった肌は、少々受け入れ態勢が悪くなっているので、ゆらぎを調整しながらたっぷり潤すコスメを選んで。(山﨑先生)
頬のほてりをコットンパックで攻略
インナーケアはゆらぎ攻略の近道
バイラ世代は、ダイエットなどで「食べない」ことがゆらぎの引き金に。肌を養うのに必要なコラーゲン、ビタミン類、環境と闘うための抗酸化物質が足りていないのです。サプリメントで補うなら、本格ゆらぎが訪れる前段階の今からが正解。(山崎先生)
2.敏感肌をやさしくサポートするアイテム10選
いつものコスメに違和感…そんなときは敏感肌コスメを
ゆらぎの初期サインを見逃して、粉吹き、皮めくれ、赤みが出始めた肌でも慌てることなかれ。救世主を肌に招こう!
やること
●しみしみ対策
●潤い満タン
●バリア機能アップ
しみない化粧水で潤い奪還
《基礎効果》潤いが脱走しない
《得意な敵》乾燥+くすみ
汚染物質を防ぎつつたっぷり保湿
《基礎効果》摩擦レス
《得意な敵》花粉+汚染物質
敏感をしのぎながらちゃっかりハリケア
《基礎効果》小ジワ、たるみもケア
《得意な敵》乾燥+たるみ
デリケートな目もとから花粉をブロック
《基礎効果》ゆらぎジワ消去
《得意な敵》乾燥+花粉
疑似バリア膜で見えない絆創膏
《基礎効果》バリア機能アップ
《得意な敵》花粉+汚染物質
目もと二重設計の敏感肌専用マスク
《基礎効果》目もとゆらぎケア
《得意な敵》乾燥+くすみ
これ一個で、ゆらぎケア&保湿のすべてが完了!
《基礎効果》ハリケアも!
《得意な敵》乾燥+たるみ
ゆらいで不足したアミノ酸を急速補給
《基礎効果》バリア機能サポート
《得意な敵》乾燥+くすみ
ゆらぎを感じさせない輝く美肌に
《基礎効果》UVケア&美白
《得意な敵》花粉+紫外線
美肌菌の力を借りて吸いつき肌に
《基礎効果》バリア機能強化
《得意な敵》乾燥+汚染物質
優秀コスメがあれば、敏感肌は恐れるに足りず
敏感肌コスメジャンルは、今コスメ界のなかでも最も技術が進んで、優秀アイテムが増えている分野。以前のように、ゆらぎ期を乗り切るための後ろ向きケアでなく、むしろ賢く環境に適応するための前向きコスメとして躍進を続けています。だから、使わないのはもったいない! いつものコスメにしみるなどの違和感を感じたのなら、即刻、優秀な敏感肌コスメに切り替えて! アイテムも化粧水からスペシャルケアまでバリエーション豊富。しみたアイテムのみ切り替えてもいいけれど、アイケアやUVコスメなどを含め、2~3品取り入れると肌もより安定。ゆらいでいたことがウソのように、快適になりますよ。(美容ジャーナリスト 小田ユイコさん)
3.【ゆらぎ肌&花粉撃退スキンキア】ピリピリが発生したらスキンケアをシンプルに!
それでもピリピリ発生!敏感ダンジョン攻略法
ピリピリや赤みが発生してしまったら、お手入れをシンプル化。これ以上できないくらい、自分の肌にやさしく接して。
やること
●寄り添い保湿
●タッチをやさしく
●タオル見直し
困ったときのバーム頼み
本格的に敏感症状が現れたら、まずお休みすべきは化粧水。水分が角層を乱し、余計に刺激を受けやすくなります。頼るべきは水分がミニマムなバーム。朝晩のスキンケアの締めに使うのはもちろん、日中赤み、ピリピリが出た部分にメイクの上から重ねても。お守りになります。(山﨑先生)
盲点!? タオルの柔軟剤も刺激のもと
敏感肌に陥ったら、洗顔後に清潔なタオルを使うことはもちろん、洗剤や柔軟剤による刺激にも注意が必要です。泉州タオルは、柔軟剤を使わなくてもふわふわで肌あたりが◎。また、洗剤を使わずに洗浄、消臭、除菌できる“マグちゃん”もおすすめです。(水井さん)
泡洗顔を休みミルククレンジングのみ
ピリピリが発生してしまったら、夜の洗顔はミルククレンジングのみにし、朝はぬるま湯洗顔に切り替え。大切なのはミルクをすべらせ、指で直接肌を摩擦しないこと。ゴシゴシはもってのほか! 洗い流しのぬるま湯は、体温と同じ36℃が適温です。(水井さん)
敏感肌コスメは肌に寄り添うつけ方を
すべての保湿アイテムは、ピリピリが発生したら敏感肌向けのアイテムに変更。ただし、切り替えただけで満足せず、剤を温めてなじみをよくする、5点置きして均一にのび広げるなど、平常時よりもグッと丁寧になじませ、肌に寄り添って。(水井さん)
頬のハンドプレスはじわじわと横移動
ピリピリするほど敏感に傾いたら、すべての保湿アイテムは、ひとつつけるごとにハンドプレスで肌に入れ込んで。長年しみついた手のクセで、知らずしらずのうちに摩擦刺激を与えがちですが、この摩擦こそが敏感症状を加速させる引き金に! 忙しくても、眠くても、これだけは忘れずに。(水井さん)
4.今年こそ花粉に屈しない!【最新グッズ12選】
今年も来たぞ、ボスキャラ花粉 最新グッズで鉄の防御
長い人では2カ月ほど闘うことになる花粉。長丁場を勝ち抜くには、こまめなケアとグッズの心地よさがカギ!
やること
●花粉ブロック
●花粉除去
●呼吸ケア
花粉、PM2.5を門前払い
くしゃみ、鼻水、肌荒れが起こるのは、花粉が肌に付着したままになり、刺激を与え、炎症を起こすから。付着を未然に防ぐスプレーで、刺激→炎症の道すじを絶ってしまおう!
家に帰ったら鼻うがい
「鼻うがいは、花粉を洗い流すだけでなく、鼻詰まりの防止にも。夜の習慣にすれば、息苦しくないのですんなり眠れ、質のいい睡眠が免疫力アップにもつながります」(山崎先生)
ちっちゃいけれどすごい盾をポーチのお供に
デスク常備にも便利な、小さな“戦士”。アロマも、花粉に悩むなら強力なマダガスカル産がイチ押し。「悪いものを遠ざける植物」と呼ばれるサロと、心までアクティブにするラヴィンサラの精油を持ち歩くと活躍度大。
マスクと目薬でいざ出陣
マスクも目薬も日進月歩。おすすめは、花粉は通さないのに空気は通す、高密着な新ポリウレタン素材の“PITTA MASK”。目薬は、抗アレルギー成分、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分を最大濃度に配合した、新しい“アルガード”が頼もしい。
グズグズの肌にもやさしいUV
弱った肌に刺激になりそうで、塗るのをためらってしまう日焼け止め。紫外線を無防備に浴びれば、花粉による肌荒れが悪化。日焼け止めニューフェイスのなかでも、紫外線吸収剤フリーの“AQ”、鎮静効果の高い温泉水を配合した“アベンヌ”なら肌に負担を感じない。
花粉メガネがおしゃれに進化
ゴーグルのようで、通勤につけるには恥ずかしかった花粉ブロックメガネも、一見普通のメガネにしか見えないスタイルに。それでも花粉はしっかりブロック。マスクと併用しても、レンズが曇らないのもうれしい。どちらも度つきに変更可。
撮影/川原 歩(人)、山口恵史(物) ヘア&メイク/藤本 希〈cheek one〉モデル/田石ゆき(スーパーバイラーズ) 取材・原文/小田ユイコ 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2020年2月号掲載