地味見えしがちなマスク姿の日に意外と重要なのがヘアスタイル。 フェミニンなふんわりヘアから、感度高めなまとめ髪まで、不器用さんでも簡単にできる読者モデル「スーパーバイラーズ」たちの華やぎアレンジテクニックを徹底ルポ。マスクでおしゃれがキマらない…というときにはぜひお試しを。
1.ふんわりハーフアップで叶える優しげムード
【スーパーバイラーズ石本愛衣さん】
「マスクで口元が隠れてしまうので、いつもよりすっきりとしたヘアを心がけています。でも柔らかな女性らしさもキープしたいから、かっちりまとめるのではなく、ニュアンスたっぷりのハーフアップに。特にこだわったのは、エアリー感。アレンジをする前に顔周りと後ろ毛をウェーブ巻きに、その他はラフな外巻きにしてベースを作っておきます。」最後に顔周りの毛をねじりながら後ろに持っていき、ピンで固定すれば出来上がり!
ゴールドピンを使ってバックスタイルも印象的に
「このハーフアップの好きなところは、後ろ姿も素敵に見せてくれるところ。ピンをゴールドのものにしてX字に付けると、一手間かかったおしゃれ感が叶うんです。」ピンで固定した後に、丸いシルエットになるようトップの髪を少し引っ張り出すのも忘れずに。「全体に奥行きがプラスされて、華やかな雰囲気になります。オンもオフも、どんなシーンにマッチするので、ぜひ試してみてください♡」
2.ヘアアクセを使ったひとつ結びならラクチンかわいい
【スーパーバイラーズ青山麻帆さん】
「サロンに頻繁に行けないため伸びきってしまったボブヘアを隠すのに、最近はもっぱらまとめ髪です。マスクをつけていても顔が明るくなるし一石二鳥! ただひとつ結びをするだけだと物足りないので、ヘアアクセで盛り上げるのが定番です。ノーブランドのビッグヘアピンは、絶妙なブルーグレーとマーブル模様に惹かれました。モダンなデザインなので、ヘアにあまり動きはつけず、ストレートヘアで辛口に。」
マスク&上半身を寒色系で統一してまとまりよく
「ヘアアクセの色に合わせて選んだのは、ピッタのグレーマスク。グレーといっても柔らかいペールトーンなので、顔色が沈む心配はナシ! スタイリッシュな雰囲気にしたいときにつけています。トップスやピアスも寒色系で統一して、コーデの完成度を高めました。顔周りの髪は、マスクを隠すイメージで少し残すのがポイント。毛先だけルーズに巻いてムードを作れば、マスクが悪目立ちするのも防げます」
3.スエード調ヒモを使ったリラクシーな休日アレンジ
【スーパーバイラーズ下里朋美さん】
「マスクの日は顔まわりがさみしくなりがちなので、アクセントになるようなヘアアレンジをすることが多いです。おしゃれを楽しみたい休日によくしているのは、エコスエードのヒモを使用したポニーテール。まずは全体をランダムに巻いて、ひとつ結びに。根元からヒモをぐるぐる巻き付け、リボン結びで止めます。等間隔で巻くのではなく、あえてバラツキがでるように無造作にすると、こなれた印象になりますよ。ヒモは手芸屋さんなどでたくさんの種類があるので、コーデに合わせて変えるのも楽しそう!」
後れ毛たっぷりで顔まわりにニュアンスをプラス
ヒモアレンジはナチュラルな雰囲気なので、正面にもゆるさを意識してバランスよく。顔まわりの毛は1束残し、まとめる髪が少し耳にかぶるように調整。「きっちり結びすぎず、少し雑くらいがちょうどいいんです♪ 後れ毛が広がるときは、ほんの少しオイルやバームなどをつけるとまとまりが生まれますよ。このアレンジは、ベージュをはじめとした旬のアースカラーや、ドライなリネン素材の服などに合うので、夏にたくさんやりたいです!」
4.マスクに合う華やかさを、ゆるふわくるりんぱでGET
【スーパーバイラーズ阿部晴菜さん】
「シンプルなまとめ髪だと物足りないし、かといって派手すぎるアレンジも、マスクには不似合。そんなときにちょうどいい華やかさを考えてたどり着いたのが、くるりんぱです。王道アレンジですが、顔まわりがパッと明るくなって、マスクとの相性はバツグン♡ 今回はダブルくるりんぱにしたのですが、ゴムふたつで出来るところもうれしい! 不器用さんでも練習いらずなほど簡単なので、忙しい朝にもぴったりなんです。」
フェミニンに見える秘訣はエアリーな巻き方にアリ
「ストレートのままだと味気ないので、巻き髪に。毛先は全て外巻き。その後適当に5箇所から1cm束の髪を取って、中間からふわっと巻いて。手でラフにほぐしたら、ハーフアップを作り、内側に入れ込むようにくるりんぱ。その後他の髪と合わせてひとつ結びにして、再びくるりんぱして完成です! 崩すイメージで、トップから髪を少し引っ張り出すとより今っぽく。マスクで大半が隠れる正面は、センターパートで肌面積を増やして抜け感を出します」
5.お団子ヘアで顔周りを抜けよく仕上げて軽やかに
【スーパーバイラーズ日下知世さん】
「例えば黒のトップス×マスクなど重たい印象になりそうな日は、アップヘアで軽快に仕上げます。よくやるのは、こなれ感のあるお団子ヘア! 手ぐしでザクッと無造作にまとめて、ゴムを使って固定します。顔まわりの髪を少し引き出してあげると立体感が出て◎。位置は、正面から見たときに少しお団子がのぞくくらいがベストバランス。高すぎると幼く、低いとマスクの存在感が強くなるので気をつけています。」
ヘアアレンジの完成度を高めるバームとヘアゴム
お団子ヘアをするときに欠かせないのが、このふたつのアイテム。 「moiiのバームは、髪をまとめる前に全体に軽くつけていきます。ベタつかないのに、ウェットな質感になって今っぽさがアップ! 動きも出やすくなりますよ。ゴムは、跡がつきにくいフランスラックスを愛用しています。見えてもかわいいし、カラバリが多いのもうれしい。私は合わせやすいベージュ、ブラウン、ゴールド系のものを買いました。ブレスレット代わりに腕につけても素敵なんです♡」
簡単だけど素敵な印象を叶えてくれるスーパーバイラーズのヘアアレンジテク。マスク姿をもう一歩センスよく見せたいときには、ぜひヘアにひと手間を。顔まわりが華やかになると、気持ちも自然と上向きになりますよ♪
取材・文/石黒千晶