BAILA世代も大好きな中村アン。世間が大きく変わった今、彼女も新たなステージに突入したようす! 「女優業が楽しくなってきた」「おうち時間が今では人間らしい時間に変わった」など、ライフスタイルや仕事観に踏み込んでインタビューしました。
モデル 中村アン
めまぐるしく変わる世界と同様に私たちが憧れる中村アンにも確実に、変革が起きていた。進化し続ける、ミューズの今――。
“私生活が充実したことで仕事へ向かう気持ちがさらにパワーアップ!”
Q1.9月17日に33歳。今、どんな「新しい中村アン」に?
A.前向きに、健康的に
今まではとにかく仕事に全力投球だったけど、STAY HOME期間のおかげで今までおざなりだったプライベートにも目が向くようになりました。たとえば洋服だったら少し高くても長く大切にできそうなものを吟味したり、おうち時間を充実させるためにインテリアに凝ってみたり、使い勝手のいい家電に買い替えてみたり。そうすると、意外と今まで生きてきた自分の世界って狭かったんだなと思うようになったんです。もちろん、これまでの経験はムダじゃないし、勉強だったと思っていますけどね。自分のマインド次第で、身近なところに日常を楽しむ手段はいくらでも転がっている。そのことを知ることができたので、今はとにかく仕事もプライベートもファッションも、気負わずに楽しみたいと思います。そのためにどうしたらいいか? とにかく前向きに、健康でいることじゃないかな!
Q2.ここ最近の女優業での変化は?
A.「?」が「楽しい」に変わりました
お芝居は正解がないので、成長しているかがわかりづらいんです。何をどうしたらできるようになるのかわからなかったから、始めた当初はただただ必死でした。でも、去年くらいから撮影中にグッと役に入り込める瞬間があって、自然とセリフが出てくる現象が起きたんです。そこですごい!って思っちゃって。お芝居の楽しさをつかめてきた感じです。
Q3.女優のお仕事で「楽しい」と思う瞬間、「難しい」と思う瞬間
A.みんなとつくる高揚感と、現場での集中力
撮影現場にたくさんの人がいるなか、役として相手の方と向き合うのはやっぱりものすごい集中力が必要で。相手の方に対しても「やりにくいと思ってないかな」とか、気をつかってしまう部分はあります。ただ、たくさんの人たちと一緒のものをつくるのは楽しいので、続けたいと思えるんだと思います。
Q4.今後挑戦してみたい役は?
A.素朴な時代もの。もしくは、ボンドガール的な(笑)
これまでは現代的な女性を演じさせていただくことが多かったので、派手な女性じゃなく、時代ものとか戦争ドラマ、医療ドラマなんかに出られたらうれしいですね。それか、これまでのイメージを通して、常にかっこいい男の人の隣にいるボンドガールみたいな立ち位置を貫くっていうのも、面白いかもしれません。
Q5.モデルのお仕事の「楽しさ」は?
A.自分磨きの場
洋服が好きなので、それを表現することはやっぱり快感ですし、自分を磨くことによって仕上がりの写真も変わると思っていて。私のページを見て「この服可愛い!」とか「この髪型にしたい!」と思ってもらいたいし、昔より、ファッション撮影がどんどん楽しくなってきました!
Q6.お芝居の仕事がモデルに生きることは?
A.動かなくなったかも(笑)
20代のころは、服をよりよく見せるために細かく動いてと言われてきたんです。でも最近では、お芝居をする感じで撮影に臨むことが増えた気がします。自分が無理して動かなくても、カメラマンさんにゆだねて表情を切り取ってもらえることが楽しいんです。
Q7.おうち時間はアンちゃんにとってどんな時間?
A.人間らしい時間
これまではただ服を置いている眠る場所って感じで、男性の部屋みたいに殺風景だったんです。でも今は家にいる時間も増えたので、じゅうたんを買ったりインテリアの配置を変えたりしたことで、いい意味で生活感が。これまでいかに充実してなかったか(笑)。
Q8.おうち時間は確保したい派?仕事に打ち込みたい!派?
A.お仕事に軸足をシフト
やっぱり作品に入っているときはモードが変わるので、どうしても仕事に集中してしまいがち。でも、帰ってきたときに「どひゃ〜」ってなるより気持ちよくいたいので、ベッドメイクをかるくしたり。家を整えて外出するようになったのは最近のいい変化かも。
Q9.アンちゃんが今、「HAPPY」を感じる瞬間は?
A.表現したものが形になった瞬間
STAY HOMEを経てドラマや雑誌の撮影が始まりだして、それが形になるとやっぱりうれしい。もちろんやっているときは悩んだり試行錯誤したりもするけれど、完成した作品を見るとうれしいし、また続けたいなって思います!
ニット¥78000/ロンハーマン(エブール フォー ロンハーマン) デニム¥26500/アクネ ストゥディオズ アオヤマ(アクネ ストゥディオズ) ピアス¥112000/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ) シューズ¥41000/エストネーション(ロランス)
撮影/伊藤彰紀〈aosora〉 ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) スタイリスト/百々千晴 取材・原文/松山 梢構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉 ※BAILA2020年10月号掲載
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