BAILA読者が憧れる女性・中村アン。世の中が大きく変わった今、彼女自身にも変化があらわれているようす。彼女の今のファッションは、究極のシンプルマインド。最近はあまり服を買わず、着やすいものを長く大事に着たいと語ってくれました。
モデル 中村アン
めまぐるしく変わる世界と同様に私たちが憧れる中村アンにも確実に、変革が起きていた。進化し続ける、ミューズの今――。
“機能的で着やすいものを長く大切にしたい。今はそんなマインド”
ジャケット¥48000/トゥモローランド(バッカ) Tシャツ¥14000/ボウルズ(ハイク) ピアス¥38000・リング(右手)¥151000・(左手)¥40000/ステディ スタディ(トムウッド)
Q1.今日この服を選んだ理由は?
A.セットアップはラクに決まるから
セットアップは、迫力が出たりキメキメに見えたりするので、このくらいちょっとおじさんぽい色にヒールを気負わずに合わせるほうが、街になじむ感じがして好きです。今日はTシャツを合わせたけど、インをシャツやキャミソールにすればいろいろ変化を楽しめるし、オンでもオフでも長く着こなせそう。
Q2.今の「定番カラー」は?
A.黒・白・ベージュ、たまに赤
断捨離したときに気づいたんです、色物と柄物、結局着てないなって(笑)。20代のころは色からもらうパワーをすごく感じていて、元気を出したいときによく着ていました。黒ばかりだとあまりファッションを楽しんでないように感じていたんです。でも、黒を手に取る気持ち、今はすごくわかる。仕事でいろんな柄や色の服を着てから帰るときに、私服に着替えてふうって落ち着くのが黒のワントーンだったりして。もちろん、今も柄や色物が好きで、お店で飛びついちゃうこともあります。でも、基本は黒やベージュ、白に飽きたときに、さし色で赤を取り入れるくらいかな。
Q3.服選びで大事なポイントは?
A.とにかく軽いこと
どんなに可愛くても、重いコートとかニットって着づらいから苦手。あとはクロゼットの中で幅を取らないことも大事ですね。服に支配されてる感じがすごく苦しくなっちゃうんです(笑)。
Q4.服を買うときのルールは?
A.試着すること、着心地がいいこと、扱いが楽なこと
デザインがよくても素材が繊細だと気をつかっちゃうし、なんだかんだ洗えたほうが便利だなって思うんです。前は引きずるぐらいの丈のワイドパンツも好きだったけど、なんか歩きにくいし、実生活では過ごしづらい(笑)。そうなると、なによりも活動的に動けて、着心地がよくて、ストンとしたシルエットがおしゃれに見える! ずっと着たいと思える服がいちばん。
ジャケット¥48000・パンツ¥28000/トゥモローランド(バッカ) Tシャツ¥14000/ボウルズ(ハイク) ピアス¥38000・リング(右手)¥151000・(左手)¥40000/ステディ スタディ(トムウッド) シューズ¥79000/ジャンヴィト ロッシ ジャパン(ジャンヴィト ロッシ)
Q5.この秋冬に着たいファッションは?
A.シンプル!
全体は落ち着いたトーンで、ニットをさし色に使いたいです。形はシンプルなクルーネック。デコラティブなデザインも可愛いけど、似合わなくなってきた気がして。ハイブランドでも、ちゃんと機能的で着やすいものを選んで長く着たい気分です。
Q6.春は「ヒールを履きたい気分」だったアンちゃん、今の気分は?
A.3~5cmのヒールが多いかも
20代前半のころは高いヒールを履いてたけど、今はパンプスも低めが多いです。ブーツなら5~6cmがちょうどいい感じ。先が丸いデザインも可愛いけど、ほっこりしちゃう気がして。とがったデザインがやっぱり好きみたい。
Q7.最近買った服・アイテムは?
A.あまり買ってない…(笑)
前はセールに飛びついていた時期もあったけど、しっかり吟味して洋服を選ぶようになったので、むしろコスパがいいんです! 洋服で無駄遣いをしなくなったぶん、掃除機とか冷蔵庫を新しく買いました(笑)。超快適♪
Q8.最近のヘビロテアクセは?
A.リング。ジュエリーのパワーが気になります!
最近つけているのはイリスの一点もののゴツめの指輪。そんなに高価じゃないし、一点ものというところに惹かれました。あとはトムウッドのピンキーリングもお気に入りです。服がシンプルになったから、時計やアクセサリーがすごく気になるようになりました。
Q9.「おしゃれだな」と思う人は?
A.自由にファッションを楽しんでいる人
「年齢的にもうこんな短い丈は着られない」と思うんじゃなく、全体のバランスを計算しながら、季節ごとに自由にファッションを楽しんでいる人は素敵だなと思いますね。デニムの着こなしを極めていたり、女性らしさを追求していたり、周りにいるスタイリストさんは自分ならではのスタイルを確立している憧れの存在です!
Q10.アンちゃん的「似合う・おしゃれになる」コツは?
A.とにかくいっぱい着る! そして失敗する!
しっくりくるものに出会うまでは挑戦し続けるのみ。意外と着てみたら似合う場合もあるから、「自分はこうだから」とかたくなにならずに試着してみると、違う世界が広がると思います。あとはトーンとサイズ感。そこが合っていれば、シンプルでも、控えめでも、ちゃんとおしゃれに見える気がします。
撮影/伊藤彰紀〈aosora〉 ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) スタイリスト/百々千晴 取材・原文/松山 梢構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉 ※BAILA2020年10月号掲載
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