ファッションを生業とするおしゃれプロの確固たるスタイルには、強い愛と強い言葉がありました。そんな彼女たちが心を燃やすファッションを披露。スタイリスト 辻直子さんの今の気分は「艶のある黒」。ややハードな表情のレザージャケットを、辻さんはどのように自分らしく着こなすのでしょうか?
スタイリスト
辻 直子さん
つじ なおこ●女性らしく、独自の美学がある世界観にファン多数。本誌をはじめ、数多くの女性誌、広告で活躍するスタイリスト。
今の気分の黒
「レザージャケットなどの「艶のある黒」に惹かれています。ハードな感じが合わないと思っていたけれど、先入観だけで着ずにいるのはもったいない。私の好きなたくさんの鮮やかな色や、定番の赤いリップを加えると、私らしいスタイルの着地点になるのです。目指している芯の部分をブレさせずに、今の気分に合うものを自由に取り入れて」
「ライダースのハードさが苦手、と思っていたけれど、昨年シャネルで見つけた一着は、セーラーカラーで可愛げのあるデザイン。一転して“好き”の対象に。カラーニットやタックパンツで軽快さのあるコーディネートが新鮮」。すべて私物
Jacket/CHANEL
Knit/BLAMINK
Pants/Theory
Shoes/atelier MERCADAL
「艶の黒に合わせるなら強い色とメタルの輝き」
艶のある黒には、はっとするような強い色をのせたくなる。そのときはフィットするシルエットを選んで。¥80000/ブラミンク
今季はフェイクレザーなど取り入れやすい「艶黒」が豊富。¥58000/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(ア ピューピル)
「艶の黒に合わせるなら強い色とメタルの輝き」
辛口なシルバー&ゴールドをあえて。しなやかな細身チェーンを選んだり、曲線的フォルムを生かすことで、女らしさが足される。ネックレス¥184000・ピアス¥78000(参考価格)/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ)
ビビッドカラーは単色ではなく、こんなふうに小物使いで何色も盛って。それも「スタッカートを生む黒」の楽しみ方。ストール/私物(アソース メレ) グローブ各¥10000/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(ジョンストンズ オブ エルガン)
「リップにはマットな赤でバランスを」
艶の黒にはマットな唇。「朱赤やくすんだ赤も、ずっと好き」。NARS エアーマット リップカラー 00041 ¥3500/ナーズ ジャパン
「カラフルなモダニズム建築もイメージの源!」
メキシコ出身の建築家、ルイス・バラガンのカラフルでポジティヴな色彩を取り入れたい!
Luis Barragan House
太い眉にブルネット、唇や肌の艶感……、ゼンデイヤは好みの外見を持っているセレブ。ドレスアップスタイルが見どころ!
Zendaya
’90年代、MTVのレポーターを務めていたころのシンディ・クロフォードのライダーススタイル。ヘルシーな女らしさに惹かれる。
Cindy Crawford
「今年ならではのボリューム小物と」
どこかグラマラスなクラッチバッグを合わせたい気分。¥285000(予定価格)/ミュウミュウ クライアントサービス(ミュウミュウ)
ボリューミーなエナメルスリッポンも、今、気になる足もと。¥186000/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン(ロジェ・ヴィヴィエ)
撮影/金谷章平、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア/shuco〈3rd〉 メイク/Nagisa〈W〉 取材・原文/久保田梓美 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 ⒸEverett Collection/アフロ、ZUMA Press/アフロ、AP/アフロ、REX/アフロ ※BAILA2021年2月号掲載
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