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#大久保佳代子 さんから愛あるメッセージ!30代が前向きに生きるコツ

先輩たちは自己肯定感とどんなふうに向き合っているの? 悩めるバイラ読者に大久保佳代子さんがアドバイス! 「他者のダメな部分にもっと目を向けてよし」と愛のあるメッセージをいただきました。

悩む体力すらなくなり省エネ態勢。歳をとればラクになる!(笑)

大久保佳代子さん「性格悪くていいんです」

苦しいときは他人のダメな部分に目を向ける。性格悪くていいんです
今、ちまたにあふれている自己肯定感を軸に語るならば、子どもの頃の私はそれがとても高かった。当時は、周りから“カバコ”というあだ名で呼ばれるような、要はブサイクな女の子だったんだけど。イジメともイジりとも取れる周りの言動も「私はクラスのマスコットガールだもん。楽しませてあげないとね♡」とポジティブ変換。どこかに「私はみんなとは違う」という謎の自信があって。アイドルをTVで見るたびに「私もなれる」と思っていたくらいですからね。

そんな私が変わったのは上京してから。大学の飲み会では可愛い女子の周りに男たちが群がり、私は男子たちから透明人間のような扱いを受けたり。キャンパスでキラキラと輝くグループに自分は入れないことに気づいたときに「私なんて」の人生が始まったような気がします。ただ、自分でも不思議なんだけど、そこで「ほかに何か方法があるはずだ」とすべてをあきらめたりはしなかったんだよね。仕事も同じ。お笑い芸人としては日の当たらない時期も長かったけれど「ほかの場所なら輝けるんじゃないか」と演劇の世界に飛び込んでみたりして。表側はネガティブに見えるけれど、ふたを開けるとポジティブな自分もいる。マトリョーシカみたいにそれが何層も重なっている感じ。でも、きっとみんなも同じなんじゃない?

この世に「自己肯定感が100%高いです‼」なんて人はきっといない。一見、自己肯定感の塊に見える、いとうあさこさんだって二人で飲むときは弱音を吐くし。一見、自己肯定感が低そうなたんぽぽの川村エミコちゃんに関しては、先輩芸人や俳優さんを無邪気に食事に誘える妙にポジティブな一面を持っていたりする。みんな私と同じマトリョーシカ。だったら、他者のネガティブな部分やダメな部分にもっと目を向けてもいいんじゃない? たとえば、私もガチガチに緊張しているとき、目の前で面白い人がスベると安心する。周りの失敗に目を向ければ自分の失敗も気にならなくなる。バイラ読者の皆さんはまじめないい子なんですよね。だからこそ、悩むんだろうけど。そこはね、もっと性格悪くなっていい思う(笑)。どんなにカッコよく見えても裏ではだらしなかったり、完璧な夫婦に見えてもどっちかが不倫していたり、人間なんてそんなもの。名声を得ている人なんて絶対に裏で悪いことをしていますからね(たぶん)

あと、私から伝えたいのは「年齢を重ねたらラクになるよ」ってこと。45歳を越えたあたりから体力は衰える一方。もうね、頑張ったりもがいたりする余裕すらなくなっていくから(笑)。今の私は「もういいじゃん、こんな私でも」と省エネ態勢。自分を認めるハードルは年々下がっている気がします。自分に自信がないからこそ、30代の頃は高価な服や靴で武装したことも。でも、今はもう「私が何を着ようが誰も何も思わない」「いい服着たところで誰も気づかない」。友達に会うくらいなら、愛犬パコ美の姿がプリントされたトレーナーを平気で着て出かけますからね(笑)。それは一種のあきらめのような気もしますが……。「こうじゃなきゃ」が減った分、すごくラクにはなったよね。

自己肯定感が高い人はそれはそれで素晴らしいと思う。でも、私からすると自分に自信がないくらいの人のほうが一緒にいてラク。「私なんて」と落ち込む人が隣にいると「私がしっかりしなきゃ」と思うし。悩んだり苦しんだり、人間っぽい姿を見るから優しくしたいと思うし、自分も弱みを見せることができるしね。今は自己肯定感が高い人と低い人が分かれているように感じるけど、いつか同時に加齢にやられ「大変だよねぇ」と言い合える日がきっとくる(笑)。それがおばさんになるってことなのかな。今はカッコつけたり、周りの目が気になったり大変な時期だと思うけど大丈夫、愛犬のトレーナーを堂々と着られる日がいつかやってきますから(笑)

大久保佳代子さんに学ぶ、30代が前向きに生きるコツ

●自己肯定感が100%高い。そんな人はこの世にいない!
●人間なんて裏側を見ればみんなダメダメだからね
●自信がないくらいの人のほうが一緒にいてラクじゃない?

大久保佳代子さん

大久保佳代子さん


1971年5月21日生まれ。愛知県出身。大学時代に幼なじみの光浦靖子とお笑いコンビ「オアシズ」を結成。「ノンストップ」(CX系列)、「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」(CBCテレビ)レギュラー出演中。

撮影/イマキイレカオリ スタイリスト/野田奈菜子 取材・原文/石井美輪 構成/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2021年4月号掲載

【BAILA 4月号はこちらから!】

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