「推し」がいるだけで世界が潤う♡ 注目すべきNEXTブレイクをピックアップ!今回はフリーアナウンサーの宇垣さんが気になる推しカルチャーの摂取方法や、今見るべきおすすめ作品を紹介してくれました。
宇垣美里さん 推しのある生活
カルチャーを摂取するために生きています
多くの推しの存在を公言している宇垣美里さん。どうしたらそんなに、たくさんの魅力的な推しに出会えるの?
「私は異常な量のカルチャーを摂取しているので、そもそも数を打ちすぎているのかもしれません。世の中には恋愛をすることに熱中する人もいれば、子育てに生きがいを感じる人もいる。それと同じ感覚で、漫画やアニメ、映画や小説を摂取することが昔からたまたま好きだっただけだと思います」
周囲には、同じようにカルチャー感度の高い人が多いため、“布教”しなくても魅力を共有できることが多いとか。
「特にTBSラジオ『アフター6ジャンクション』でご一緒しているライムスターの宇多丸さんは映画にお詳しいので、私が推しているマ・ドンソクについて『確かにいい役者さんだよね。こういう作品にも出ていたよね』と共感してくださるんです。たとえ私と熱量が違っていても、推しの魅力を共有できる環境はすごく恵まれていると思います」
とはいえ働く女性がカルチャーを摂取する時間を確保するのは至難の業。
「私はカルチャーを摂取するために生きているので、その合間に働いているという感覚(笑)。漫画はダウンロードをして移動中などに読みますし、小説は待ち時間が長そうな日に2〜3冊持っていきます。家に帰ってからは、お風呂上がりに髪を乾かしながらドラマを一本かるく見る日もあれば、映画をじっくり観る日も。専用の感想ノートに、印象的だったセリフやシーンを書き留めておくことも日課です」
土萠ほたる、木之本桜、殺生丸、フュリオサなど、ミステリアスで強いキャラクターに惹かれてきたそうで、どれも物語の登場人物という共通点が。
「人間に対して夢を見すぎることがないので、好きなキャラクターを演じた俳優さんに対しても、その人の能力を愛しているので私生活には興味がありません。私は、才能のあるキャラクターが作品の中で発散してくれる能力を享受して生きていくだけ。“能力オタク”なのかもしれませんね。『帰ったらこれを見よう』と思うだけで、つらいことも頑張れたり、働く活力になる。自分の機嫌やモチベーションを上げてくれる推しの存在がいることは、すごく健康的だなと思っています」
宇垣さんの今推し!
漫画
「鬼滅の刃」
みんながハマっている漫画は、まずハズレがありません。人と共通言語ができるので、よくわからなかった会話も意味が理解できるようになるのですごくおすすめ。少年漫画なら『呪術廻戦』や『僕のヒーローアカデミア』も面白い!
海外ドラマ
「POSE/ポーズ」
1980年代のNYを舞台に、ボールというコンテストに青春を捧げるLGBTQの人たちを描いたドラマ。ダンスも音楽もファッションも超かっこいいんです。特にエレクトラというキャラは見ているだけで美しさに胸打たれるので注目を。
舞台
「レ・ミゼラブル」
生で観るミュージカルの鳥肌ものの熱量はぜひ味わってほしいです。ただチケット代が高いのも事実。『ヘアスプレー』や『キンキーブーツ』、『オペラ座の怪人』など映像化されているものも多いので、まずは映画から入るのもおすすめ。
ドラマ
「大豆田とわ子と三人の元夫」
バツ3の女性がプリンセスのように描かれるドラマって、今までなかったと思うんです。寂しくてもいいし、孤独でもいいし、強くてもいい……。このドラマはいろんな生き方を許してくれる気がしたし、とっても元気が出ました。
宇垣美里
うがき みさと●1991年4月16日生まれ、兵庫県出身。2019年フリーアナウンサーに。漫画や映画などのコラムを多数執筆中。ドラマ「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系 火曜21時〜)に出演。
シャツ¥8800・ニット¥28600/ラルフ ローレン(ポロ ラルフ ローレン) パンツ¥37400/アマン(アンスクリア) イヤリング¥35200/スタージュエリー渋谷スクランブルスクエア店(スタージュエリー) メガネ¥36300/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) 靴¥17050/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
撮影/遠藤優貴〈MOUSTACHE〉 ヘア&メイク/松田美穂 スタイリスト/滝沢真奈 取材・原文/松山 梢 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉撮影協力/アワビーズ ※BAILA2021年9月号掲載