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大人だって、大人だから、心に響く。夏の夜に読みたい絵本の話。【エディターズピック vol.106】

子どもに読み聞かせをするようになり、絵本のおもしろさや奥深さをあらためて感じる日々です。今日は、寝苦しい夏の夜もふっと幸せな気持ちになれるような、眠る前に読みたい2冊について。

クスッと笑えたり、じんわり泣けたり。絵本ってスゴイ!

1歳の息子に読み聞かせをするようになり、自分でも絵本を集めるのが趣味になってきました。

特に好きなのが“夜”が共通点のこの2冊です。

『ぼく、お月さまとはなしたよ』は、ある夜お月さまに誕生日のプレゼントをあげたいと思い立ち、

一生懸命語りかけるクマの男の子のお話です。

お月さまとどうやって話せたのか、お月さまの誕生日と欲しいものをどうやって知ったのか、

その“仕掛け”に思わず「なるほど!」。

クマくんの純粋さや優しさに頬がゆるみ、結末も秀逸です。

『おやすみ、ぼく』では、オラウータンの男の子がベッドに入り、

自分の体のパーツに「おやすみ」を言っていきます。

そのほほえましい姿に癒されていると、ラスト2ページでまさかの涙。

「今日もありがとう、また明日ね」。

そんなふうに一日を終えられることの幸せを、あらためて教えてもらったような。

じんわり優しい一冊は、眠りにつく前にぴったりです。

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