発売中のBAILA2月号では「素敵なあの人から学ぶ おしゃれプロの『真冬の黒スナップ』」と題して、おしゃれプロの方々がリアルに着ている真冬の黒コーディネートをご紹介いただいています。だれもが持っている黒のアイテム。モードにもシックにも使える万能カラーだけど、使い方によってはイメージと離れてしまうこともしばしば…。
そこで、おしゃれを勉強中の新人編集である私・ぴらが、テイスト別の黒の使い方を習得すべく、先輩方が黒コーデで出社している日に根掘り葉掘り聞いてきました!
先輩からおしゃれテクを盗もうとする奮闘記にお付き合いください…!
編集ぴら
ファッションもビューティーも学んでいきたい新人編集。スタイリストさんや先輩の可愛いアイディアを盗んで(教えてもらって)は、ワードローブを少しずつ更新中。小粋な女になるべく日々精進!
フェミニン派編集たま子先輩のスッキリあったか黒コーデ
ブルゾン/バブアー ニット/オーラリー タートル/オーラリー スカート/カオス ブーツ/アンスクリア(ウィム ガゼット青山店で購入) バッグ/サイのWebサイトで購入 ネックレス/シンゾーン 腕時計/エルメス リング/エルメス(左手中指)、ハウントのWebサイトで購入(右手人さし指)
色使いはモノトーンなのに、すっきり軽やかで少し甘さのあるコーディネート。
なにか黒をやわらかく見せるポイントがあるのでしょうか!
たま子先輩(以下略)「オールブラックをかっこよく着られる人に憧れますが、フェミニン派の私は明るいアイテムと組み合わせることが多いです。
白タートルを重ねて顔まわりを明るく見せたり、スカートもグレーの中でも淡めの色にしてほんのり女っぽくなるようにコーディネートしました!」
アウターとニットの黒を主役に、明るい色を合わせて印象をやわらかくしていたんですね!
「アウターはオーバーサイズなので重ね着してもすっきり見えて、ニットはカシミヤだし、タートルも重ねてるし、スカートの下にはタイツを仕込めるし、こう見えてめちゃめちゃあったかいという点もポイントです(笑)」
え、こんなにすっきりして見えるのに暖かいんですか!?アイテム選びって大切だ…。
(左)
「トレンドのキルティング、スカートだと私には甘いのでカジュアルアウターで。バブアーのアウターはややオーバーサイズで、横から見たときに背中がまるくラウンドするシルエットが今年らしくて気に入っています」
(中央)
「今季購入のオーラリーのニットはカシミヤ100%でめちゃめちゃあったかい!」
(右)
「腕時計と手もとのアクセサリーは毎日ほぼ同じ、エルメスの腕時計とリングを必ずつけています。出社セットという感じ(笑)」
ひとくせカジュアル派編集スガコ先輩の異素材オールブラックコーデ
ジャケット/ウェルダン ニット/スタイリング(ケイシラハタ) スカート/ポステレガント ブーツ/ザ・リラクス ネックレス/マリアブラック リング/スピネリ キルコリン(左手人さし指、中指の4連)、ブシュロン(両薬指)
特徴のあるアイテムを組み合わせたオールブラックコーデ。
一つひとつスパイスが効いたアイテムなのに、まとまって見えるのは黒でまとめているからなのか…。
スガコ先輩(以下略)「色あわせを考える余裕がないなというとき、つい黒を頼ってしまうんです。オールブラックでもツヤのあるアイテムを選んだり、色んな素材を組み合わせれば、のっぺりしないかと!」
アクセサリーや服を足して明るくしなくても、黒自体にツヤがあるものを選べばいいんですね!
「ピアスや存在感のあるネックレスはどうにも肩が凝っちゃってダメという個人的な理由もあるんだけどね(笑)」
着ていて心地いいことも、お洋服には大切ですよね!スガコ先輩のコーデはアクセサリーが少なくても華やかに見えるのはなぜ…?
「一癖ある服しか買わないからかも。着回しは考えず、ときめいたものを買う主義。だから、“この組み合わせでしか着られない服”で毎日過ごしています。ある意味作り置きコーデなわけだから、時間短縮にもなってるはず!」
(左)
「顔まわりにあまりアクセサリーをつけない代わりに、指に存分につけています!」
(右)
「もこもこジャケットの質感が可愛くて気に入っています。さらにあったかい!」
ほんのりモード派編集M先輩の黒で辛口スタイルアップコーデ
ニット/ハイク パンツ/ザラ コート/ユニクロ(+J) ブーツ/オデット エ オディール バッグ/エスター・エクミ ネックレス/不明
モードな空気ただようレザーパンツを使った辛口コーデ。スタイルをよく見せるコツ、知りたいです…。
M先輩(以下略)「身長が148cmと低いので、バランスよく見えるコーディネートをいつも考えています。このレザーパンツ、実はヒールを履いていないと引きずってしまうくらいの丈なんです。ネットで買ったら思ったよりも長くて最初は返品しようかと…」
ええ!全く気付きませんでした!丈の長いパンツ、どのようにはいているんですか?
「試しにレザーブーツにかぶせて穿いてみたら、ブーツとパンツがつながって見えて、かえって脚長効果があってたんです!」
スタイルよく見える組み合わせは偶然から生まれることもあるんですね、ふむふむ。
(左)「目の錯覚を生かした、スタイルアップする組み合わせです(笑)」
(右)「黒の辛めのアイテムがそろっているので、モヘアニットとパールで優しさをプラス」
きれいめカジュアル派編集ミツコ先輩のきれいめ楽ちんコーデ
コート/ハイク ワンピース/アンクレイヴ ニット/ガリャルダガランテ バッグ/ジェイアンドエムデヴィッドソン ブーツ/カラハン マフラー/エフシーイー 腕時計/ロレックス(ヴィンテージ) ブレスレット/マルティニーク×ラ・スール リング/ティファニー(左手人さし指)リング/カルティエ(左手薬指)
ミツコ先輩(以下略)「最近は着てて心地よいものばかり選んでいます。今は、無理せず自然体でいようという時代。マフラーもコートもサッと着られて、おしゃれ。なおかつ暖かさに貢献してくれるアイテムです」
働く私たち女性は忙しくて、おしゃれのために我慢している余裕はないこともしばしば。
着心地は譲れないけど、おしゃれを捨てたくはないですもんね。どっちも叶うアイテムは本当に嬉しい!
「こちらも足もとは歩きやすさ抜群で、トレンド感もある長めのサイドゴアブーツ。スカートとつなげて履くのが今年らしくて好きです」
サイドゴアブーツは色んな形のものが出ていて迷ってしまっていたんですが、つなげて履けるサイドゴアが欲しくなってきた…!
(左)「白×黒だとコントラストがつきすぎてしまうので、間にカーキのようなグレーを挟むことでやわらかい印象に」
(右)「時計のフェイスも黒でリンク。パールつきブレスは、インドの女性の職業支援につながるチャリティーアイテム」
センシュアル派肩出しナベ嬢先輩の黒ワンピースで色っぽコーデ
コート/ハイク ワンピース/ポステレガント ネックレス/アデル ブーツ/メゾン マルジェラ グローブ/ハイク バッグ/ボッテガヴェネタ リング/レタリング(左手小指)、トムウッド(左手中指)、不明(左手人さし指)、フミカウチダ(右手中指)
ナベ嬢先輩(以下略)「肩出しを名乗っていますが、背中だって出していきたいほど、締め付けがなく開放的な服が好き。胸元の鋭い開きが好きな黒ワンピースは今年購入したポステレガントのもの」
襟が立っていて切れ込みが深く入っているデザインに大人の色気を感じます!中からのぞくネックレスも華奢すぎず、重すぎずで可愛い…。
「ここのアクセは色々持っていて、今期一番活躍してるのがこのネックレス。ワンピースのような女性らしい服にもスウェットにも合うんです」
スウェットにまで!万能に使える存在感のあるネックレス、1つは持っておきたいアイテムですよね。
(左)「ゴールドとシルバーをゴロゴロ混ぜて、ラッパーのようにつけるのが好き」
(右)「実はiPadも入れられるフカフカのバッグを小脇に抱えると気分があがっていい感じ」
シンプルベーシック派バタコ先輩のシルエット重視モノクロコーデ
コート/ノーク バイ ザ ライン ニット/オーラリー パンツ/ユニクロユー ブーツ/エーティーピーアトリエ バッグ/スドーク ネックレス/テン ピアス/ロロ リング/オルト(人さし指、中指)
シンプルで美しいシルエットの服と華奢なアクセサリーの合わせに可憐さを感じるコーディネート。バタコ先輩は黒アイテムを着ている日が多いですよね!
バタコ先輩(以下略)「プラン会議の日など、緊張する日は特に黒を着ちゃいます。やっぱり黒を着ていると落ち着くんですよね。隠れたいからかな…?(笑)」
緊張する日や元気がない日に黒を着たくなるの分かります!黒が悪いことをすべて隠してくれるような気持ちになるんですよね。
「そのぶん、黒が怖く見えないようにカジュアルな柔らかい素材で、シルエットがきれいなものを選んでいます。今日のコーデのトップスはリブが体をきれいに見せてくれる絶妙な太さ。ボトムスは少しフレアな裾が気に入っています」
(左)「色を足すときはベーシックカラーの白なら合わせが簡単」
(右)「同期と一緒に買った華奢なリングを複数つけてます」
メンズライク派W先輩のスポーティに愛嬌をひとさじコーデ
ジャケット/ホワイトマウンテニアリング ニット/コズ マニュファクチャード バイ ラッピンノット デニム/ザラ スニーカー/アーペーセー×アールティーエイチ リング/ヴィンテージ(左手中指) ビーズネックレス/不明
ラフに羽織ったボアジャケットがかっこよく、ネイルやネックレスで可愛さが点在するコーディネート。
W先輩(以下略)「ここ数年気になっていたボアアウターはモコモコ感が自分には可愛すぎる気がしていて、手が出せずにいました。そんななか出会った一着がコレ。黒が甘さを抑えてくれるし、ゴアテックスが使用されていて機能的。メンズなので、厚手の服の上からでもざくっと着られるサイズ感も気に入っています」
オーバーサイズが包み込んでくれる安心感も与えてくれそう!しかも、アウターで広範囲に黒が使われているのにまったく重くなく、むしろスキップをしたくなるような軽やかさを感じるのは色使いですか?
「配色はあえて淡色デニムで真冬の晴れた日みたいな明るい気持ちをイメージ。あとはネイルとネックレスには色やモチーフで遊びを持たせてます。このあたりが自分のなかでの“愛嬌”担当」
デニムの淡さが爽やかな印象を与えてくれていたんですね!天然石のようなちゅるちゅるのネイルも黒に映えますね。
(左)「ネイルはアディクションのザ ネイルポリッシュL 102c」
(右)「十数年前にスタイリストさんと盛り上がって購入したビーズネックレス」
以上、7人の先輩をスナップ!
黒という一つの色から、先輩それぞれのコーディネートの組み方やこだわりが見えてきました。
フェミニンに、シンプルに、メンズライクに…。
色んなテイストの黒を使いこなすおしゃれな女になるべく、これからもせっせとおしゃれテクを盗んでいこうと思います!
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