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【お願い下手からの卒業宣言】お願い上手になる方法を精神科医 水島広子先生がアドバイス

読者から届いた「迷惑をかけたくないけれど、本当は頼りたい」という思いを解決すべく、一歩を踏み出すためのマインド、相手の負担を減らすお願いの仕方、頼り頼られる人間関係のつくり方を精神科医の水島広子先生が教えてくれました。

お願いの仕方がわかれば、誰でもお願い上手になれます

教えてくださったのは
水島広子先生

精神科医

水島広子先生


対人関係療法専門クリニック院長。「対人間療法」の第一人者。『つい、「まわりに合わせすぎ」てしまう人へ: もっとスッキリ生きられるヒント』(三笠書房) など著書多数。

相手を主役にしたコミュニケーションがポイント

アンケート結果に、「私の周囲にも同じような人が多いです」と水島先生。お願い下手ってどんな人なのでしょうか?

まじめで責任感があって、他人からの評価を気にしがちな人が多いです。小さい頃から『自分のことは自分でやりなさい』と言われてきた人が多いと思うので、そういった背景からも自力でやらないと人として弱いとか無責任だと感じるんだと思います。『自分がほかの人にお願いなんかしていいんだろうか』と考える自己肯定感が低い人もいるんじゃないでしょうか。お願いばかりして『ずうずうしい』と悪口を言われたくない人もいると思います」

お願いしづらい理由として「相手に負担をかけたくない」との声が多かったです。

「特に日本人がなのかもしれませんが、お願いとなると申し訳なくなってしまうのかもしれないですね。でもそういう謙虚さも日本人のよいところだとは思うの で、かたちはできるだけ謙虚に丁寧に、でも内容は明確に相手に伝わるようにお願いできるといいと思います。」

「どういうお願いが相手にとって負担が少ないのかがわかってないから申し訳なく感じているところもあるかもしれませんね。お願いしやすい関係づくりは頼まれる側に立って考えてみれば簡単で、何を頼まれているのかがはっきりわかることが重要 なんですね。申し訳ないと思っている人ほど、余計な言葉がぐちゃぐちゃついてきて依頼内容がよくわからなかったりすることも。『やってほしいならやってほしいと言って』と言いたくなるような曖昧な頼み方だったり、頼んでいるのかどうかもよくわからない人もいます。」

「『自分がどう思われるか』とか『こんなことを頼んだらなんて言われるだろう』といった自分のことばかり考えている人はお願い下手ですね。一方、自分ではなくお願いする相手のことを考えられる人、たとえば『これをお願いしたいんだけれど、このままだとやりにくくないかな』『やりやすいようにやり方を変えてね』といった、相手を主役にしたコミュニケーションがとれる人がお願い上手だと思います」

まずはお願いのとらえ方を変えるところから始める

お願い下手を卒業する第一歩とは?

「『お願い』と考えると、他人に迷惑をかけるといった空気が出てしまいがちなので、仕事であれば『役割期待を伝える』、プライベートであれば『関係性をつくるためのコミュニケーション』など、まずはお願いのとらえ方を変えるところから始めるといいんじゃないでしょうか。」

「相手に何をやってほしいのかをはっきりさせた上で、それはお願いしていいことなのかいけないことなのか、相手が断ることのできる選択肢を含めたできるだ けやりやすい環境をつくるように話し合えるといいですね。コミュニケーションがあまり得意じゃない人にとってお願いすることは、相手とのやりとりプラス、 お願いまでするということで二重のハードルなんですよね。ただ、お願いの仕方がわかれば誰でもお願い上手になれると思いますので、誠実なコミュニケーションを積み重ねながら学習し、上達することが大切だと思います」

取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年4・5月号掲載

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