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アンガールズ・田中卓志さんのお悩み相談連載【隣の部署の田中先輩】スタート!

任される仕事や責任も増え、立ち止まったり。ライフステージの変化が多く、人と比べたり。 そんな悩みの多い30代が相談しやすいのは、直属ではなく“隣の部署”くらい、ほどよい距離感の先輩だったりする。 見た目は冴えない(!?)けれど、頼れるアンガールズ・田中卓志先輩が、これからバイラ世代のお悩みに毎月向います!

連載開始の意気込みを語る‟理詰めの男”田中卓志

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「バイラでお悩み相談の連載をやりませんか?」とオファーをいただいたときは、正直、驚きましたよね。だって、こんなにオシャレな雑誌に自分が毎月載るなんて。「僕でいいんですか? 本当に大丈夫ですか、バイラさん?」という気持ちにもなるってハナシですよ(笑)。プライベートで後輩芸人の悩み相談を受けることはわりとよくあります。たとえば、女性芸人で言うなら平野ノラ。彼女はなぜか僕のことをやたら褒めてくれるし、えらく慕ってくれていて。初めて「事務所の若手を集めて田中軍団を作りましょう‼」と言ってくれた後輩でもあるんです。それは嬉しい言葉ではあるものの……。僕の何が彼女にそこまでさせるのか、いまだに自分ではサッパリわからないんですけどね。

バイラ読者と同世代の30代女性は僕の周りにもけっこういます。マネージャーもそうですし、若手の頃から一緒に仕事をしてきたテレビ局のスタッフさんも30代の方が多いんですよ。だからこそ「バイラ読者の気持ちもわかるほうなんじゃないかな」と思いたいところではあるんですけど。心配なことがひとつあって。僕は広島大学工学部出身の完全なる理系人間なんで。ついつい理詰めで相手を追い詰めてしまう傾向があるんですよ。昔、つきあっていた彼女から「友達が不倫している」という相談を受けたときも理詰めで対応。ただ話を聞いてほしかっただけの彼女を「どれだけ不倫が多くの人を傷つけるか」「友達として不倫はやめろと伝えるべきだ」と正論で追い詰めてしまい、うっかり泣かせてしまったこともあったりして。女心にはまだまだ疎い田中卓志46歳。とりあえず、読んでる人が泣きたくなる連載にならないように……。注意しながら頑張ってお悩みに答えていきたいと思います(笑)。

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《今月のお悩み》人を頼るのが苦手です。なんでも自分でやってしまい、結果疲れ果てています(31歳・メーカー勤務)

人から嫌われるのが怖くて頼まれたことは断れない上に、人に頼るのも苦手で自分でやってしまう性格なので大量の仕事を抱えがち。結果、疲れ果ててモチベーションは下がるばかり。入社した頃は夢や希望にあふれていたのに今は「私、こんなことがしたかったんだっけ?」と思う日々です(涙)。

イラスト

田中先輩の答え…自分一人で頑張る=周りから貴重な経験を奪ってる

“頼みごと”は先輩後輩を結びつける職場の“交流”

今、自分のしていることは本当にやりたかったことなのか? 悩んだときは先輩や上司、自分よりも先を歩いている人たちの姿を見るといいですよね。そこに、自分がやりたいと思っているような仕事をしている人がいるならば「今の苦労が報われる日が来るのかもしれない」と未来に希望を持つことができますし。逆にいない場合は、社内に自分で理想のポジションをつくるか、もう転職するしかないですよね。少なからず、自分の進むべき道が見えてくると思うんですよ。

やりたい仕事なのにモチベーションが下がっている場合はキャパオーバーもひとつの理由かもしれない。実は僕も過去に同じような経験があるんですよ。あれはデビュー4年目、急にブレイクしてしまったときのこと。まだ実力もないくせに「周りの期待にこたえたい」「喜んでくれる人がいるなら引き受けたい」と来る仕事をすべて受けてしまって。その結果、すべての仕事のクオリティが下がり、すべての場所で信頼を失う結果を招くことに。みんなのためにやっていたつもりが、まさかの誰のためにもなっていなかったっていうね。そんな経験からも思うのですが、自分のキャパを知るのは大事なこと。無理して質の悪い仕事をするくらいなら、やっぱり周りの力を借りたほうがいいよね。仕事を断ったり誰かの力を借りるのはなんだか悪い、その気持ちは僕も理解できます。そういうときはこう考えたらいいと思う。自分が全部やっていたら後輩は育たない。もしかしたら自分は周りから貴重な経験を奪っているのかもしれない……。頑張っているつもりの自分が実は悪だった、視点を変えればそんな意外な世界が見えてきたりしてね。

あの頃は自分一人で頑張りすぎていた僕も今は人に任せることを覚えました。たとえば、オファーをいただいた仕事が忙しくてできそうにない。そういうときは後輩芸人の名前を出して任せてみる。うまくいけば、番組のスタッフさんに気に入られて次の仕事につながるかもしれないし、そうじゃなくても必ずひとつの経験にはなると思うから。なんの評価にもつながらないようなお願いをするときは“その後のケア”をちゃんとする。球場で始球式をすることが決まったとき、野球部出身である後輩「ナチョス。」のにしむら君と「HiTEENS」のヤマト君にピッチング練習を頼んだことがあるんですけど。それって、彼らからしたらなんの得にもならない時間じゃないですか。だからこそ、練習のあとは焼肉屋で「好きなものを頼んでいいぞ」と。そこで、ネタの相談を受けてみたりしてね。たとえ、雑務であっても一緒に過ごした時間はエピソードになる。いつかどこかで語る日がやってくるかもしれない。実際、バイラ読者の皆さんが絶対に知らないであろう、後輩二人の名前が今こうやって誌面を飾っているわけですからね(笑)。“お礼‟という名目で食事をする時間をつくれたり、仕事をお願いすることで後輩の能力に気づけたり、ある意味、職場での“お願いごと” って“交流”にもなると思うんですよ。だからこそ、気軽に「雑用だけど交流だと思ってやってくれ」と。それが嫌なら「こないだも交流したじゃないじゃないですか」と断ってもいいわけで(笑)。そう言い合えるような会社のほうが風通しがよくていいんじゃないかなって、僕は思うんですけどね。

田中

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BAILAお悩み相談連載・アンガールズ田中卓志さんへのお悩み相談大募集!

撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア&メイク/高橋将氣 スタイリスト/高山良昭 イラスト/ますこえり 取材・原文/石井美輪 ※BAILA2022年8月号掲載

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