少額から手軽に始められる「つみたてNISA」。口座開設や商品購入の手順、見直しなどまとめてレッスン! 今回は、投資額の決め方。そもそも手元にあるお金のうち、投資にまわしていいお金って? 1000円積み立てと3万円積み立てで、10年目、20年目にどのくらいの金額になるのかも比較してみて。
つみたてNISA 始め方のステップ
《STEP1》いくら投資するか決める
多くの金融機関では1000円以上、中には100円からOKなところも。積立額の変更はいつでも可能。上限は年間40万円まで。
《STEP2》金融機関を選んで口座開設
銀行・証券会社・保険会社などからひとつを自分で選択。金融機関によって商品やサービスが異なるので慎重に選ぼう。
→STEP2の記事をチェック!
《STEP3》商品を選んで購入
口座開設をした金融機関の品ぞろえからコストを考慮し選択。1本で様々な資産に分散投資できる「バランス型」がおすすめ。
→STEP3の記事をチェック!
《STEP1》いくら投資するか決める
投資していいお金とは?
投資に使う
→使う予定がない長く運用できるお金
まずはここを確保
→毎月使うお金(ex.生活費の半年~1年分)
→数年以内に使う予定のお金(ex.教育費)
投資はお金が増えることがある一方、減ることも。日々の生活費まで投資してしまってはお金が減ったときに生活が立ちゆかないので、最低でも半年~1年分の生活費の確保をしてから始めましょう。対象商品である投資信託とETFは「長期・積立・分散投資」に適した値動きのある金融商品のため、学費など数年以内に使う目的が決まっている場合には不向き。今すぐは必要にならない将来のために増やしたいお金を回すのがベスト。
年間40万円、最長20年まで
少額から無理なく気軽に始められるのがつみたてNISAのメリット。100円からできる金融機関もあり、上限は年間40万円で月額約3.3万円。ただ、お金を増やしたい人は、できるだけ積立金額を多くしたほうが利益も大きくなることを覚えておこう。毎月定額で積み立てるのが基本だけれど、金融機関によってはボーナス月だけ増額などの変更もできるので、無理のない金額からスタートして、少しずつ積立金額を増やす方法も。
毎月1000円積み立てると?
10年目 | 20年目 | |
年率0% | 12万円 | 24万円 |
年率1% | 13万円 | 27万円 |
年率3% | 14万円 | 33万円 |
毎月3万円積み立てると?
10年目 | 20年目 | |
年率0% | 360万円 | 720万円 |
年率1% | 378万円 | 797万円 |
年率3% | 419万円 | 985万円 |
※端数は四捨五入
たとえば、毎月1000円と3万円を20年積み立てた場合を比較すると、当然ながら運用利益の差が30倍に。年率1%の利益が得られた場合の運用益の差は約74万円。年率3%の場合の差は約256万円にも
監修/井戸美枝 イラスト/3rdeye 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年9月号掲載