少額から手軽に始められる「つみたてNISA」。口座開設や商品購入の手順、見直しなどまとめてレッスン! 今回は、初心者が商品を購入するコツ。「バランス型」「株式型」それぞれの特徴を覚えよう。
つみたてNISA 始め方のステップ
《STEP1》いくら投資するか決める
多くの金融機関では1000円以上、中には100円からOKなところも。積立額の変更はいつでも可能。上限は年間40万円まで。
→STEP1の記事をチェック!
《STEP2》金融機関を選んで口座開設
銀行・証券会社・保険会社などからひとつを自分で選択。金融機関によって商品やサービスが異なるので慎重に選ぼう。
→STEP2の記事をチェック!
《STEP3》商品を選んで購入
口座開設をした金融機関の品ぞろえからコストを考慮し選択。1本で様々な資産に分散投資できる「バランス型」がおすすめ。
《STEP3》商品を選んで購入
大別すると 「バランス型」か「株式型」
対象商品の投資信託とETFの本数は、213本(2022年4月26日時点)にしぼられている。金融庁の条件を満たしたものに限られるため、投資初心者でも選びやすい。株式や債券、REITなどの複数の資産で運用し1本で様々な資産に分散投資できる「バランス型」と、100%株式に分散投資する「株式型」の大きく2種類。商品を選び、毎月積み立てる金額を指定する。
株式型
100%株式に投資する投資信託。国内株式型、アメリカや欧州などの先進国に投資する先進国株式型、ブラジルなどの新興国に投資する新興国株式型、全世界株式型などがある。ハイリスクハイリターンの傾向あり。
バランス型
株式や債券、REITなど複数の資産で運用し、1本で様々な資産に分散投資できる投資信託。国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産に分散投資する4資産均等型、ほかに8資産均等型などがある。値動きが穏やか。
初心者におすすめは 「バランス型」
長期にわたる運用期間ハラハラしっぱなしでは心配なので、値動きが穏やかでずっと持ち続けられる「バランス型」が最適。1本で様々な資産に分散投資できる上、自動的にリバランス(資産配分の再調整)を行ってくれるのもメリット。運用メンテナンスをお任せでやってくれるので便利。
つみたてNISAの「バランス型」の代表的な商品
● 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
楽天投信投資顧問
● たわらノーロードバランス(8資産均等型)
アセットマネジメントOne
● DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)
ニッセイアセットマネジメント
● つみたてバランスファンド
りそなアセットマネジメント
コストに注目を
コスト(信託報酬)とは、投資信託を保有している間ずっと支払う投資信託の運用や管理にかかる手数料。相場は0~0.5%程度。運用利益から引かれるので長期運用するにあたり影響が大きく、商品選びの際にはしっかり比較して商品内容に対して適切な水準のものを選ぶことが重要。
監修/井戸美枝 イラスト/3rdeye 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年9月号掲載