手厚い税制優遇を受けながら老後資金づくりができる「iDeCo」。今回は「iDeCo」を利用した人のリアルな声を紹介。共通しているのは、経験したからこそ投資をするメリットを感じるようになったこと。それぞれの活用法と気づきが満載!
1.フリーランス 32歳 シングル
年収:400万円
毎月の貯蓄額:0円
毎月の投資額:6万円
(iDeCo3万円、つみたてNISA3万円)
iDeCoを始めた時期 2020年9月〜
お金は置き場所によって増やすことができると知った
会社員からフリーランスになったタイミングで税制上の優遇を知り企業DCをiDeCoに移換。投資経験がまったくなく最初は本を参考に商品を購入していましたが、続けるうちに利回りの違いが肌感覚でわかるように。移換時の42万円が2年弱で倍に増えました。「お金って置く場所を移すだけでほうっておいても増えるんだ!」と開眼。将来はより稼いで運用額を増やし、効率的なマネーライフを送れるようにしたいです。
マネーマイルール
《消費編》長く使えるものを買う。マイタンブラーを持つ、Uberを頼まず自分で買うなど、小さな心がけを継続
《投資編》iDeCoやつみたてNISAのような安全性が高く税制優遇もされている制度で効率よくお金を増やす
お金とは?…「どう生きたいか?」が映し出されるもの
2.会社員 31歳 既婚・子なし
年収:420万円
毎月の貯蓄額:3万円
毎月の投資額:3.3万円
(iDeCo現在中断中、 つみたてNISA3.3万円)
iDeCoを始めた時期 2013年8月〜
制度をよく理解しないまま運用指図者に。近々再開予定
転職を機に企業DCからiDeCoに移換したのですが、結婚や引っ越しなど支出が増えた時期で、制度をよく理解せずに掛金の拠出を止めて運用指図者に。手数料が高く少し後悔しています。再開するのは知識を増やしてからにしようとただいま投資勉強中。今年からつみたてNISAを満額始め、運用することで利益が出ることを実感。ストレスにならない投資・貯蓄をモットーに、将来のお金の不安を解消したいです。
マネーマイルール
《消費編》毎月の収支をエクセルで管理し何に使っているかを可視化。家にものが増えないようにメルカリを活用
《投資編》ファッションや旅行も楽しみつつ無理のない範囲で少額投資。副業で得た所得は全部貯蓄に回す
お金とは?…豊かな人生を楽しむためのもの
3.会社員 31歳 既婚・子なし
年収:850万円
毎月の貯蓄額:2万〜3万円
毎月の投資額:21万円
(iDeCo2.3万円、 つみたてNISA3.3万円、株、投資信託など)
iDeCoを始めた時期 2020年1月〜
iDeCoから投資を始めて今ではNISAや株式投資も!
老後の年金の足しにと、月1万円からスタート。当初は商品を選べず悩んでいましたが、インデックス投資を勉強したあとは迷いがなくなりました。今ではiDeCoと積立保険は老後のため、NISAと自社株、投資信託はいつでも売れるようにして、貯金の代わりに投資で運用。iDeCoを始めたことで節税対策もでき、少額から投資経験を積めたことが今につながっています。60歳までに2000万円貯めるのが目標です。
マネーマイルール
《消費編》消費を極力減らし、長く使うものにはお金を使うけれど、短期的な用途にはあまりお金を使わない
《投資編》お金は風通しよく運用したほうがよいと思っているので、銀行に貯蓄するよりも積極的に投資に回す
お金とは?…回してあげるもの。ため込むものではない
監修/井戸美枝 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年9月号掲載