今月のカバーモデル・山本美月さんの日常には、愛するものが盛りだくさん。ファッションのこと、趣味のこと、日々のこと、「好き」を楽しむ31歳の素顔に触れて。今回は2020年に出版された『魔法少女 山本美月』について、今とこれからについて語ってもらいました。
【MAGICAL GIRL】魔法少女
昔も今もこの先も、ずっと好き
「魔法少女はおしゃれで可愛い!」という思いを伝えたくて、2020年には自分で企画して、中身も考え抜いた『魔法少女 山本美月』を出版しました。最初にハマってずっと好きなのは「おジャ魔女どれみ」。大人になって見返すと、キャラクターそれぞれが抱える事情を丁寧に描いていて、深い内容に驚きます。いつか自分の子どもにも見せたい!
『魔法少女 山本美月』TAC出版 2420円
【NOW& FUTURE】今とこれから
好きなものを好きなままに、大人になって、楽しみが広がっていく
ピンク色を身につけることは少なくなったし、住む部屋もラブリーじゃないけれど、魔法のステッキは今も木のアンティークチェストにしまってあります。31歳、魔法少女が好きな自分は失わずに、大人になった感覚。イラストや何かを育てることも同じで、子どもの頃に好きになったまま、地続きの道を進んでいるなと思います。「美月ちゃん」から「山本さん」と呼ばれることも増え、周囲から大人として扱われるようになりました。続けてきた仕事を尊重されている気持ちになって嬉しいです。自分自身は変わってきたかな、考えてみると、20代後半あたりから、肩の力を抜いていられるようになったかもしれない。たとえば20代の初めって「友達と定期的に会わなきゃ」とか「無理やり予定を立てなきゃ」とか、そんなプレッシャーがありませんでした?今は「会いたい人とは会うだろうし、面倒ならば断ろう」と、リラックスして、焦らなくてもいい気持ち。仕事にしても、言われたとおりのことを引き受けるのではなく、自分自身で立ち止まって考えられるようになった。「なんでこれをやるのかな?」と思ったとき、選択肢がひとつでなくていい、と思えるようになったのは、大人になったことと、コロナ禍からの社会全体の流れもプラスに働いていると思います。
そもそもずっと家が好き。最近のプライベートでは、怖い動画を欲していて、毎晩YouTubeでホラードキュメンタリーを見たり、アニメをチェックしたり、夫婦でお題を出し合ってイラストを描いてみたり……あとはベランダいじりが楽しい! サンデッキを造りつけたので、一人で座って、ぼーっとしていることがよくあります。緑が欲しい欲が増えて、花屋さんを訪れることも。こつめとバターカップと遊んで、毎朝、植物の変化を気にかける毎日。いつかは大自然に囲まれた、ご近所づきあいも何もない場所で暮らしてみたい……なんて夢もあります。ぽかーんとする時間も含めて、充実していますね。
ジャケット¥124000/マディソンブルー シャツ¥29700/エイチ ビューティ&ユース(オム ガールズ) ニット¥27500/ポステレガント デニム¥29700/サードマガジン 靴¥289300/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン(ロジェ ヴィヴィエ) リング¥1306800・イヤリング(上・2個セット)¥1003200・(下)¥522500/ブシュロン クライアントサービス(ブシュロン)
撮影/YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/池田 敬 モデル/山本美月 取材・原文/久保田梓美 ※BAILA2022年12月号掲載