冬のコートを脱いだら、やわらかくて軽やかなベージュに身を包みたくなる。だから知りたい、老けずに洒落見えする配色や合わせ方。色使いの名手、加藤かすみさんに、大人に心地いいベージュのコーディネートを提案していただきました。
大人のベージュは“凜と優しい”が理想です
「今季は、光沢のあるやわらかなトーン、質感のベージュアイテムが多いように感じます。そんな優しさを内包したベージュこそ、意識的にサンドカラーやカーキ寄りの引き締め効果を備えた色みを選んだり、コーデで可愛いよりもきれいな方向へ導くと、30代以降の働く大人らしい頼れる雰囲気も両立できると思います」
トーンも甘さも引き締まるグレイッシュベージュを活用
「パフ袖ブラウス×とろみスカートのようにフェミニン度高めなとき、ベージュの色みは辛めがベスト。特に使いやすいのがグレイッシュなベージュです。引き締め効果があって、白とのとびきりやわらかな配色を、どこかシャキッとシックに楽しめます」(加藤さん・以下同)。ブラウス¥67100/サザビーリーグ(マーレット) スカート¥22000/ガリャルダガランテ青山店(ガリャルダガランテ) ピアス¥52800/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) バッグ¥110000/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン(コーチ) 靴¥5990/ザラ(ZARA)
メリハリと奥行きが生まれる中と外で“違うベージュ”
「ボーダーニットを軸に、バッグと靴もピンクベージュで女性らしく。一方、それを包み込むトレンチはカーキベージュでかっこよく。同じベージュでも逆の方向性を合わせることで、優しさと芯の強さを両立できます」。コート¥209000/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー) カーディガン¥53900・パンツ¥66000・ベルト¥19580/ドゥロワー 二子玉川店(ドゥロワー) シングルピアス¥16500/マリア ブラック 表参道店(マリア ブラック) バッグ¥149600/ロンハーマン(トッズ) 靴¥33000/ベイジュ(ピッピシック)
撮影/嶌原佑矢 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/桐谷美玲 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※BAILA2023年5月号掲載