気のきいたサイジングはもちろん現代的なブランドロゴが主張していたり、女っぽい肌見せができたり…。“今、着たい”気持ちとともにかすみさん目線でジャッジするエッセンシャルな白Tシャツについて。
now.
brand:CELINE
モノトーンのカレッジ風ロゴは、強さがありつつ軽やかでほどよく力の抜けた“今”の夏気分に落とし込める一枚。フレンチシックなツイードのショートパンツと、現代のパリジェンヌを体現するようなスタイルを。セリーヌは、クラシカルでいて新しい女性像を身近なアイテムから広げてくれるブランドですよね。
白Tシャツは夏に限らず、一年中手に取るというかすみさん。「現代の女性を魅了するセリーヌの考え抜かれたロゴとトリオンフの組み合わせはスタイルを一気にランクアップしてくれるところがいい。大人の遊びを演出するパワーがあり、着こなしを引き締めてくれる効果も。ボクシーな形と短めの丈感も今の気分。この先の季節はテーラードジャケットを羽織っても素敵」。Tシャツ¥77000・ショートパンツ¥165000・ネックレス¥88000・ブレスレット¥70400(すべて予定価格)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン)
next.
brand:JIL SANDER
なんてことのないようでいて絶対的な上質感が宿るジル サンダー。モードでいてシンプル、それでいてリアルなところが個人的にも好きで白いTシャツひとつとってもやっぱり違う。3枚セットのパックTは“いい形”を知る機会にも。自分のベストが一度に3枚そろうと考えたらむしろコスパがいいと思います。
オーガニックコットンを使用したパックTシャツは、やや細身で長め丈。「地厚で透けず、安心して着られる一枚だと思います。3サイズ展開で、ジャストで着てこそよさがわかるはず。裾にロゴラベルがあしらわれているので、インとアウトで表情の違いを楽しめるのも面白い。メンズっぽく腰ではく黒スラックスとのシンプルなモノトーンに、構築的な小物をちりばめ、アクセントを加えます」。Tシャツ(3枚パック)¥66000・パンツ¥151800・ピアス¥115500・バッグ¥206800・靴¥72600/ジルサンダージャパン(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー)
about white t-shirt :
私の場合、白Tシャツをオールシーズン着るので、一枚でぱりっと着る用や透け感のあるインナー用など、気分やコーディネートに合わせて選べるようにいろんな素材とサイズをストックしています。洗っていくうちになじむ過程を楽しめるようなTシャツも好き。ニットの下に重ねるのは、ヴィンテージ感のあるゆるめのもの。袖がちょっと長く、やや黄みがかった白Tは、すごく相性のいいお気入りのオーバーオールがあって、その組み合わせのためだけに残していたり……。たくさん試してみると“この服にはこれ”という自分にとって都合のいい形や質感に気づくように。白といってもいろんな白があるから、ますます増える一方です。
ファッションがユニセックス化しているのもTシャツ熱が上昇している理由。ハイブランドからも登場し、選択肢がぐんと増えましたよね。時代の空気を取り入れた象徴的なロゴ使いはやっぱり気分を上げてくれるので、投資する価値はあると思います。私もレタリングに惹かれて、ついつい購入することも。体にも気持ちにもフィットする「いい感じ」の白Tシャツに出会えると、ワードローブがうまく回りだすと思います。
my BASIC.
brand:CHAOS
なだらかなあきと、つややかで薄い生地感が好み。一枚でも、重ねても、クリーンで女性らしい表現になるところがカオスの魅力。白Tシャツは体型カバーを意識しすぎるとちょっと老けて見えてしまう気がして……。体のラインにほどよくフィットさせ、潔く肌見せして着るほうが、私は好きです。
「前だけでなく、バックスタイルも肌見せするデザイン。肩が落ちるコンパクトな袖も体をきれいに見せてくれます。セミフレアデニムをさらりと合わせ、ゴールドのスキンジュエリーでさりげなく飾り立てる選択を」。Tシャツ¥8800/カオス表参道(カオス) デニムパンツ¥25300 /シンゾーン ルミネ有楽町店(シンゾーン) バッグ¥26400/ジル スチュアート ルミネ新宿店(ジル スチュアート) ネックレス¥216700・リング(太)¥264000・(細)¥176000/トーカティブ表参道 (トーカティブ)
撮影/黄瀬麻以 ヘア&メイク/福岡玲衣〈TRON〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/emma 構成・原文/陶山真知子 ※BAILA2023年8・9月合併号掲載