【小柄さん】スタイリスト佐藤佳菜子さんが小柄さんに捧げる”パンツお直しのススメ”

気に入ったパンツ、ウエストが大きい、丈が長いからと言って諦めてはいませんか？ 実は複雑なデザインでなければ、専門店でのお直しが可能なものも！ そこで、お直しの常連、小柄かつ華奢な骨格のスタイリスト佐藤佳菜子さんに、お直しポイントやおすすめのショップを教えていただきました。

「先日も6〜7本お直しに出してちょうど戻ってきたばかり」という小柄なさとかなさんにとって、“パンツのお直し”は特別なことではなく、もはや日常。ただし、丈を変える＝シルエットに響くからこそ、「信頼できる専門店に相談してバランスを見ながら」丈決めを。すべて同じ丈にカットするわけでなく、アイテムごとにそれぞれのベストな丈を探すのも大事なのだそう。

Satokana’s Advice

「ウエストと丈をお直ししたパンツ。これはウエストがゴム仕立てだったので、お直し屋さんでゴムを切って調整していただきました。丈は2〜3cmほど、ウエストゴムは4cmほど詰めただけなのですが、自分のサイズにフィットさせることで、あつらえた服のような堂々としたカッコよさが。丈は長めだとドレッシーになりすぎる気がしたので、靴の踵に少しかかるくらいの長さに」（佐藤佳菜子さん・以下同）

Satokana’s Advice

「こちらのパンツは奇跡的にウエストがぴったりだったものの、丈が長くて。キラキラのスパンコールパンツを引きずって歩くと“オペラの舞台にでも出演するのでしょうか？”と誤解される危険が（？）。お直しする際、お店の方に相談したところ、「このパンツなら足首が出るくらい短くしてもいいかも」というご提案をいただいて、潔くバッサリ。信頼して通っているお直し屋さんでは、職人の方が丁寧にバランスを見ながら採寸し、アドバイスしてくださるんです。実際に足首が見えるほどの丈にしてみたところ、カジュアル感が高まって普段使いにちょうどよくなりました」

Satokana’s Advice

「黒のパンツはもともととても長く、胸まで覆われてしまうほどだったので、丈と後ろのゴムを詰めていただきました。白のパンツは、ウエストまわりはぴったりだったので、丈だけお直し。お直しする前に引きずっていた形跡が黒い線となって残っていますね（笑）。女子がメンズ服を着るのは“あえて”感があり、そのゆるさが可愛さにつながるけれど、レディースの大きいパンツをはいていると、ただサイズが合っていないだけとすぐ分かってしまいます。大人ブランドの36サイズって、若いブランドの36と違って、余裕ある作りのことが多いんです。大人になるにつれ、下半身にも丸みやボリュームが出てくることを考慮してのことだと思いますが。骨格も華奢な小柄さんの場合、悲しいことにそのご厚意から置いてけぼりをくらいがち（笑）。サイズだけで選ばず、購入前に必ず試着をしましょう。そしてウエストや丈など、お直しできそうかどうかを見極めて。最後は信頼するお直し屋さんに相談しながら、自分サイズにカスタマイズを」

Satokana’s Comment

「プロフェッショナルな職人の方に相談しながら、ベストなバランスにお直ししていただけます。服に精通した専門知識と高い縫製技術で、仕上がりはまるであつらえた服のように」

Shop Information

『fenice closet』

東京都渋谷区神宮前3-31-20 野津ビル2F

TEL:03-3408-3982

営業時間:12:00〜19:00　※予約制　定休日:月・火

Satokana’s Comment

「お直し屋さんとして有名な銀座『サルト』のセカンドブランド。特別な服だけでなく、普段使いしたいパンツの丈感などもフランクに相談しやすく、頻繁に利用させていただいています」

Shop Information

『ReSARTO 恵比寿店』

東京都渋谷区恵比寿南1-3-6 CIビル1階

TEL:03-6303-0113

営業時間:11:00～19:00（お直しご依頼の最終受付は18：00）　

日・祝日:11:00〜18:00（お直しご依頼の最終受付は17：00）　定休日:水・木

撮影／川﨑一貴　スタイリスト／佐藤佳菜子　取材・文／道端舞子　※掲載アイテムはすべて私物です