小柄にもかかわらず、実際の身長以上にすらっと見えるスタイリスト“さとかな”こと佐藤佳菜子さんのスタイリングテクとは？ ただし難しいテクは真似できないので、ちょっとした簡単なメソッドをレクチャーしてもらいました。
目次
スタイリスト佐藤佳菜子さん発“小柄だからこそ積極的に挑戦したい着こなし”とは？
アイテム自体のデザインだけでなく、“引き”で見た絵の全体のバランスがカギとなる小柄さんの着こなし。「小さな体だからこそ生かせるボリューム服やワントーンスタイル、小物に頼るのも手」なのだそう。そこで、スタイリストさとかなさんのリアルな私服による、小柄さんに似合うスタイリングをご紹介！
1. キリッと引き締めポイントとなる「太めの黒ベルト」を活用した着こなし
ベルト／ボッテガ・ヴェネタ ジャケット／ステート オブ マインド タンクトップ／カオス パンツ／ロエフ サングラス／レイヴァン バッグ／ザ・ロウ 靴／ネブローニ すべて私物
Satokana’s Advice
「苦労なくスタイルアップを目指すのに有効なのが、太めのベルト。小柄ゆえ太めのベルトでも圧が出にくく、全体の印象を引き締めるポイントになります。パンツスタイルに添えるだけでメリハリが出て、脚長効果も抜群！ さらに、小柄さんならではのお悩み、“ボトムのウエストサイズがゆるい”問題まで解決してくれるのだから、使わない手はないでしょう。細めベルトを選ばない理由としては、しているかしていないか意味を感じない存在感だと納得がいかないから（笑）。それに、ボトムのベルトループって、それなりに幅があるでしょ？ 細いベルトだと、そのループ内で泳いでしまっておさまりも悪い。どんなボトムにも使える黒は一本持っておくべき。プチプラのものだとベルトの先端が変に跳ね上がったりしてしまうので、上質な素材にはこだわりたいところ」（佐藤佳菜子さん・以下同）
2. 小柄ゆえ膨張知らずな「白のワントーンスタイル」
ブラウス／ルーニィ パンツ／ロエフ バッグ／メゾン カナウ すべて私物
Satokana’s Advice
「ワントーンスタイルは、ボディが小さいことを生かせるコーディネートのひとつ。ALLホワイトでまとめても膨張せずに着こなせますし、色でワントーンスタイルを楽しみたい時も、威圧感なくまとまります。おしゃれに楽しむコツは、テクスチャーに変化をつけること。また、オフホワイト×クリーンなホワイトなど、微妙に色をズラすのもおすすめ。レースのトップスにつるっとした素材のクリーム色パンツ、仕上げにキレのいい白の靴。“ホップ・ステップ・ジャンプ”のリズムを意識すれば、のっぺりとしたカオナシコーデとも無縁です」
3. 「ボリュームトップス×タイトスカート」のメリハリコーデ
ブラウス／ソフィードール スカート／セシリーバンセン バッグ／メゾン カナウ 靴／ジルサンダー すべて私物
Satokana’s Advice
「小柄だからこそ楽しめるボリュームのあるデザインは、ぜひ取り入れて欲しいアイテム。たとえ大げさなくらいボリュームがあるトップスを着たとしても、小柄な私たちが大きくなりすぎることはありません（笑）。ただし、着こなしに強弱は必要なので、すっきりとしたパンツやIラインスカートと合わせて。それと同じく重要なのが、肌見せバランス。すべてが服に覆われてしまうより、腕やデコルテ、背中など、肌を大胆に見せることで、私たちが欲してやまない“抜け感”も簡単に叶います。“ボリュームがある服こそ肌見せ“と心得て」
撮影／川﨑一貴 スタイリスト／佐藤佳菜子 取材・文／道端舞子 ※掲載アイテムはすべて私物です