誰をも魅了する香りが、この春生まれる――。新しいミス ディオールの誕生を祝して、エディター 松本千登世さんとグラフィックアーティスト 牧かほりさんのコラボレーションが実現。"年代や性別を問わず、自分らしく生きる勇気をくれる"と話題の絵本『ピンクのカラス』をつくり上げた二人が、それぞれのクリエイティビティでミス ディオールを表現。クリスチャン・ディオールと調香師フランシス・クルジャンの言葉とともにお届けします。
![「香水の瓶を開けると、私のデザインしたドレスが目の前に現れる。 そんな香水を ミス ディオールで作りたかったのです。」クリスチャン・ディオール、「絶えず進化し、サプライズをもたらすのが、 何よりもミス ディオールの魅力。 私は、ミス ディオールを 時代を集約する香りとして想像しました。」フランシス・クルジャン](https://img-baila.hpplus.jp/image/6c/6cd43a6a-4648-4bea-9882-bfa96dc96cbb-1499.0926427165x955.56818405512.jpg)
香水の瓶を開けると、
私のデザインしたドレスが目の前に現れる。
そんな香水を
ミス ディオールで作りたかったのです。
── クリスチャン・ディオール
絶えず進化し、サプライズをもたらすのが、
何よりもミス ディオールの魅力。
私は、ミス ディオールを
時代を集約する香りとして想像しました。
── フランシス・クルジャン
軽やかにしなやかに「 今、動きたい」へ
ミス ディオールの世界観を背景として絵にしてくれた牧かほりさんと一緒に、絵本『ピンクのカラス』を創りました。届けたかったのは、年齢も性別もすべてを超える、普遍的で本質的な「自分らしさ」というメッセージ。ところで、そもそも、なぜ「今」だったのか? 改めて振り返ると、むしろ、これといった決め手などなかった気がするのです。あえて言葉にするなら、互いに、キャリアもライフスタイルも、背負っていたものを取っ払った、無重力の状態で「ミッション」に出会ったから。迷ったり考えたりする間もなく、今、そう、今、動きたいと思ったから。今までを誇らしく。未来を生き生きと。自信と呼べるかどうかわからないけれど、もっと軽やかでもっとしなやかな「何か」が奥に存在して、自らの背中を押された、みたいな……。
クリスチャン・ディオールの思いを受け継いで、フランシス・クルジャンが新たに生み出したミス ディオール パルファンに包まれたときに覚えた、自身を抱き締めたくなるような、穏やかでいて揺るぎない感覚は、まさにそんな印象でした。いくつもの時代を旅して進化したからこそ、曇りなく迷いなく今をクリアに映し出し、人生を楽しむことを再発見させる香り。現代を生きる私たちの奥の奥に自信を宿す香り。時代の輝きを自らにまとわせて、瞬時に、ときめきや瞬発力に代える香り。それこそが、新しいミス ディオール。そう確信するのです。
『ピンクのカラス』
「もし、キミの羽の色がピンクだったら」という言葉をきっかけにカラスが自らの羽の色について考え始め、ほかの誰でもなく自分自身としてたくましく一歩を踏み出すまでの物語。BOOK212刊 ¥5500
※問い合わせ、購入はbook212.com
松本千登世さん(エディター・ライター)
美容記事やインタビュー記事、エッセイの執筆、コピーライティングを中心に活動。自ら立ち上げた出版レーベル『BOOK212』から、絵本『ピンクのカラス』を出版したばかり。
牧かほりさん(グラフィックアーティスト)
花、植物、この世に存在しない生き物などを描き、一枚の絵から、プロダクト、映像、空間演出などに展開。創作活動とともに、企業とのコラボレーションも手掛ける。受賞歴多数。
その香りは、生きる喜びと自信を呼び覚ます
![エッセイとアートのコラボレーションで描く、新時代の香り。【ミス ディオール】今を生きる輝きを、私の自信に_3](https://img-baila.hpplus.jp/image/4c/4cb76a5d-27da-447b-824f-4330088d8bc4.jpg)
1947年、ミス ディオールが生まれた際にクリスチャン・ディオールが語った「蛍が舞い、ジャスミンの香り漂うプロヴァンスの空」をイメージソースに、フランシス・クルジャンが生み出した、多面的で豊かなアコード。ジャスミンの濃密な香りを中心としたフローラルでグルマンな香りが、やがてフルーティなノートに落ち着き、はじけるような輝きに満ちたセンシュアルな花々に包まれて、アンバーのウッディな香りへ。みずみずしさとセンシュアリティが見事に共存した、喜びがあふれ出すような香りが、今を生きる女性たちをエンパワーし、軽やかでしなやかな自信を呼び覚ます。
●ミス ディオール パルファン 80㎖ ¥23100(写真、店舗限定発売)、50㎖ ¥18040、35㎖ ¥13200/パルファン・クリスチャン・ディオール
THE HISTORY OF MISS DIOR
ナタリー・ポートマンが体現する新ミス ディオール
![MISS DIOR](https://img-baila.hpplus.jp/image/19/19287db7-3496-4987-a837-0e745326c4f4.jpg)
新たなミス ディオールのイメージは、「さらに自信にあふれ、凜と輝くミス ディオール」。ミューズは芯のある強さと圧倒的な美しさで輝きを放つナタリー・ポートマン。喜びとセンシュアリティに満ちた彼女が「And you, what would you do for love?(あなたは、愛のために何をする?)」と問いかけ、ディオールが映し出す永遠のきらめきを体現。
![ナタリー・ポートマン](https://img-baila.hpplus.jp/image/60/607ae273-3900-4445-ba0f-cb9147823fe7.jpg)
ブラックレースのドレスをまとい、彼女に魅了された男性を前にくるくると踊る彼女。誰もいないビーチを疾走し、昂揚して、はじけるように笑う彼女……。フランス人監督マニュ・コスが撮影。
![写真左/1948年に誕生したミス ディオールの最初のボトル。現在のボトルにつながる千鳥格子柄入りデザイン。写真右/1947年11月、ミス ディオールが発表される際に送られたインビテーションカード。](https://img-baila.hpplus.jp/image/8f/8f6b09ad-c9c9-4146-b4f9-282a8c7fe41f.jpg)
写真左/1948年に誕生したミス ディオールの最初のボトル。現在のボトルにつながる千鳥格子柄入りデザイン。写真右/1947年11月、ミス ディオールが発表される際に送られたインビテーションカード。
史上最大規模のミス ディオール展が、東京・六本木で6月より開催決定
新しいミス ディオール パルファンの誕生を機に、日本での展覧会の実施が決定。大切に保存されてきたアーカイブをはじめ、ナタリーが着用したドレスなど、ミス ディオールの世界観を堪能できる貴重な機会に。
「ミス ディオール 展覧会 ある女性の物語」
会期:6月16日(日)〜7月15日(月・祝)
場所:六本木ミュージアム
撮影/大原敏政〈aosora〉 文/松本千登世 イラスト/牧かほり