2024年春に誕生したミス ディオール パルファン。世界を舞台に目覚ましい活躍を続ける山下さんもこの新時代の香水に魅了された一人。自信と希望を呼び覚ます香りと共鳴するチャレンジ精神の源に迫ります。
この香りは、日常の中に小さな幸せを探す手助けになる
ディオール パフューム クリエイション ディレクター フランシス・クルジャンが手がけたミス ディオール パルファン。ジャスミンがストロベリーのようなグルマンな魅力を放つフルーティ フローラル。メゾンの伝統をモダンに再解釈したこのフレグランスは、山下さんの心も高鳴らせてくれたそう。
「新しいミス ディオール パルファンは、華やかでロマンチック。甘さとセクシーさを兼ね備えながらとても上品で、デートなどの予定がある日にも仕事の日にも似合う香りだと感じました。ファッションを楽しむように、その日の気分に合わせてまとっても素敵だと思います。 僕にとって、香水は一日が始まるスイッチのような存在。何か特別なイベントに合わせて使うというより、いくつかあるお気に入りの香りをローテーションして使うタイプです。香りって、どんなふうにまとうかを考えるだけでも贅沢な気持ちになりませんか? 香った瞬間に心を高揚させ、日常を忘れさせてくれる力がある気がする。仕事などで日々忙しく過ごしている方が多いと思いますが、ミス ディオールはそんな毎日に、小さな幸せを探す手助けをしてくれるんじゃないかなと思います」
ミス ディオール パルファン
フルーティなジャスミンがグルマン な魅力を放ち、穏やかなアンバーが漂 うウッディノートへ。まとうたびにき らめくような喜びで満たされる、華や かでセンシュアルな香り。
ミス ディオ ール パルファン 35ml ¥13200/パ ルファン・クリスチャン・ディオール
ニット¥350000/クリスチャン ディオール(ディオール)
香水は、大切な思い出をよみがえらせるメモリーカード
初めて香水を使ってみたのは、小6くらいの頃でした。
周囲の中高生のお兄さんたちの影響も存分に受けていたので、
今思えば、だいぶませた子どもでしたね。
脳の中の香りと記憶をつかさどるエリアは近いと聞きますが、
あの頃つけていた香りを嗅ぐと、当時の思い出がよみがえります。
香水は、大切な思い出のメモリーカードなのかもしれません
大人には、あらゆる物事から解放される瞬間が必要
ミス ディオールは、生きる喜びを目覚めさせ、心を解き放つようなポジティブなパワーのあるフレグランス。そこで、山下さんに"自分を解放できる瞬間"を尋ねてみると、「ジムにいるときです! ジムではエネルギーのすべてを解放しています。そうじゃないと、重りを持ち上げられないので(笑)」と瞬時に答えが返ってきた。長年第一線で活躍し続けてきた山下さんが得た気づきとセルフケアの極意とは──。
「僕はこの仕事をもう30年近く続けていますが、その途中で、長く続けていくには"どうやって自分をオフにするか"が重要だと気づいたんです。それが僕にとっては筋トレでした。筋トレはエネルギーの発散。自分の持っている全エネルギーをバン!っと出すと、反動で圧倒的なリラックスが生まれ、あらゆる物事から自分を解き放つことができるんです。撮影が続くときほど心身が硬くなってバランスがくずれがちなので、どんなに忙しくてもジムで無心になって筋トレに励むことで、頭の中をクリアにするようにしています。 僕もそうですが、30代って本当にいろんなことを考えるときですよね。ただでさえ日本人は働きすぎって言われますから、時には仕事から自分を解放しないと人生がもったいない! 筋トレはあくまで僕の個人的なやり方ですが、"仕事は仕事、自分は自分"というメリハリをつくることが何よりも大切だと思っています」
香りの特別な体験。ミス ディオール展が教えてくれたこと
「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」は6 月16日〜7 月15日まで六本木ミュー ジアムにて開催。メゾンで受け継がれる貴重なアーカイブや世界的アーティストと のコラボレーション作品を堪能できる特別な空間は多くの来場者でにぎわった。
6月に六本木で開催されたミス ディオール展には、山下さんもグローバルアンバサダーとして参加。「もともとミス ディオールの香りは好きでしたが、会場で、ジャスミンをはじめとするミス ディオールを構成する5 つの香りを別々に香るという体験ができたことで、香りへの理解が深まり、より愛着が湧きました」と話す。調香師フランシス・クルジャン氏との対談の機会を得たことで、フレグランスそのものへの愛も増したという。
「いつか自分の香りをつくってみたいと思うようになりました。つけた瞬間、華やかさを感じさせながら、トップノートからラストノートへの変化も美しい、そんなフレグランスをつくることができたら素敵ですね」
ジャケット¥450000・ベスト¥165000・パンツ¥350000・靴¥190300/クリスチャン ディオール(ディオール)
人生に飽きないように。自問自答を続けながら、新しい世界へ挑み続ける
スターとしての人気におごることなく、俳優として、アーティストとして、常に挑戦を続け、独自の道を切り拓いている山下さん。その原動力はどこにあるのだろう。
「同じ業界の方ではないんですが、僕が尊敬している先輩が『人間は自分が思うほど能力の差はない。だからこそ、どういうふうに目標に向かって努力をしていくのか、"努力の質"が大事だ』というお話を聞かせてくださったことがありました。昔の僕は、"人は全然違う生き物だから、あの人にはできても俺にはできない"ってどこかで思い込んでいたんですが、もともとのポテンシャルに違いがないなら、努力の仕方次第で未来を変えることができるんじゃないかと、すごく勇気をもらえました。世界で戦っていく上で、今でも大きな支えになっている言葉ですね。 一方で、挑戦がすべてじゃないとも思います。出会いも含めて、自分はたまたまこういうふうに導かれてきただけ。人それぞれ進みたい方向も速度も乗り物も違うから、自分の好きなやり方で進むことが大切だと思う。それに僕自身、"この生き方がベストだ"と悟り切っているわけではありません。今も自問自答の日々です。でも、人生80年……いやもっと先まで生きると考えたら、まだ迷ってたほうがいいかな、決めてしまうには早すぎるかなって思っているんです。僕の性格からすると、もし答えを見つけてしまったら人生に飽きちゃうんじゃないかなって。 ありがたいことに、この先も新しい仕事がたくさん控えています。『神の雫』のseason2には、プロデューサーとしても参加。この作品を含め、今後は役者としてだけでなく、作品そのものをクリエイトする作業にも積極的に関わっていきたいと思っています。それから、ファンの皆さんに向けて僕のアプリを制作しました。『神の雫』の撮影もあって、これから長期で日本を離れてしまうんですが、僕はいつも"応援してくださっている方ファースト"でいたいと思っているので、何かファンの皆さんとつながっていられるものを残していきたくて。そんなふうに、これからも自分らしいチャレンジを続けていきたいですね」
PROFILE
やました ともひさ●1985年4月9日生まれ、千葉県出身。俳優として数々のドラマや映画に出演するほかアーティストとしても活躍。日仏米共同製作で話題を集めた主演作「神の雫/Drops of God」season2の撮影を控える。
モデル/山下智久 撮影/土屋文護〈TRON〉 ヘア/JUN GOTO〈OTA OFFICE〉 メイク/YUKA WASHIZU スタイリスト/櫻井賢之〈casico〉