神崎恵さんの方法論を知れば、今とこれから先のメイクの指針が見えてくる。今回は、ヘルシーなツヤ肌を仕込むベースメイクのテクニックとおすすめコスメを紹介。
【SKIN DESIGN】丁寧な仕込みで、ヘルシーなツヤ肌をモノにする
「年齢を重ねるごとに、肌は軽やかなほうが服が似合いやすい。素肌を透けさせることでいい具合に年齢感もにじみ出て、それがムードになると思っています」(神崎恵さん、以下同)。
そんな神崎流の“ツヤ肌”は、アイテムを少しずつ重ねてカバーしながら、薄づきに見えるのがいいところ。
「ヌードな肌は仕込みが肝心。大人になると、薄着をする前に下準備が必要になるのと同じです」
下地2種にコンシーラー3種を使い分け、薄い層を積み重ねるのが神崎流。大人の肌をライブリーなツヤで包み込み、年齢感を隠しすぎず、でもさらけ出さない、ほどよい薄づき肌に仕上げる。
【MEGUMI's SELECT】使ったコスメはこれ!
1美容成分でつややかな肌に。エッセンス スキングロウ プライマー SPF25・PA++ 30g ¥5280/SHISEIDO
2自然な血色と輝きをプラス。ル ブラン ラ バーズ レジェール ロゼ SPF40・PA+++ 30㎖ ¥7480/シャネル
3美容液に色をつけたようなファンデでつやめき全開。エッセンス スキングロウ ファンデーション SPF30・PA+++ 全12色 30㎖ ¥7590/SHISEIDO
4青グマを隠す効果が高いオレンジのコンシーラー。ラディアントクリーミー カラーコレクター 00253 ¥4510/ナーズ ジャパン
5色でカバーしつつ、アイクリームと同様のケア力でふっくら。B.A 3Dコンシーラー 01 12g ¥69 30/ポーラ
6美肌見せ効果の高いコンシーラー。明るい色をハイライトに活用。オールアワーズ コンシーラー LN1 15㎖ ¥5940/イヴ・サンローラン・ボーテ
7きめ細かく、ファンデのツヤを消さないお粉。ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N 5894 10g ¥5830/ナーズ ジャパン
HOW TO
《1》潤い下地で凹凸をならし、うるみ感をかさ増し
1の下地を両頰、額、鼻、あごに5点おきし、顔の内から外に向けて指の面を使ってのばしたあと、手のひらで密着させる
《2》血色感と透明感はカラー下地でつくる
2の下地をやはり5点おきし、トントンと指先でなじませる。輪郭を残し、顔よりひと回り小さく塗ると、立体感が出る
《3》ファンデはスポンジで素早く均一にフィット
3のファンデを小さめのパール粒大とり、5点おき。顔の広い面→細かい部分の順に厚めのスポンジでかるくたたくように塗る
《4》クマはオレンジのコンシーラーにおまかせ
クマをカバーしたいときはオレンジのコンシーラーの出番。4のコンシーラーをクマとの境目の部分に点々とおく
《5》オレンジの下にベージュコンシーラーをオン
5のベージュのコンシーラーを4の下に点々とおく。こうすることで4と素肌の間に色の段差ができず、なじむ
《6》スポンジで2色をそのままトントン
オレンジとベージュのコンシーラーを同時にスポンジでなじませる。不自然にならないよう、目のキワまでは広げないで
《7》薄づきコンシーラーのハイライトでメリハリ感
肌色より2段明るい色のコンシーラー6を高く見せたい箇所におく。広げすぎないように注意しつつかるくたたいてぼかす
《8》ツヤを生かすなら、お粉はブラシで少しだけ
透明感の高い7をテカらせたくないほうれい線、小鼻、アイブロウが描きやすいよう眉にのせ、残りの部分にはサラッと
モデル・メイク/神崎 恵 撮影/三瓶康友(人)、山口恵史(物) ヘア/工藤由佳〈Un ami〉 スタイリスト/石関靖子 取材・原文/入江信子 構成/中島 彩 ※BAILA2024年7月号掲載