これからの季節に出番が増える、大好きなニット。素敵に着るために大切なのは、メイクとのバランス。大人気ヘア&メイクアップアーティスト笹本恭平さんが、ニットの日のメイクをレクチャー!
1.カラフルなニット×ベージュのワントーンメイク

「今シーズン豊富なきれいな色のニットはメイクでも色を加えようとすると組み合わせが難しくなってしまいがち。肌の延長線上にあるベージュトーンを味方につけつつ、ニットの色鮮やかさに負けないように、目もとをぐるっと囲んで強めにするといいバランス。“抜きすぎない”ことがおしゃれ顔のカギです」(笹本恭平さん)

【HOW TO】

《1》Aのaを上下のまぶたにのせて二重幅にAのa+bを重ねたら、Bで粘膜を囲んで引き締めて

《2》頰はフレッシュな可愛さをにじませるコーラル系のCを。頰中央から外へ指で放射状にのせる

《3》素の唇にニュアンスを添える、ベージュピンクのDを。直塗りしたら指でそっとなじませて
使ったアイテムはコレ

A.黄みを帯びたコッパートーンは、塗るだけで旬の目もとに。サンク クルール クチュール 439 ¥8360/パルファン・クリスチャン・ディオール

B.まろやかなコクで引き締めるチョコレート色。タルク&シリコンフリーのビーガン処方。ミネラリスト ラスティング アイライナー トパーズ ¥2750/ベアミネラル

C.頰と一体化するようになじみ、ゴールドがきらめくコーラルで表情もパッと明るく。ミネラルスティックチーク 03 ¥4180/MiMC

D.まるで素の唇の質感のまま色づくような、透けるマット発色。シアー マット リップスティック 01 ¥5500/SUQQU
ニット¥28600/エイチ ビューティ&ユース Tシャツ¥13200/ヒュッゲ パンツ¥18700(イウエン マトフ)・靴¥52800(ペリーコ)/イウエン マトフ 横浜店 リング(細)¥30800・(太)¥22000/エテ
2.スイートなニットד意志のある”眉毛とアイライン

「モヘアのようなフワフワと甘いニットの場合は もちろん可愛らしいメイクもいいけれど、あえて眉とアイラインを強調して意志を感じさせるともっとこなれて見えます。ただ暗くするわけじゃなく、眉はパープル、アイラインはカーキと色をひそませることで、抜け感とおしゃれ感が格段にアップしますよ」(笹本恭平さん)

【HOW TO】

《1》パープルがかったAのaで、眉頭を除いて全体をやや太めに、平行で短めの眉を描いていく

《2》黒の眉マスカラBを、眉頭は下から上に、中間は斜め上へ、眉尻は斜め下に向かって塗る

《3》眉尻とリズムや強さを合わせるように、目尻だけにCのカーキで長めにアイラインを引く
使ったアイテムはコレ

A.パープルニュアンスが楽しめる、プロ絶賛の眉パウダー。ふんわりとした仕上がりとロングラスティングを両立。ニュアンスブロウパレット 04 ¥3520/ジルスチュアート ビューティ

B.超極細ブラシで、眉の産毛までとらえて毛流れをキープ。アイブロウマスカラ マイクロ 004 ¥3080/アディクション ビューティ

C.スルスルと目もとを滑り、汗や涙、皮脂に強いラインが持続。スティロ ユー ウォータープルーフ N 56 ¥3520/シャネル
ニット¥41800/バトナー ワンピース¥25300/カレンソロジー 新宿 イヤリング¥20900/ココシュニック
3.ハンサムなニット×女っぽいツヤ肌と赤リップ

「白シャツに重ねたりするのも似合うメンズライクなネイビーのハイゲージニット。このスタンダードな魅力は生かしつつ、マットな赤リップとピンクのハイライトで色っぽさをひとさじ加えてみてください。ハンサムななかにスパイスで効かせる赤って、僕はあらためて今、新鮮だと思うんですよね」(笹本恭平さん)

【HOW TO】

《1》ピンクの光とツヤを放つAをブラシにとり、頰骨から上に広めにのせ、鼻根にも少々オン

《2》ベリー系のマットな赤リップBを、輪郭に沿ってチップで塗ったあと、指でなじませる
使ったアイテムはコレ

A.自然由来のピグメントを95%配合し、しっとりした感触。ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー 02 ¥6380/パルファン・クリスチャン・ディオール

B.パウダリーで無重力なつけ心地。エアーマット リップカラー 02688 ¥3850/ナーズ ジャパン
ニット¥36300/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) シャツ¥14850/アンクレイヴ パンツ¥19800/ロペ メガネ¥34100/モスコット トウキョウ(モスコット) イヤカフ¥18700/エル・エー・エイチ・ヴァンドーム青山 有楽町マルイ店(エル・エー・エイチ) イヤリング¥50600/カドー伊勢丹新宿店 靴¥57200/フラッパーズ(ネブローニ)
4.ナチュラルなニット×キラキラのまぶたとふさふさのまつげ

「ナチュラルな白のケーブルニットはこのほっこり感が可愛いんだけれど、ともすると寂しくなりがちかも。だからこそ、ここは大粒のグリッターとボリュームたっぷりのまつげでパンチを効かせるのが効果的。少し“ずらす”というか、違うエッセンスを加えることがあか抜けのポイントです」(笹本恭平さん)

【HOW TO】

《1》アイホールの中央に指でグリッターAをのせ、下まぶた中央のキワには綿棒でおいていく

《2》ボリュームタイプのBを、上下まつげにたっぷり二度塗り。キレイすぎないラフさが大事

《3》唇はあえてきれいめなCでバランスを調整。直塗り後にティッシュオフをしてなじませる
使ったアイテムはコレ

A.高密着かつ、輝度の高い大粒ラメが魅力。ヴィセ リシェ オーロラグリッター アイズ PU-2 ¥1100(編集部調べ)/コーセー(限定品)

B.お湯落ちの手軽さと、迫力のボリューム感がこれ一本で。アナ スイ ボリューム マスカラ 001 ¥3850/アナ スイ コスメティックス

C.95%自然由来でケア効果もかなう。ルージュ ディオール バーム 200 ¥4950/パルファン・クリスチャン・ディオール
撮影/髙木健史〈SIGNO〉(人)、新谷真衣(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/石上美津江 モデル/森絵梨佳 取材・原文/森山和子 ※BAILA2021年12月号掲載