夏に頼れるカラー・黒を着る日のヘア&メイクプランから、“シンプルなのに素敵”を叶える白Tに映える顔、ベストコスメ受賞アイテムを使ったメイクまで、バイラ世代に似合う夏のおしゃれ顔をレクチャー!
1.黒を着る日のヘア&メイク
黒スタイリングの仕上がりを格上げするヘア&メイクをチェック。取り入れれば間違いなしのワザ、今すぐTRYを!
美容エディター
森山和子さん
プチプラからラグジュアリーブランドのほか、国内外のコスメを試しまくるコスメおたく。
BAILA美容班
編集スガコ
入社から本誌を担当し、BAILAと美容を熟知。常に好奇心旺盛で気になるものは即お試し!
目もとは透け&質感重視で軽さを出すのが正解
森山 これ、季節的なものもあるよねきっと。
スガコ わかる! 冬の黒はある程度しっかリメイクでもいいかもしれないけど、夏の黒服に顔を盛るとなんか重たい気がしちゃうよね。
森山 そうそう。ただナチュラルすぎると黒との対比で手抜きに見えちゃうという。
スガコ ほどよく施した感は欲しいから、肌はある程度きちんとつくりつつ、目もとは主張させないけど手をかけた雰囲気にするのが大事だよね。
森山 この目もとも、色みは感じないけどツヤ感と自然な陰影があって、実はちゃんとメイクをしてるしね。あとは“毛”なのかな。眉毛とかまつげの“毛”をしっかりつくるのが黒で目もとをマイナスするときのカギな気がする。
スガコ 確かに! 締めるところを締めつつ、抜くっていうのが大人の黒コーディネートには重要なのかも。
リップはセミマットなくすみ赤をアクセ感覚で投入
ネイルはネイビーやホワイトを潔くワンカラーでさす
カチューシャ&毛束感でシアーシャツの軽さを後押し
森山 黒コーデのときのヘアアレンジ問題についてだけど、これは服のタイプとかシルエットで調整していくのがカギよね。
スガコ そう思う! この場合はシアー素材のブラウスだから、キュッと束ねちゃうとせっかくの軽やかさが半減しちゃう。
森山 ダウンスタイルでほどよいルーズさが欲しいから、毛先にゆるいカールをつけつつ、カチューシャでおでこを出して明るさとメリハリを加えてるのが好バランスなんだろうね。
スガコ しかも、カチューシャはあえてのダークグリーンのベロアでシックなんだけど、少し色をずらしてるのもポイントかなと!
森山 確かに~。これがきれい色だったら甘さが出たりするし、ちょっとした塩梅がすごく重要ってことですな。
袖コンシャスな ブラウスはラフさのあるまとめ髪でこなれて見せる
スガコ 多いよね、袖コントップス。黒ってだけで印象的だけど、素材感もしっかりめだしシルエットもボリューミーでインパクトあるから……。
森山 これで髪をダウンにすると、黒の面積多すぎて全身にメリハリがなくなっちゃうよね~。服のよさを生かすためにも、これはまとめ髪がいいね。
スガコ まさに! ただ、モードな感じでタイトにまとめてもイイかもだけど、近寄り難い印象になっちゃうじゃん? やっぱり“キレイなお姉さん”を目指すなら、やわらかさとか空気感をはらんだヘアのほうが素敵だよね。
森山 笑顔が似合う、的な。でも、実はこのナチュラルにまとめた風のヘアがいちばん難しいのよ! 実は後れ毛を巻いたりとかひとクセが重要!
スガコ そうなの‼ 顔まわりの髪にも、後ろ髪のまとめ方も、ひと手間かけて清潔感のある上質なニュアンスを出すのが大人のたしなみです‼
甘めトップスはタイト&ストレートでシャープに
取材・原文/森山和子 (1)撮影/酒井貴生〈aosora〉 ヘア&メイク/ 川添カユミ〈ilumini.〉 スタイリスト/吉村友希 モデル/土屋巴瑞季 (2〜3)撮影/渡辺謙太郎 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/佐藤晴美、宮田聡子 ※BAILA2022年8月号掲載
2.2022年上半期ベストコスメでつくるベストな顔
プロが選んだ2022年上半期ベストコスメ、実際使うとどんな顔に仕上がる? 受賞アイテムだけで つくる今どきメイクをご紹介!
1.受賞コスメで「フェミニン顔」メイク
“きちんと素敵”をかなえるクリーンな発光肌にスモーキーカラーの色使いで今どきのニュアンスを。知的で上品な、オフィスでも一目置かれる存在に。
受賞コスメ8品でつくりました!
How to
①1を顔全体になじませ、2をカバーしたい部分に重ねづけ。最後に3をパフで全体にトントン
②4のaで眉毛をキリッと描き、bとcを混ぜたパウダーを上から重ねる
③5のaを上まぶたのアイホール広めに。さらにbを二重幅に重ね、cで目のキワを埋める。下まぶたには涙袋より少し狭めの範囲で目頭〜目尻bを。最後に6を上下のまつげに塗る
④7をブラシにとり、頰の小鼻の横から顔の外側に向かって放射状に滑らせる。内側が濃くならないよう注意して
⑤8を直塗りでオーバリップめに塗る
ブラウス¥52800・イヤカフ(左耳)¥14300・(右耳)¥6050/ボウルズ(ハイク)
2.受賞コスメでつくる旬の「カジュアル顔」
トレンドのイエローの目もとに、透けるようなツヤ肌とじゅわっとわき出る血色感をプラス。ピュアなハッピーオーラがあふれる好印象顔が完成!
受賞コスメ9品でつくりました!
1.下地部門賞
イルミネイティング セラムプライマー UV 01 SPF40・PA+++ 30㎖ ¥3520/ジルスチュアート ビューティ
2.クッションファンデーション部門賞
タンイドル ウルトラ ウェア スキンフィット メッシュクッション SPF40・PA++ 全5色 ¥8250/ランコム
3.プレストパウダー部門賞
プリズム・リーブル・プレストパウダー No.1 ¥7480/パルファム ジバンシイ
4.アイブロウ部門賞
コフレドール アイブロウキーパー 02 ¥2970(編集部調べ・ケース込み)/カネボウ化粧品
5.単色アイカラー部門賞
エレガンス ラズル アイカラー 11 ¥2310/エレガンス コスメティックス
6.アイライナー部門賞
ヴィセ リシェ アンティークパステル ライナー OR280 ¥1100(編集部調べ)/コーセー
7.マスカラ部門賞
ブルーミングラッシュ ニュアンスカーラー 02 ¥3300/ジルスチュアート ビューティ
8.ベストメイクアップ大賞
リップ&チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル 2¥6050/シャネル
9.リップティント部門賞
ルージュ デコルテ ティンティドプランパー 03 ¥3850/コスメデコルテ
How to
①1を顔全体になじませ、2を頰やおでこなど部分的に重ねる
②アイブロウは4のbとcをブラシで混ぜ、やわらかく描く
③5を上まぶたのアイホール広めに指で薄くラフにのせ、6を目頭・目尻を避けて目のキワに細めに入れる。最後に7を上下のまつげにさっと塗る
④8を指で頰に薄く、じんわり広くなじませる。スポンジを使うのもより密着するのでおすすめ
⑤3をブラシでチーク以外の頬・おでこに広げる
⑥9を唇に沿うように直塗り
ワンピース¥36300(マルロタ)・リング¥25300(グリン)/メゾン イエナ ネックレス¥15400・バングル¥16500/ジュエッテ
撮影/柴田フミコ(人)、佐藤健太(物) スタイリスト/門馬ちひろ ヘア&メイク/林由香里 モデル/森絵梨佳 ※BAILA2022年8月号掲載
3.白Tシャツを着る日のしゃれ感メイク
シンプルだからこそ、着る人のアティテュードがにじむ白Tシャツ。そんな魅力を最大限に引き出すために、メイクでもアシストを。「つくり込みすぎるとよさが半減してしまうので、抜け感がポイントに。その人らしさが透ける仕上がりが理想です」(ヘア&メイク 中山友恵さん)
1.抜けた目もとの陰影と赤リップがカギ《ヘルシーなフレンチメイク》
Key items
「アイライナーを光沢のあるグレイッシュカラーにする分、素まつげが際立つようにブラックのマスカラを使用するのがおすすめ。赤リップも、オレンジがかったスパイシーなカラーがこなれて見えます」
How to Make up
アイホールにEのaを広げ、下まぶたにはbを薄くのせてきらめきを。そこに、グレーのアイライナーAで、上まぶたのキワに目尻から少しはみ出す程度にラインを引く。抜けすぎるとオフィスシーンにはカジュアルになりすぎるため、まつげの根元と目尻側を中心に、Bの黒マスカラを塗ってフレームを引き締める。Cの赤リップを指にとり、唇の中心からおくように塗布を
D.淡いブラウンで眉を短めのシェイプにすると、エレガントにならずヘルシーさが高まる。右のパウダーを眉全体にのせて。がごめ昆布アイブロウパレット 2B03 ¥4588/シロ
E.リップが効いている分、アイカラーは控えめに。ルナソル アイカラーレーション EX21 ¥6820/カネボウ化粧品(限定発売中)
F.頰はツヤのあるオレンジで、甘くなりすぎを防止。ザ ブラッシュ パール 102P ¥3300/アディクション ビューティ(限定発売中)
Tシャツ¥8250/スリードッツ青山店(スリードッツ) スカート¥29700/トゥモローランド(トゥモローランドコレクション) イヤリング¥63800/アーカー ギンザシックス店(アーカー) ネックレス¥6200・イヤカフ¥12000/ロードス(ルメル) 時計¥23100/オ・ビジュー(ロゼモン)
2.湿度のあるくすんだ血色感で統一《ナチュラルなくすみワントーンメイク》
Key items
「リアルににじみ出る血色感に見せるため、質感と透け感が重要に。くすんだピンクの目もとと頰に仕上げたら、リップはテラコッタでシックに。肌はツヤ、唇はマットの質感にして、素を強調させています」
How to Make up
ジャケット¥22970・パンツ¥17930/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト) Tシャツ¥16500/インコントロ(スタジオ ニコルソン) イヤリング(1個)¥11500・バングル¥104500・ブレスレット¥99000/ガルニトウキョウ(ガルニ) リング(右手)¥27500(ベベット)・(左手)¥21450(ドーラ)/ロードス
撮影/奥脇孝典〈UM〉(人)、新谷真衣(物) ヘア&メイク/中山友恵 スタイリスト/高木千智 モデル/森絵梨佳 構成・原文/森山和子 ※BAILA2022年7月号掲載