その秘密を紐解くキーワードのひとつが「香り」だったということ、香水の発表会を通して知りました。
香りは自分の芯を現すもの。役柄ごとにまとう香水を替えています
「私は朝メイク前に一度香りをつけるんですが、出かける直前に気分が変わることがあるんです。その時は別の香りをふりかけちゃう(笑)今日も朝は『ラグジュアリータイム』をつけてたのですが、トークショーの前に気分がしゃんとする『タイムトゥギャザー』をレイヤリングしました。重ねても心地よい香りなんですよ。」
宙組トップスター時代の香りのエピソードも披露
男役は基本、肌が出ているパーツといえば、顔と手のみ。お衣裳に香りをつけてはいけないので、香りをまとう部分はまず「髪の毛」だったのだそう。舞台上からはけた後にも役の思いや存在感を残しておきたい、お芝居の相手役そしてお客様に……。客席降りの演出がある際は、お客様と握手したりハイタッチする機会に、相手に香りが伝わり、心にも残ったらよし!(笑)と狙っていたとか。
さらなるこだわりは、なんと靴の裏側にさっと香りを振りかけていたというエピソード。「銀橋を渡る際は、足もとがお客様にいちばん近くなるので、マントをひるがえしたり、さっと走り抜けるときに香りが残るようにしていました。」
〈凰稀かなめさん出演情報〉
リーディングアクト『愛にまつわる、いくつかの・・・』
主演/凰稀かなめ
演出・出演/ラサール石井 怜美うらら
日程/2018年2月9日(金)~18日(日) 全15公演
会場/東京・紀尾井小ホール