そろそろ気になりはじめる紫外線、本格ケアは実は今の時期からスタートするのがベスト! そこで、BAILAの美容集団が、まずはUVにまつわる超キホンの知識をレクチャー。「普段の日でもSPF50+は必要なの?」「UVケアで花粉やPM2.5は防げる?」など、今のうちに疑問を解消しておこう。
教えてくれたのは
医師 貴子先生
松倉クリニック代官山 院長。肌悩みを解決する的確なアドバイスがバイラ世代に絶大な人気。無類のコスメ好きでUVにも精通。
トータルビューティアドバイザー 水井真理子さん
エステティシャンの経験を生かし、お手入れ法を指南。『水井真理子の寄り添い美容』(集英社インターナショナル)が評判。
美容ジャーナリスト 小田ユイコさん
美容記者として長年にわたりUVコスメの進化やテクノロジーを取材。毎年、新作UVを試しまくり、ジャッジしている。
Q.いつごろからSPF50+などの本格UVケアは必要ですか?
A.今からです! すでに真夏並みの照射量。すぐにスタートしましょう
紫外線にはUVAとUVBがありますが、3月から4月にかけて、シワやたるみを招くUVAの照射量は真夏並みに! 本格UVケアをすぐに始めて。もっとも、シワやたるみを気にする人は一年中本格UVケアが必要です。(貴子先生)
Q.そもそも、普段の日にSPF50+は必要ですか?
A.大事なのはPA値。++++なら安心です
SPFもですがシワやたるみを招くUVAの防御力の指標「PA」が大切。私は、UVAをしっかり防ぐために最高の++++を普段使い。紫外線以外の有害な光や、悪環境からも肌を守れるものを選んでいます。(小田さん)
エスト UV プロテクト セラム
肌をしっとり潤し、みずみずしいハリ感が持続。最高SPF値の負担を感じない。SPF50+・PA++++ 40g ¥10000
Q.UVケアコスメって肌に負担?
A.クレンジングや洗顔できちんと落とせば大丈夫
最新のUVコスメは肌に負担にならないよう考慮されていますが、落とさず寝てしまうのはNG。また、ゆらいだときは合わない場合もあるので敏感肌用のUVを選んで。(水井さん)
Q.UVケアで花粉やPM2.5まで防げるってホント?
A.ホント。マルチプロテクトなUVが続々登場しています
花粉やPM2.5などの大気汚染物質のほか、ブルーライトなど知らないうちに受けてしまう肌への悪影響もブロック。実際使うと、肌が安らかになるのを感じます。(小田さん)
ファンケル アンドミライ プロテクトUV EX
花粉、PM2.5、PCやスマホによるブルーライト乾燥からも肌をガード。アルコール不使用。SPF50+・PA++++ 60g ¥2500
Q.曇りや雨の日でも塗ったほうがいいの?
A.どんな天気でもUVAは肌に届いています。必ず塗って!
肌の奥の真皮まで届き、シワやたるみを招くUVAは、曇りでも雨の日でも影響あり。基本的には、どんな天気でも毎日紫外線に対して防御態勢を。(貴子先生)
Q.UVケアコスメって乾燥する気が…
A.乾燥しないものが増えました。高級美容液ばりのものも!
UVコスメで肌がカピカピになるとしたら、ちょっと古いタイプを使っているかも? 今のUVは乾かなくなったし、内側から湧き上がるように潤うものも。つけているほうがエアコン乾燥にも負けず快適です。(小田さん)
ルナソル グロウイング デイクリームUV
潤いで満ち足りたような水ツヤ肌に。水分蒸散を抑える。SPF40・PA+++ ¥4500/カネボウ化粧品
コスメデコルテ AQ エクストラ プロテクション
ビタミンEを配合し、美肌効果抜群。紫外線吸収剤フリー。SPF40・PA++ 60g ¥8000(3/16発売)
Q.いろいろありすぎてわからないんですけど、何を基準に選べば?
A.まず見るのはSPF・PA値。次にテクスチャーをチェック
日常はSPF25~40・PA++くらいでもよいのですが、絶対焼きたくない人、スポーツをするときは迷わずSPF50+・PA++++を。テクスチャーは自分のメイクと合うかもポイント。(貴子先生)
Q.下地、ファンデにもSPF表示あるけれど、UVケアコスメを含めて足し算できる?
A.No。重ねれば防御力は増すけれど、塗り直しは必要
SPF・PA値は時間の長さではなく、紫外線を防ぐ力を表しています。時間がたてば薄れてしまうので、重ね塗りしているからといって長時間安心はできません。(小田さん)
撮影/李 哲 イラスト/ユリコフ・カワヒロ 取材・原文/小田ユイコ 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2020年4月号掲載
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