くすみや初シミなどお肌の曲がり角を実感中の30代に、美肌先輩たちが口をそろえて「透明感は“30代からの積み重ね”で手に入る」と断言。幼少期からUVケアを続けてきたという皮膚科医 友利 新先生が、これまでの人生で学んだことは“マイナス美容”の大切さなのだそう。
皮膚科医 友利 新先生(43歳)の場合
「3つの“しない”貯金で、肌は変わります!」
「日焼けしない、乾燥させない、こすらない」。この3つだけはしないようにしたら、肌トーンがアップ
「肌ピークが20代とは限らない。ケアし続ければ透明感はよみがえる!」
全身から透明感を放つ友利新先生。実は宮古島で育ち、小学生の頃から日焼け止めを塗っていたそう。「今となっては母に大感謝ですね。でも、10代・20代はニキビに悩み、透明感どころではなかったです。出産を機に、3つのしない(日焼け・乾燥・摩擦)美容を実践したら肌の透明感が増しました。40代からは“テカリがツヤに”変わったのを実感。自前の皮脂を落としすぎない洗顔を今から習慣にしてほしい! 美容医療は頼りになりますが、日々のスキンケアはそれ以上に大切。楽しむ姿勢が透明感を育んでくれると思います」
30歳の頃
【すること貯金】
・小学生の頃から習慣のUVケア
・量をたっぷり使うこと
・コスメにミーハーになり楽しむこと
【しないこと貯金】
・日焼け、乾燥、摩擦の3大NG
・皮脂を取りすぎること
・美容医療に頼りすぎないこと
友利さんの「透明感貯金」ヒストリー
《幼少期》“小学生の頃から透明感を育む英才教育を受ける
“日焼け=ヤケド”と教えられて育った友利先生。「海に入るなら朝か夜、体操着は一年中長袖。こうして、極力直射日光を浴びなかったことは本当によかったと思っています」
《10代20代》ニキビとニキビあとに悩み気持ちも後ろ向きに
10代からニキビに悩み、様々なコスメや治療にトライ。「赤みやニキビあとを抑えたいという一心で、肌に自信が持てず、それがストレスとなりニキビが治らない、というバッドスパイラルの中にいました」
《35歳》スキンケアブランドとの仕事を通じて、肌への理解が深まる
形成外科医が開発した「エンビロン」との仕事に従事。「保湿成分や美白成分の働きを理解し肌に積極的に取り入れるように。肌の土台を強くする美容液にも夢中に」
肌の組成成分のリン脂質でできたマイクロカプセルに、美容成分を凝縮。モイスチュア リポソーム40㎖ ¥11000/コスメデコルテ
角層内を潤いで満たし自ら輝きを放つような健康肌を育む。(右から)エンビロン モイスチャートーナー 200 ㎖ ¥9900・同モイスチャージェル1 25㎖ ¥4180・同 モイスチャークリーム 260㎖ ¥8580/プロティア・ジャパン
《36歳》出産を機に時短で効果的な“マイナス美容”を実践
自分の時間がないので”日焼け・乾燥・摩擦”だけは“しない”と心に決める。「量はたっぷり使って摩擦を避けるなど知恵を使って時短ケアを実践。肌の透明感がアップ!」
今でも愛用中の名品。柚子エキスなど天然由来成分91%処方。ボタニック クレンジングオイル 150㎖ ¥5060/シュウ ウエムラ
《40代》コスメにミーハーになり、いいものは臆せずトライ
「肌は一生同じではなく、年代や季節でも変わるので、その都度いいといわれているコスメにトライするように。特に“美容液とファンデーションは新しいものがいい”が持論です」
30代におすすめの透明感コスメ
「成分や浸透力の進化で美容医療とコスメがますますボーダーレスに!」(友利さん)
ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクション トーンアップ
「ロングUVAまでブロックしつつ、この透明感はさすが」
紫外線のみならず、PM2.5などの大気中微粒子もブロック。透明感とツヤをまとった美肌を演出。SPF50+・PA++++ 30㎖ ¥3740
ディオール スノー アルティメット エッセンス オブ ライト
「黄ぐすみも抑えてツヤが出る。抗炎症作用も◎!」
透明感の低下へとつながる、過剰な皮脂分泌を抑制。(医薬部外品)30㎖ ¥17600/パルファン・クリスチャン・ディオール
HAKU メラノフォーカスZ
「今度は“血管力”に着目。HAKUはとどまることを知らない」
“4MSK”とm-トラネキサム酸の、異なるアプローチをかなえる2種の美白有効成分をブレンド。(医薬部外品)45g ¥11000/資生堂
皮膚科医
友利 新先生
都内のクリニックに勤務するかたわら、雑誌やTV、YouTubeチャンネルを配信するなどパワフルに活躍中。
(友利さん)ブラウス¥42900/アルアバイル(ルル・ウィルビー) ピアス/本人私物
撮影/出牛久美子(物)、寺田茉布(人) ヘア&メイク/鈴木京子 スタイリスト/槇佳菜絵イラスト/いいあい 取材・原文/黒木由梨・小内衣子〈PRIMADONNA〉 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載