YouTubeやSNSで美容情報を発信し、2023年には美容整形の公表をするなど、新たな美との向き合い方を提示している“努力美容の神”、福岡みなみさん。理系出身でロジカルに美を追求している彼女に、すっぴん力を上げるデイリースキンケアの極意を聞いてみた。
すっぴん力UPのために一番大事なことは
美容医療に頼ろうとしすぎず、日々のスキンケアを大事に
「肌管理という言葉が一般的になり、様々な美容医療ができる時代だからこそ、“やりすぎないこと”を一番に考えています。私が目指しているのは、もちっとした質感でやわらかそうな、いわば少女みたいな肌。でも、美容医療でケアをしすぎてしまうと、美しくなる一方でそのやわらかさが失われがちになるというか。今まで様々な美容医療を試してきて、それを公表していますが、美容医療だけで全てを賄うのではなく、日々のスキンケアを基本に、コスメではかなわないことを美容医療に頼るのが一番だなと気づきました。そうすれば“何もやっていないのに美人”みたいな肌になれると思います」。
朝スキンケアのルーティーン
朝ケアのポイントは、発酵コスメを軸にビタミンCでUV対策
ビスチェ¥14300・スカート¥17600/リブジョア
「今、朝ケアの軸になっているのがFASのスキンケア。百貨店カウンター巡りをしている時に、見たことのない化粧品がある!と手に取ったら、700種類以上の成分を含んだ黒米発酵液が9割以上配合されているとあって、気になったんです。ちょうどその頃、背中の肌荒れに悩んでいたので試しに使ってみたら肌の治安がよくなって、そこからラインで愛用中。私は少し前から酵素のサプリメントを作っているのですが、その監修に携わってくれている方も関わっていると知り、ますます信頼感がアップしました。
そして、もう一つ朝のルーティンに欠かせないのがビタミンCケア。UV対策ってどこまですればいいのかが難しいと思うのですが、紫外線を一切浴びないのは無理だし、ビタミンD生成にも日光が必要。個人的には日差しを受けていない青白い透明感より、ヘルシーで元気のある透明感を目指したい。その分、ビタミンCを塗る&飲むことで、ケアしています」。
愛用中の朝スキンケアアイテム
(写真左から)
「ピーリング効果のあるPHAが配合されているFASのクレンジングは、夜のメイク落としと朝の毛穴ケアにも使用。ツヤ肌になります」。はちみつ発酵エキスがメイク汚れもくすみをオフ。FAS ザ クリア クレンジングジェル 180㎖ ¥5940/シロク
「ビタミンC美容液は色々使ってきたのですが、美容オタクの友人がすすめてくれたのがこれ。朝ケアの必須アイテム」。酵母由来の発酵エキスをベースに高機能型ビタミンC誘導体を配合したブースター美容液。V.C. プレエッセンス 30㎖ ¥5335/dr365
「きちんと保湿されるんだけど、重すぎない。他のスキンケアと組み合わせても、相性がいいところも好きです」。発酵由来成分90%ローションが角層を深く潤す。FAS ザ ブラック エッセンス 200㎖ ¥11550・黒米発酵液にナイアシンアミドを配合。澄んだハリ肌に。 同 ザ ブラック クリーム 80g ¥24220/シロク
夜スキンケアのルーティーン
夜ケアのポイントは、レチノールやアゼライン酸など成分重視でチョイス
「“朝ビタ夜レチ”を基本にしていて、夜はレチノールで修復力をアップさせたいのでエンビロンをずっと愛用中。元々はエンビロンオンリーでケアしていたのですが、グルタチオンやアゼライン酸など、話題の成分も試したいと思い、美容液で取り入れています。
まず、お風呂上がりにパーセルのグルタチオンセラム。翌朝の透明感が違います。ボディケアしたりしながらしっかり浸透するのを待ち、ローションとアゼライン酸の美容液を。ターンオーバーを促してくれるので、肌が荒れそうな時に使うと落ち着きます。その後はエンビロンのクリームでしっかり保湿。
よく“レチノールを使っている人の肌はわかる”と言いますが、まさにそういうツヤッとした質感の毛穴レスな肌に近づく気がします。なりたいのは、美肌フィルターをかけたような肌。全てを美容医療に頼るのではなく、肌表面の質感はスキンケアで整えて、美容医療では内側に栄養を入れ込むケアをメインで行っています」。
愛用中の夜スキンケアアイテム
(写真左から)
「お風呂上がりの肌にポタポタと塗布。翌朝の透明感がすごい」。ブライトニング効果で話題の成分・グルタチオンを5%高濃度配合。パーセル フレキシブル リポG フェイスセラム 30㎖ ¥5610/アリエル トレーディング
「ニキビ対策で使い始めたエンビロン。グルタチオンセラムを塗った後、このローションをたっぷりと」。高保湿成分がハリと潤いを補給。エンビロン C-クエンストーナー 130㎖ ¥11990/プロティア・ジャパン
「肌が荒れた時に使うと、翌朝すっと赤みが和らぎます」。毛穴や肌の赤みに効果の高いアゼライン酸配合の美容液。マキアレイベル ディーププラス AZ 30g ¥5612/JIMOS
「徐々に濃度を上げていって今はこのラインを愛用中。夜ケアの最後はこのクリームで」。高濃度ビタミンAやビタミンC、Eなどを贅沢配合。柔らかなツヤ肌に。エンビロン C-クエンスクリーム プラス 35㎖ ¥18040/プロティア・ジャパン
美肌を作るインナーケアのルーティーン
腸内細菌ファースト&ビタミンCが欠かせない
「日焼け対策として、欠かせないのがリポC。夜飲むとその日の疲れが抜けやすくなりますし、朝飲むと”透明感の前借り”をする感じで肌が整います。
そのほかに必ず飲んでいるのが、乳酸菌や酵素などの腸活系。腸内環境をすごく重視しているんです。菌は種類によって働く部位が違うので、それぞれの菌の得意分野をきちんと理解して飲むことが大事。乳酸菌は小腸、ビフィズス菌は大腸で働くので、この2つはセットで。あとは、やっぱり食物繊維。人間は、毎日繊維が5gほど足りていないらしいんです。私が京都府立医科大学の教授と一緒に開発した酵素と食物繊維のサプリがあって(現在品切れ中。年内に再販予定)、それも飲んでいるのですが、日々の食生活でも意識しています。基本的に自炊が多いので、大根やキノコのように水溶性と不溶性の食物繊維が多い食材を選ぶようにしていますね。
理系脳なのもあって、無駄なことをしたくないし、知らなかったですませたくない。酵素にハマった時も、家でインスタントラーメンをビーカーに入れ、酵素を入れたビーカーと入れなかったビーカーの両方を放置して検証したことが。実験の結果、酵素を入れた方はドロドロの液体に変化していたんです。つまり分解が早まって、消化が促される。こうやって、ロジカルに納得できるものだけを選んでいった結果、今のラインナップにたどり着きました!」。
愛用中のインナーケアアイテム
(写真左から時計回りに)
「20代前半の時によく飲んでいたのですが、そこからしばらく離れていて。久しぶりに飲み始めたら“今までサボっていてすみませんでした!”って謝りたいくらい肌トーンが明るくなって。今は毎日2〜3包飲んでいます」。ビタミンCをリポソーム化し、体内に吸収されやすい仕様に。リポ・カプセル ビタミンC 30包 ¥7776/スピック
「善玉菌を増やすための、乳酸菌とビフィズス菌サプリ。1日1包ずつ、なるべく飲むようにしています」。1包にヨーグルト15杯分のビフィズス菌を配合した、腸活機能性表示食品。ブロードビフィ 30包¥7776/バイオ製薬
乳酸菌を含め3種の活性菌を配合。腸内フローラと大腸のバリア機能を改善する。ビオスリーH[指定医薬部外品]36包 ¥1518/アリナミン製薬
撮影/山根悠太郎〈TRON〉(人)、田村伊吹(物) ヘア&メイク/イワタユイナ スタイリスト/辻村真理 取材・文/渡辺敦子