みなさんこんにちは!バイラーズの飯倉菜菜子です。
今年の9月にイタリアへ約10日間のワイナリー巡りの旅へ行ってきました!
ワインがお好きな方、イタリア好きな方、旅行好きな方へ、ぜひともおすすめしたいイタリアワイナリー巡りの旅。
まずは私の一番好きなワイン「バローロ」を造るイタリアピエモンテ州バローロ村のお話から。
ワイン好きなら誰もが憧れるバローロへの旅は、景色も文化もワインも、すべてが想像以上の素晴らしさでした。
今回は、シリーズ第1弾としてバローロ地方のワイナリー巡りと、地元料理、そして圧巻の葡萄畑の風景を紹介します★

バローロのぶどう畑

今回テイスティングしたバローロ3種類たち
バローロってどんなワイン?
イタリアワインの王様と呼ばれる赤ワインで、ぶどうはネッビオーロという品種を100%使って造られるワイン。
イタリアのピエモンテ州バローロ村で生産されており、美しい丘陵一帯がユネスコ世界遺産に登録されている場所です。
バローロの特徴としては、香りはバラ、紅茶、スパイス、ドライチェリーなど複雑な香りがあり、タンニンもしっかり感じられるタイプで、長期熟成に向く力強い偉大なワインです。
バローロの畑は丘陵に広がり、畑によってキャラクターがガラっと変わるのがとっても面白いんです!
同じネッビオーロのぶどうを使って同じバローロ村で作っているのに、畑が違うだけでエレガントなワインになったり、力強いワインになったり・・
土壌、風、日差しの角度、ほんの少しの違いがそのままワインに表れ、造り手によってさらにそれらが深く引き出されていきます。
今回の旅では、まさにその魅力を体験として理解する時間になりました。
この畑を語るのがワインのロマンであり楽しいところ♪(と、オタクトークが止まらないので旅行の話に戻ります)

バローロの畑マップ。こんなに細分化されている!

お宿の裏のぶどう畑。ものすごい急斜面!この斜め具合が美味しいぶどうをつくるんです★
葡萄畑のど真ん中に泊まるという贅沢。
今回の宿は、バローロの葡萄畑に囲まれたアグリツーリズモ(イタリアならではの農家滞在型のお宿のこと)
窓を開けると、視界のどこまでも続くネッビオーロ畑の絶景が広がり、朝は薄い靄が丘の上に残り、夕方には金色の光が畑全体を柔らかく染めていきます。
チェックインすると、ワイナリーからの自家製ワインのプレゼントが。
こういう温かさが、この地域の旅の魅力なんだと思います。

可愛らしいお宿のお部屋♪

プレゼントで頂いたワイン

お宿からの眺め(夜)

お宿からの眺め(朝)
翌朝は宿泊者限定の無料ワイナリーツアーに参加。
世界中からのゲストと一緒に葡萄畑や醸造所を歩きながら、バローロの造り手たちが大切にしている哲学に触れる時間になりました。
この暮らすように泊まる体験は、イタリアのアグリツーリズもならでは。イタリアでワイナリーをめぐる際はぜひアグリツーリズモへのステイをお勧めします♪

たくさんテイスティングさせていただきました〜!


バローロの名門、憧れのワイナリー訪問
バローロ旅行のメインが、バローロの名門 Ettore Germano(エットレ・ジェルマーノ)への訪問!
こちらは19世紀から続く家族経営の造り手で、現在は4代目のセルジオとエレナ夫婦が切り盛りしており、伝統を守りながらも、畑の個性を丁寧に引き出すスタイルが魅力です。
バローロのセッラルンガというエリアに畑を持ち、そこのエリアらしいしっかりとした骨格を備えつつ、どのワインも香りに奥行きがあり、一口ごとに畑の景色が思い浮かぶような印象。

ワイナリーの前で♪

畑ごとに異なる土壌について詳しく教えていただきました!
ワイナリーのテイスティングルームのテラスはバローロの美しいぶどう畑が一望できる絶景スポットで、絶景とワインのマリアージュを堪能し、大大大満足な訪問で感動の連続でした!

絶景のテイスティングルーム!

顔出しNGの夫と(笑
テイスティングした畑違いのバローロをご紹介
Barolo Prapò 2017
骨格がしっかりしていてタンニンもきめ細かい。赤系果実のピュアさとスパイス感がバランスよく、余韻は長くクラシック。
Barolo Cerretta 2017
よりしなやかでエレガント。丸みのある口当たりに、ミネラル感と花のようなニュアンス。セッラルンガらしい芯の強さも感じられる。
Barolo Lazzarito Riserva 2017
圧倒的な力強さと深み。黒系果実、タバコやレザーの複雑な香り。リゼルヴァらしい堂々たる存在感で、長期熟成ポテンシャルも抜群!

そのほかにもスパークリングや白ワインなど10種類以上もテイスティングさせていただき、幸せな時間・・

シャルドネブレンドのスパークリング。コクがあって素晴らしかった!

地ぶどうのナシェッタ。ハーブや柑橘が爽やかに広がる。

ミネラルと酸の調和がすばらしいリースリング。
テイスティングルームで、エレナさん方が広げてくれたバローロ地区の地図を見ながら、畑ごとの個性を丁寧に説明してくださる時間はとても楽しく貴重な時間でした。こんなにも畑の違いがワインの味わいに出るなんて、驚きと感動の体験でした。

ワインは地理と歴史!

エレナさんと♪
世界遺産を望む丘で味わう、忘れられない絶景ランチ
バローロ旅のクライマックスは、バローロでも特に名高い区画 Cannubi(カンヌビ) を見下ろすレストランでのランチ。
こちらのレストランは前回母とバローロへ訪れた際にもお世話になったところで、今回の旅でも絶対に来たかったところ。
丘の上のテラスからは、葡萄畑が波のように続き、その景色だけでも訪れる価値があるほど。

レストラン前で

絶景で乾杯!
いただいたのは、ピエモンテの伝統を感じるピエモンテ名物料理の数々。
ぺぺローニリピエーニ(パプリカの詰め物)
カルネクルーダ(生牛肉のタルタル)
ヴィロッテトンナート(お肉にツナソースをかけたもの)
濃厚で美しいタヤリン(卵たっぷりピエモンテ州のパスタ)
うさぎのポルケッタ(ピエモンテやロンバルディア、マルケあたりもうさぎをよく食べる。かわいそうだけど美味しい)
最後のドルチェとカフェまで完璧

アンティパスト

一番好きなパスタ!タヤリン

うさちゃん
ワインはバローロの他に、このエリアの素晴らしいワインたち(バルベーラ、ドルチェット、バルバレスコなど)土地の個性をしっかり感じられるラインナップで地元のお料理とのマリアージュが素晴らしく、最高の一言に尽きる・・
どれもシンプルなのに驚くほど美味しい。
素材の良さと、この土地の豊かさをそのまま味わっているようでした。
バローロを五感で感じた旅
ワイナリーに泊まり、造り手と話し、畑を歩き、その土地の料理をワインとともに味わう。
この体験が、これから飲むバローロをもっと豊かな一本にしてくれると思うと、これからのワインとの出会いがまた楽しみに♪
今回は2回目のバローロ訪問。バローロの方たちってみなさんとっても温かくて、何度でも来たい大切な場所。
次回は白トリュフの時期に来たいな〜♪

次回予告♪
イタリアワイナリー旅行記の第2弾は、イタリアのシャンパーニュと言われるフランチャコルタへ。
北イタリアが誇るスパークリングワインの産地を巡る、爽やかな泡の旅をお届けします。
お楽しみに!
ここまで読んでくださってありがとうございました^^



























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