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【読書】大河ドラマファンも必読!永井路子「北条政子」#学ぶ読書部

こんにちは!

スーパーバイラーズの渡邊りりあです。

 

今月の読書部のテーマは"学びの本"。

学び、と聞くと実用書や参考書などが思い浮かびますが、勉強だけが学びとも限りません。

読んでみたら見方が変わった、新しい気づきがあった…など小さな発見も1つの"学び"かもしれません。

 

今回は、最近読んだ中で、自分にとって"学び"になった本をご紹介します。

永井路子「北条政子」

【読書】大河ドラマファンも必読!永井路子「北条政子」#学ぶ読書部_1

2022年の大河ドラマの主人公である北条義時の姉、そして源頼朝の妻である北条政子

波瀾万丈の一生を生き抜いた彼女を描いた、永井路子さんの歴史長編です。

 

知識が中学生の教科書レベルで止まっている私は、先入観で"難しそう…"と思ってしまうほど、日本史に対して少々苦手意識があります。

そして、そんな拙い知識の中にある北条政子像は"悪女"でした。

家族に反対されてでも権力のある源頼朝の妻の座を勝ち取り、裏で頼朝や家来達を動かしながら鎌倉幕府のファーストレディにまでのし上がる。頼朝亡き後は、息子達を次々と将軍に立てながら自らが尼将軍となり、思い通りに歴史を動かしていく、欲深くて傲慢な女性。

そんなイメージは、この本を読んでガラリと変わりました。

 

女性として、娘として、妻として、母として、悩みながら、歴史の激流に揉まれながらも時代を生き抜いていく姿。
愛情深さ、嫉妬、葛藤、後悔……
時に自分の心との対話を通して描かれる人間らしさにまで、ぐんぐん引き込まれ、惹かれていきます。

 

誰よりも頼朝を慕い、愛している姿はまるで恋愛小説を読んでいるような気持ちになるほど。
本当は誰よりも、愛され、そして愛し、平和な世を生きたかった人なのかもしれません。

しかし、過酷な状況でも決して逃げ出すことなく、素直に、冷静に、最後には尼将軍として人を率いていく姿は、女主人公の名にふさわしい!と思わされます。

 

歴史には、きっと。
政子が壮絶な人生を送ってでも守ろうとしていたような、大きくて深い愛情が、覚悟が、想いが、いくつもいくつも、亡くなった人の数だけ繋がれてきて今があるんだーー

読み終わった後は、こんな風にしばらく歴史に思いを馳せたくなるほど、心揺さぶられる1冊です。

 

大河ドラマで鎌倉時代に興味を持った方はもちろん、私のようにあまり日本史に詳しくないという方でも楽しめます。

ぜひ一度お手に取ってみてください。

【作品情報】

「北条政子」

永井路子/文春文庫

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