こんにちは!
スーパーバイラーズの渡邊りりあです。
エンタメ好きのOLが、音楽や映画、推し活、実際に足を運んだ舞台などなど、色々なジャンルのおすすめを紹介していこう!とはじめた「エンタメのススメ」。
今回は、マンガ部のお題"マンガ部の沼コミック"に沿ってご紹介します。
「旅する缶コーヒー」
![【漫画レビュー】「旅する缶コーヒー」#マンガ部の沼コミック _1](https://img-baila.hpplus.jp/lg=7/b/common/large/image/c5/c5be05fd-e39d-4d4f-aa9b-a74bccc2df0d.jpg)
今回ご紹介するのはこちら。
「いつかティファニーで朝食を」でも有名な、マキヒロチさん作の「旅する缶コーヒー」です。
2011年に発売されたちょっぴり昔の作品ですが、数年前に初めて手に取ったときから、じわりじわりと虜になった一冊です。
広島・尾道や東京・中目黒、イギリス・ロンドンなど全11都市、11話から構成されたオムニバス形式の物語です。
どこか懐かしく、あたたかいストーリー
登場人物や舞台がひとつひとつ異なるストーリーの中で、キーアイテムとして登場するのは"缶コーヒー"。
コーヒーはおしゃれでスタイリッシュなイメージがあるけれど、缶コーヒーとなると、一気に身近で親しみやすい印象に変わります。寒い冬、カイロがわりにしたその温もりは、じわりじわりと心まであたためてくれる。
まさにこの物語が纏う雰囲気も同じです。
故郷に戻った元グラビアアイドルや、両親が離婚し父親に長年会えていなかった息子、学生時代からの友人へ微妙な感情を抱く女性など、登場人物たちはスーパーヒーローやヒロインではないけれど、とてもリアリティのある存在。
更に、現実にある都市の雰囲気が混ざり合って、非常にノスタルジックな描かれ方をしています。
劇的ではない日常とリアル
11話の中で私が特に好きなのは第1話の広島・尾道と第6話の茨城・古河のお話。
缶コーヒーから初恋を思い出すシーンでは、自分の体験ではないのにキュッと甘酸っぱくなったり。仕事で心も体も疲れている時に不意打ちの缶コーヒーはずるいよなぁと思ったり。
劇的な出来事ではないけれど、人生ってこういうことが積み重なっていくのだなと、しみじみ、懐かしく感じる瞬間が詰まっています。
ほっとひと息、なマンガ体験を
缶コーヒー、昔は少し苦手でした。すごく美味しくも不味くもないというイメージで。
でも、大人になってからはその"いつでもどこでも変わらない"という存在こそ、安心感に繋がるのだと感じます。
実際に旅をするストーリーではないけれど、ページをめくりながら昔のことを思い出したり、改めて自分を見つめ直してみたり。世界にいるどこかの誰かも頑張っているんだなと思うと、もう少し頑張ろうかなと思えたり。
仕事や作業の合間、ちょっとひと息つきたいなという時に、缶コーヒーと一緒に、ぜひ手に取って欲しい1冊です。
【今回ご紹介したエンタメ】
「旅する缶コーヒー」
マキヒロチ/実業之日本社
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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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