カリスマ個人投資家・テスタさん。総利益100億円以上の成績を持つ彼が、BAILA世代に投資やマネーリテラシーをレクチャー。今回はこれから投資を始める人が抱きがちな「私、株式投資に向いてないんじゃないか……?」という不安を深掘り。

株式投資に向き・不向きってあるんですか?
好奇心旺盛な人は、株式投資に向いている!
市場の値動きに連動した投資信託などと違い、自分で銘柄を見極めて、個別の株を購入する株式投資。難しいイメージがありますが、向き・不向きはあるのでしょうか?
「正直なところ、向き・不向きはあるような気がしています。向いていると思うのは、株の銘柄についてワクワクできる人。もう少し簡単に言い換えると、世の中で起こっているモノやコトに好奇心を持てる人だと思います。不向きな人は、その逆になるのかもしれないですね」
会社員であっても、投資の適性を持っている人はいるということでしょうか?
「専業トレーダーとは違い、何らかの形で企業や組織に属している人は、自分の携わっている業界に詳しいし、世の中のトレンドや情報に敏感なイメージがあります。これは株式投資をする面で、大きなメリットだと思います」
実は毎日のちょっとしたことが、投資のヒントになる
実はテスタさん自身も、日々の生活の中から投資のヒントを得ているんだそう。
「コロナ禍の間に、とあるカラオケの会社の株価が下がったんですね。密の回避が叫ばれていた時期で、確かにカラオケは感染の可能性が高い娯楽と言われていました。でも、その会社の業績をよく調べたら、カラオケ以外の事業も展開していて。さすがにカラオケ部門の収益は低調だったものの、その他の事業はうまく回っていたし、経営状態が悪いわけではなかった。前代未聞の感染症が広がってしまったせいで集客は減ってしまったけれど、カラオケ好きな人ってたくさんいますし、カラオケビジネス自体は何も悪くない。『コロナ禍が収まったら、またみんなで集まって楽しく歌える日が来るはず』、『そうしたら業績も再び上向くだろう!』と明るい未来をイメージして、その会社の株を購入。結果的にコロナ禍が落ち着いた頃に、想定していた通り億単位の利益を得ることができました」
テスタさんが「株、向いてるかも」と思ったきっかけは?
1日に300人の個人投資家ブログを、ワクワクしながら読んでいた!

情報収集が苦ではなかったことが「向いている」実感につながったという。
「僕の場合、とにかくたくさんブログを読んで知識をつけました。株式投資を始めた2005年頃は、ちょうどブログ全盛期だったので、株式投資について書いている人がたくさんいて。皆さんの手法や投資方針などをワクワクした気持ちで読んでいました。『上手な人って、こうやって利益を出しているのか~』と感心したり。中には『明日、ここ一番の大勝負をかけます!』とか、ドラマみたいな展開の日記もあってワクワクしました(笑)。手法も手元の資金も違う、毎日300人ぐらいの個人投資家の方のブログを読んだと思いますが、まったく苦痛ではなかったですね。調べているという意識すらなかったです。
今だったら、XなどSNSやYouTubeでも情報や知識を得られるんじゃないでしょうか。ただし詐欺への誘導や誤情報も多いので、その点は気をつけていただきたいですが……。僕は、株式投資は、知識を身につければ『勝てるべくして勝てるもの』だと思っています。1億円までは、勉強すれば利益を得られる肌感覚がありますね」
投資の勉強はダイエットと同じ。「まず、続けてみる」
「投資の勉強を続けるコツは、ダイエットや筋トレと少し似ているかもしれません」と語るテスタさん。
「ダイエットや筋トレって一気に頑張るとリバウンドしたり、頑張ること自体が嫌になっちゃいますよね。投資の勉強も同じ。『毎日、何かしら株に関する情報に触れよう』ぐらいの気軽さでいいと思います。少しでいいので毎日コツコツ続けると、自分なりに見えてくるものがあるはず」
テスタさんの格言 「世の中にワクワクできる人は投資に向いているかも!」

具体的な経験談を交えながら、株式投資に向いている人について考察してくれたテスタさん。興味を持った人は株について少しずつでも調べてみると、知らず知らずのうちに力がついているかも。
*本記事はマネー情報の提供を目的にしており、特定の金融商品の売買の推奨はしていません。記事の内容にもあるように、株式投資はリスクを伴います。自己責任の範囲内で行うようにお願い致します。
撮影/三浦晴 イラスト/Kanna Takeda 取材・文/石井絵里




























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