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投資する株の銘柄はどう選ぶのが正解?【テスタさんに聞く株式投資のギモン】

カリスマ個人投資家・テスタさん。総利益100億円以上の成績を持つ彼が、BAILA世代に投資やマネーリテラシーをレクチャー。今回は個別株に投資する場合の「銘柄の選び方」について教えてもらいました!

前の記事:いくらから投資を始めるべき?【テスタさんに聞く株式投資のギモン】
テスタ

CONTENTS

  1. リスクを抑えた銘柄選びのコツってなんですか?
  2. 個別銘柄を買う際に意識しておきたいことは?
  3. テスタさんの格言 「収益が安定している企業を、業種別に分けて探してみましょう」

リスクを抑えた銘柄選びのコツってなんですか?

まずは“倒産する可能性が低い”企業を選んでみてください

個別株への投資をする際に、大事になってくるのが株の銘柄選び。初心者ゆえに、何を基準に選んでいいのか分からない。そしてやっぱりリスクは抑えたい。こんな場合はどうしたらいいですか?

「『ずっと黒字の会社はどこだろう?』という視点で、企業を探してください。日本にも、毎年安定して利益を出し続けている優良企業はたくさんありますよ。そういった企業は利益を得た分だけ、会社の中で資金を溜め込んでいます。これを内部留保というんですが、内部留保の多い企業こそ、不況や急な経済ショックにも耐えられる力がある。長期間黒字であれば内部留保はどんどん増え、企業の価値は上がっていきます。そういう会社は“潰れる可能性も低い”と考えて下さい。

初心者の方は、長期的に株価の値上がりが見込め、同時に内部留保の中から株主へ、配当金という“利益分の現金”をしっかり与えてくれる銘柄を探しましょう。たとえば、年に3%の配当金を出す会社の株を探して買い、そのまま持っておく。すると株価が3%上がった年は、配当金も含めて6%の収益を得たことになりますよね。持ち続けていればある程度の乱高下はありますが、株価が3%値下がりした年でも、配当金を考慮するとプラマイ0%。マイナスにはなりません。リスクの低い投資方法になると思います」

配当利回り4%以上が高配当銘柄。コツコツ持ち続けるだけで利益が

よく耳にするのが「高配当銘柄」。実際のところ、何を基準にしているんでしょうか?

「企業から株主への配当金の利率はだいたい3%~4%ほどなのですが、4%以上の配当金を出す銘柄が“高配当銘柄”と呼ばれています。日本企業の場合、配当金は年に1~2回、株主に支払われます。『えっ、4%分の現金しかもらえないの?』と思う方もいるかもしれないですけれども、4%の配当金が、いつか合計で100%以上になればそれだけで元が取れますよね。もちろん時間はかかりますが、コツコツと持ち続けることで、不労所得を積み上げることができます」

株価が上がらなかったとしても、「配当金」+「株主優待」の恩恵を受けることができる!

「株式優待でもらえる商品も“お金”と同じ。洗剤、お米など、生活必需品がもらえるのであればそれもメリットです。そして優待と配当金を合わせると、さらにその株の収益率が上がります。商品自体に2%ほどの価値があり、その上で配当金が年に4%あるとしたら、株を買い、あとは放置しておくだけで年に6%の利益が出せます。よく調べると、優待の価値+配当で10%という企業もありますよ。優待+配当で10%の株を10年以上持っていたら……。株価が上がらなくても、元本割れはしないし、勝ち確定の利益を出し続けることになりますよね。『この優待はもういいかな』と思ったときに、株価が上がっていれば売却益を得られるし、マイナスになって損切りしたとしても、『優待でもらい続けていた商品の合計と、配当金を合算すると、結局はプラスの利益を出せた』ということもあります

 

 ちなみに僕の場合、株式投資を始めた20年前頃に、牛丼チェーンの銘柄を購入したんです。その企業は年に2回、3000円ずつのお食事優待券をくれるんですね。それだけで何もしなくても1年に最低で6000円を得ています。これが20年間続くと、12万円分の優待券をすでにもらっていることに。プラス、配当も含めると、16万円ぐらいの利益になっていると思います。優良企業なので、僕が購入したときよりも株価も上がっています。仮にもし、その企業が倒産したとしても、購入時の金額からマイナスになることはないですし、牛丼代も浮いているので問題ありません(笑)

個別銘柄を買う際に意識しておきたいことは?

10銘柄ぐらいを目標にし、業種は分ける!

テスタ 投資先の選び方

「手持ち資金を1銘柄に集中投資するのは避けましょう」とテスタさん。

「100万円分を株式投資に使おう、と思ったら、50万円分をA社、残りの50万円分をB社と分けること。業種も違うものにしたほうがいいですね。A社が自動車の企業だとしたら、B社は飲食店など。ちょっとずつ買い足していき、10ぐらいの銘柄に分散できればいいと思います」

個別銘柄で、分散投資が大事な理由とは?

「業績の悪化や、市場の暴落リスクを抑えるためです。A社の自動車の業績が落ちても、B社の飲食店、C社のスマホメーカーでフォローできれば、自分の資産は守れますよね。リスク分散をしておいて、トータルで利益を積み上げていけば、おのずと負けることはなくなります

「企業への応援で買う」のはボランティアの気持ちで

ちなみに世の中には「株式投資はその企業への応援」という見方もある。テスタさん、これについてはどう思いますか?

「ボランティアみたいなものかなと。もちろん悪いことじゃないですよ。応援をしたい方はすればいいと思います。でも利益を取りに行くための個別株投資とは、また別の話だと思うので。“しっかり勝ちたい”と思うならば、リスクがどれだけ低いかをちゃんと調べた上でお金を投じていったほうがいいと思います

テスタさんの格言 「収益が安定している企業を、業種別に分けて探してみましょう」

テスタ

個別株投資の初心者が銘柄を選ぶコツ、配当金と優待が持っている威力、そして株式市場に居残るための「分散投資」について教えてくれたテスタさん。リターンを多角的に分析して、購入する株を見極めよう。


*本記事はマネー情報の提供を目的にしており、特定の金融商品の売買の推奨はしていません。記事の内容にもあるように、株式投資はリスクを伴います。自己責任の範囲内で行うようにお願い致します。

テスタ

投資家

テスタ


兵庫県生まれ。2005年に株式投資を始めて専業トレーダーに。スキャルピング、デイトレードといった超短期~短期取引から中長期投資まで、様々な手法を用いている。ハイリスク・ハイリターンな株式投資の中で、可能な限りリスクを抑えるのが信条。マネーリテラシー向上のための講演活動、メディア出演も行っている。

撮影/三浦晴 イラスト/Kanna Takeda 取材・文/石井絵里

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