カリスマ個人投資家・テスタさん。総利益100億円以上の成績を持つ彼が、BAILA世代に投資やマネーリテラシーをレクチャー。今回は、具体的な勉強方法について教えてもらいました。本を読んだり、経済系の専門紙を購読したり、しっかり勉強してから投資を始めないとダメでしょうか……?

経済学など専門的な勉強って必要ですか?
経済専門紙、ニュースはそこまで深掘りしなくても大丈夫!
プロが銘柄の選定や運用をしてくれる投資信託と違って、個別銘柄への投資となると、「自分で勉強しなくてはいけない」というイメージが。専門知識を身につけたり、最新情報もアップデートし続けていくのが基本に? ……となると、勉強に充てる時間やお金もそれなりにかかりますよね?
「もちろん、ある程度の勉強や努力は必要です。でも、“経済学をみっちり学ぶ”、“専門紙を購入する”など、肩に力を入れすぎなくても大丈夫だと思っています。僕も、最初の頃こそ株の勉強のためにある程度の時間は費やしましたが、今はテレビのニュースも見ていないですし。経済の専門紙を読むこともしていません。ネットニュースや、Xで流れてくる株に関する情報をチェックしているぐらいです」
ChatGPTを、投資の情報集めに活用するのも手!
そして「特に今の時代は、お金を使わなくても株式投資への理解を深められるツールはいっぱいあります」とも。
「ChatGPTを活用してみてください。たとえば『A社の決算内容を教えてもらえますか?』、『過去10年で黒字利益を出した年はありましたか?』、『黒字は何年続きましたか?』など聞けば、答えてくれるでしょうし、分からない部分が出てくれば、自分が調べるヒントになりますよね」
そもそも「チャート」ってどのタイミングでチェックするんですか?
身近にあるものを、株価の値動きに紐づけてみよう

さらに株式投資をする際に、最低限知っておきたいのが、銘柄別の株価の値動きをグラフにした「チャート」の存在。証券口座を持っている人ならば、専用アプリで見ることができる。まだ口座を持っていない人も、Googleファイナンスなど、ネット上からも無料で確認可能。しかしこれも、チャートだけを見るのは、なかなかしんどいし、味気ない……!
「そうですよね。こちらの記事でお話した、“日常の中でワクワクしたことを投資のヒントにする”話じゃないですけれども、たとえばお気に入りの化粧品を見つけたら、『この会社、上場しているのかな?』、『(上場しているなら)株価のチャートを調べてみよう』と考えるクセをつけてみてください。生活の中で、気になる→調べるを習慣化してしまえばいいのかなと思います。1年も見続ければ、おのずとその会社の動きや市場の動向もつかめ、投資への底力もつきます」
完全無料・テスタさんの勉強法!
ちなみにテスタさんの場合は、初心者時代にこんなやり方で市場の値動きを掴んだのだという。
「僕が株式投資を始めた2005年頃は、東京証券取引所に上場している企業は約4000社ほどありました。でもその中で、実際に経済を動かしている会社は400社ぐらいだったんですね。そこで、400社の銘柄名と銘柄コード(銘柄に割り当てられている4桁の番号)をリストアップし、毎日、チャートを見ていました。1日1回必ずチェックしていましたが、かかる時間は30分ぐらいだったと思います。それでも、1年たつとぱっとチャートを見ただけで『この会社は、最近、いい値動きをしているな』、『そろそろ株価が上がりそうだ』などの見当がつくように。自分でも実力がついたと感じました。時間もさほどかからず、そしてもちろん無料です。お金をかけなくても、勉強する方法はあるんです」
テスタさんの格言 「日常の中で、時間やお金をかけずに学ぶ方法もある!」

個別株投資のための、具体的な学び方を伝授してくれたテスタさん。身近なところから興味を広げていけば、おのずと投資センスも磨かれるかも。
*本記事はマネー情報の提供を目的にしており、特定の金融商品の売買の推奨はしていません。記事の内容にもあるように、株式投資はリスクを伴います。自己責任の範囲内で行うようにお願い致します。
撮影/三浦晴 イラスト/Kanna Takeda 取材・文/石井絵里




























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