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【読書レビュー】東野圭吾「白夜行」#読書部がナビするミステリー小説

こんにちは!

スーパーバイラーズの渡邊りりあです。

 

エンタメ好きのOLが、音楽や映画、推し活、実際に足を運んだ舞台などなど、色々なジャンルのおすすめを紹介していこう!とはじめた「エンタメのススメ」。

 

今回は、読書部のお題"ミステリー小説"に沿ってご紹介します。

東野圭吾「白夜行」

【読書レビュー】東野圭吾「白夜行」#読書部がナビするミステリー小説_1

私がご紹介したいのは、東野圭吾さんの「白夜行」。

累計発行部数は250万部を突破し、ドラマや映画、舞台化されたことでも大きな話題となった長編ミステリーの傑作。

タイトルを聞いたことがない方はほとんどいないと思いますが、意外と原作をまだ読んだことがないという方はいるのではないでしょうか。

 

私にとって、これまでの読書体験の中で、こんなにものめり込んだ時間はなかった!と断言できるほど思い入れの深い作品なので、今回ご紹介させていただくことにしました。

【読書レビュー】東野圭吾「白夜行」#読書部がナビするミステリー小説_2

とある事件の被害者の息子・亮司と、容疑者の娘・雪穂。

全く別々の道を歩んでいる2人の周りで起こる、数々の不可解な出来事。

850ページを超えるこの小説の中で、主人公2人の心理描写や関わりは一切描かれていません。それが一層想像力を掻き立てる仕組みになっているのが、この本の凄みの1つだと思っています。


約20年にもわたる濃厚で深い2人の人生が、ページをめくるたびにゆっくりと進んでいきます。

それはまるで…永遠に続く白夜のように。

 

数々の不可解な出来事の背景で、時折、深い愛情の物語がちらりちらりと垣間見えるのに、その姿はすぐに消えてしまいます。

これは私の勝手な幻想なのか、真実なのか。

一体、誰の誰への愛なのか。

本当の彼は、彼女は、どこにいるのか……

物語が進むにつれ、ゆっくりと時が過ぎ、謎はますます深くなっていきます。

 

多くの人物が登場する中で、2人のことを追い続ける刑事の笹垣も、この物語に欠かせない人物だと思っています。彼はこの事件の、そしてこの2人の、1番の被害者と言えるのかもしれません。

後半は特に、あの時逮捕できていれば…という後悔の念が台詞からじりじりと浮き出てくるのが、読んでいるこちらも辛くなってしまう。

 

今このレビューを書いていても思い出す、最後の伏線回収と怒涛の展開。

読み終えてからしばらく呆然としてしまい、何も手につかなかったほどの衝撃でした。

伏線が回収されていくのは本来であればスカッとするはずなのに、わかればわかるほど、読み終わった後でも、胸がぎゅっと締め付けられていく。

それでも、見逃したくない、早く続きが読みたい、読ませてくれ、とつい思ってしまうーーこれが、東野圭吾さんの、そしてこの「白夜行」の凄みであり、魅力です。

 

間違いなく、ミステリーの最高傑作。

まだ読んだことのない人は、ぜひ一度この世界観を味わっていただきたいです。

今回ご紹介した一冊

「白夜行」

東野圭吾/集英社

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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

「エンタメノススメ」では、色々なジャンルのエンタメ情報をご紹介していく予定です。

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【読書レビュー】東野圭吾「白夜行」#読書部がナビするミステリー小説_3
【読書レビュー】東野圭吾「白夜行」#読書部がナビするミステリー小説_4

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