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ささくれだった心を楽しみに変える。ソーイのちょっと尖ったパールネックレス【エディターのおうち私物#250】

BAILAエディターズのリレー式コラム、第250回。発売中のBAILA3月号は「自分らしさを作る小物」がテーマということで、私編集Sが偏愛するソーイのちょっと尖ったパールネックレスをご紹介します。

真珠なのに清楚系じゃない。トゲがはえた天然パールネックレス

soeのバロックパールネックレス

「むしゃくしゃしてやった」。そんなティーンエイジャー的反抗は、もう30代のいい大人には無縁。けれども、毎日の生活の中で時々、ちょっとだけ「むしゃくしゃして」、「やって」みたくなる気持ちが、むくりと頭をもたげないわけではありません(笑。回りくどくてすみません)。
  
そんな時、ソーイ(soe)の尖ったパールネックレスが実にしっくりくるのです。

パールネックレスとニット

個人的な話ですが、リアルなティーンの頃にマーチンも通らなかったし、制服のスカートもたいして短くしなかった私は、いわゆる反抗的なファッションにあまり馴染みがありません。ロックもパンクも縁遠くて、今も昔も心惹かれるのはグッドガールやメンズのトラッド、つまり“いい子”側の服が基本的に好き。
  
でも、それだけだと何か足りなくて。足りない部分を満たしてくれる小物が、このネックレス。

ソーイのバロックパールネックレス部分

愛媛県宇和島産のあこや真珠のバロックパールを使ったネックレスは、ソーイと松本真珠の共作。粒の揃った丸い真珠を作る際に一定数出来る、トゲがはえたような歪なパールを生かしたものです。その不完全な自然の造形に美しさを見出し、一粒ずつの個性を見極めてひと繋ぎにしたデザインがとても魅力的。着色をしない自然な色合いも特徴です。
  
初めて展示会で紹介された時は、こんなパールがあるんだと驚きました。よく見るバロックパールとは違う、尖った印象。もともと清楚なイメージが強いパールの一連ネックレスが、随分と反抗的になって……。
 
同じエッジの効いた小物でも、例えば、ハードなスタッズや安全ピンのモチーフのシルバーは、自分のファッションの引き出しにない。けれど、こんなパールなら断然アリ! 強く惹かれて即オーダーし、概ね善良な私のワードローブにこのちょっと尖った小物が加わりました。

ささくれだった心を楽しみに変える。ソーイのちょっと尖ったパールネックレス【エディターのおうち私物#250】_4

使い始めてもう4、5年。最初はエッジの効いたアイテムと認識していたけれど、手元に置いてよく観察すると、反抗的に尖っているようでいて、不揃いで不恰好で愛おしい。だからなのか、むしゃくしゃして何か刺激が足りない、なんて朝に身につけると、波立った心を愛しんで楽しむ余裕が生まれます。金具を留めるほんの1秒かそこら、自分と対話するような。そして、パールならではの上品さも、やっぱり好き。まさに私にとっての「自分らしさを作る小物」なのです。
  
随分個人的な偏愛の話になってしまいましたが……。ファッションには色々な楽しみ方があり、なかでも小物はパーソナルで、自由で、面白いものだと思います。3月号で紹介しているおしゃれプロの「自分らしさを作る小物」には、それぞれの哲学が詰まっていて、新しい発見がたくさん。ぜひ3月号の誌面をのぞいてみてください。(編集S)

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