誕生日、転職、引っ越し…30代の大切な「記念日」には自分のために名品を贈りたい。本誌でもお馴染みのスタイリスト4名が、名品認定したハイブランドの「シューズ」を大公開! シャネル、グッチ、マノロ ブラニク、ボッテガ・ヴェネタ。オリジナルな視点で“今”の30代に本当におすすめしたいシューズをセレクト。
1.シャネルの「バイカラー シューズ」
世界観ごと惚れ込んで愛着になるのだと思います/辻 直子さん
ココ・シャネルのスピリットが受け継がれたフレンチシックは唯一無二。その世界観を黒と白だけで表現したバイカラーシューズは、足もとひとつでコーデの完成度が180度変わるくらいのパワーをもっています。そのもののルーツに触れ、本当の価値を知った上で手にしたものには心から愛情を注げるはず。30代はそういう価値観を育む年でもあると思います。
1957年の誕生から今なお色褪せない究極のエレガンス。軽やかでモダンなTストラップの新作は見逃せない。靴(9.5)¥189200/シャネル カスタマーケア(シャネル)
2.グッチの「1953 ホースビット ローファー」
きちんと見えてハズしにも! 万能すぎて手放せません/斉藤くみさん
とびきり知性のある“顔”が無条件に好きで、これまで3足を履きつぶしてきたほど溺愛! 約70年変わることないデザインを今なお新鮮に楽しめる靴なんて、そうそうありません。ジャケットなどのきれいめ服や甘い服のちょうどいい抜けになったり、逆にカジュアルスタイルの格上げに使えたり。多才な名脇役として、ワードローブに迎えて損はありません。
遊び心のあるゴールドのホースビットが、ローファー特有のきまじめさを払拭。都会的でスレンダーなフォルムにも注目。靴(1.5)¥115500/グッチ ジャパン(グッチ)
3.マノロ ブラニクの「メイセール」
品格と色気をくれるカジュアルの永遠の相棒/百々千晴さん
デニムなどラフな服にこそ“ちゃんとした靴”“ドレッシーな靴”を合わせるのが私的定番。特に好きなのが、隙のない美しさと抜け感を併せ持ったマノロ ブラニクのミュールです。シンプル、フェミニン、ハンサムと、どんなテイストの方にもマッチする主張しすぎないデザインもほかにはない魅力。計算された足もとが大人のカジュアルを素敵に見せるコツですね。
バックルまでブラックスウェードで統一されたミニマルな一足。さらりと履くだけで“抜けた”女らしい足もとに。靴(5)¥121000/ブルーベル・ジャパン(マノロ ブラニク)
4.ボッテガ・ヴェネタの「アーモンド」
ヒール靴で颯爽と歩けば凜とした女性像に近づける/池田 敬さん
フラットシューズやスニーカー全盛の今、姿勢よくヒール靴で歩いている人は最高にエレガントに映ります。そこでおすすめしたいのが、僕の周りの洒落た人がこぞって愛用しているアーモンド。魅力は、抜群の履きやすさと何にでも合いつつフレッシュなアクセントになること。靴においては、実用と高揚感が備わって初めて名品になりうるのだと思います。
甲深&クリアなチャンキーヒールがスタイリッシュに映える。包み込まれるような履き心地も優秀。靴(7.5)¥176000/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ)
スタイリスト
辻 直子さん
上品さと遊び心が調和したエターナルなスタイリングが、多くの女性から支持を得る。選び取るものには必ず“自分なりの理由”がある審美眼の持ち主。
スタイリスト
斉藤くみさん
モードからリアルクローズまでスタイリングの幅が広く、どれもに洗練されたセンスが光る。新ブランド「NAVE」のディレクターとしても手腕を発揮。
スタイリスト
百々千晴さん
“シンプルだけど絵になる”スタイルをつくる名手。自らのブランド「THE SHISHIKUI」を手がけるほか、YouTube、オンラインサロン主宰とマルチに活躍中。
スタイリスト
池田 敬さん
ちょっとひねりの効いた今どきコンサバを得意とする、働くBAILA読者の頼れる兄貴的存在。ときにパートナーのファッションアドバイザーを担うことも。
撮影/西原秀岳〈TENT〉 スタイリング協力/大谷玲奈 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※( )内の数字は編集部で計測した(高さ×幅×マチ)およびヒールの高さで単位は㎝です ※価格はすべて発売日時点のもので、改定の可能性があります ※BAILA2023年2,3月合併号掲載